モンドの投票された口コミです。

モンド

[モンド]
MONDO
1995年
平均点:7.50 / 10(Review 8人) (点数分布表示)
新規登録(2003-11-26)【洟垂れ】さん
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監督トニー・ガトリフ
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【口コミ・感想】

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2.《ネタバレ》 何処に居ても誰と居ても、自分が「よそ者(アウトサイダー・はみ出し者)」と感じてしまう種類の人間が居る。人間嫌いでも協調性が無い訳でもないにも関わらず、周囲に溶け込み、馴染む事が出来ない。彼もしくは彼女にとって「居心地の良さ」は居心地の悪いもので、むしろ「居心地の悪さ」に居心地の良さを感じてしまう。そういう人間が一般的な意味で社会の成功者(いわゆる“勝ち組”―何とも嫌な響きの言葉だ)になる事は難しい。本作の主人公モンドはそういう類の人間のファンタジックな具現化である。とある街にフラリとやって来てそのまま居着いてしまう、というシチュエイションは、あたかもミヒャエル・エンデの「モモ」の様だが、エンデの創造した、モモを温かく迎え入れる古き良き街に比べ、モンドがやって来る街はいかにも現代的だ(人々が雑踏を足早に歩いていくシーンで不協和音めいた音楽が流れるのが象徴的)。モンドに優しい態度で接するのは主に浮浪者や大道芸人、ベトナム生まれの老婦人など、マイノリティ(すなわち自己も“よそ者”である者達)だ。いわゆるマジョリティにとって、モンドの存在は目に入らないか、入ったとしても異質な、排除されるべき(もしくは“保護”の名目で収容されるべき)存在に映る。かくして、人々の優しさに触れながらも、いつも「ここではないどこか」を夢想していた少年モンドは街から消えてしまう。そして街の人々は初めて、自分が失ってしまったものに気付くのである。さしずめモンドは「時間どろぼう」が時間を盗み終えてしまった後、遅れてやって来てしまった「モモ」なのかもしれない。  
ぐるぐるさん 8点(2004-02-19 16:26:45)(良:2票)
1.どこからやってきたのか、南仏の小さな街に現れた子犬のようなジプシーの男の子が、人々の孤独な心を癒し、ふたたびどこへともなく消えていく。ただそれだけのストーリーなのに、全編を繊細で美しい詩的イメージが包み込み、一度見たらいつまでも忘れられない余韻を与えてくれる珠玉の作品です。ともすれば、この少年を「天使」的存在として描くところなのに、あくまで「子犬のようなひとりのジプシーの男の子」であるのがいいんですよね。と言うか、彼は本当に「子犬」だったんじゃないかと思わせるフシがある(何故なら、この男の子が最も恐れるのが、野犬狩りの男たちだから…)。そう考えると、その人なつこさといい、孤独な心を優しくなぐさめる姿といい、納得がいくところがあるし。ともあれ、いつしか見ているぼくたちをも癒してくれる、慎ましいけれど実に豊かな包容力にあふれたファンタジーですね。そう言えば、あのフランス文壇の大家であるル・クレジオも、この映画を心から絶賛していたっけ。だからと言うんじゃないけど、ぜひ多くの人にみていただきたい1本であります。
やましんの巻さん 10点(2003-11-27 15:39:16)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 8人
平均点数 7.50点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5225.00%
6112.50%
700.00%
8337.50%
900.00%
10225.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 7.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

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