7.意味ありげなものを重ねて重ねて、意味から遠いところへ行くのがこの人の世界。だから「解決編」と思ってはいけないんだろう。非難すること、されること、あるいは「糾弾」というきつい言葉を使ったほうがいいのか、それが繰り返される。手が汚れているとネチネチ言い出すあたり、車で見知らぬ男に急に糾弾されるシーンとか、自分の分からない理由で、あるいはぼんやりと「あれかな」という程度に思い当たる理由で、不意に糾弾されるんじゃないかという不安。この作品の手応えはそこらへんにありそう。へんにオカルトがかった部分はつまんない。それはそれで「糾弾」で、叫ぶけど、叫べば叫ぶほどウツロなの。ウツロで埋めるために叫んでいるような。この監督、力がこもるのはいかがわしい場所のシーン、音楽の力もあったけど、思春期の若者の目を通してみられるその雰囲気がなんか独特。外側にだけ世界が広がっていくんじゃなくて、内側にも広がっていく。覇気のない歌声に導かれて。赤と青。それと安っぽいセット趣味も独特。赤い部屋なんか。宙吊りにされる、ゆっくりとした前傾。なんなんだろう、こういう趣味。ブームになるような万人受けするもんじゃないと思うんだけど。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-03-21 10:01:05) |
6.出てくるキャラクターがみんなと一癖も二癖もあるところがたまりません。 【カタログ】さん [DVD(吹替)] 6点(2011-11-16 17:15:43) |
5.ドラマ版のユーモアは無い。一貫してローラパーマーが殺されるまでのいきさつ(ドラマ版より前の話)を描く訳ですが、他のリンチ作品(マルホランドやロストハイウェイなど)を見ると、暗闇のグロをリンチタッチで描いたこの作品はさして悪い作品ではないと思う。ただTV版のカリスマ的な面白さ、危ないまでの対比(穏やかで平和なな田舎町、ツインピークスの「明」の部分と、裏では若者が乱交し、大人も大人になりきれていなく、何かに怯えている「暗」の部分)が無いのでドラマ「ツインピークス」を期待するとガッカリするのも本当によくわかります。ただ私はリンチ自身がこの世界から抜け出せず、映画を撮りたかった部分も分からなくは無いので、酷評はしたくない。気分もドンヨリしてしまう内容だが、その後5年間メガホンを取らなかったリンチの気持ちも考えてこの点数を献上致します。 |
4.ドラマシリーズにハマりまくり、待ちにまった劇場版だったのですが、ドラマと比べるとコミカルな部分がなくなっていたのが残念でした。ドナがララ・フリン・ボイルじゃなかったのも不満でした。ハリー・ディーン・スタントンがあれだけのために出てきたというのもなんか肩透かしをくらった気分。なんといいますかデヴィッド・リンチのイメージの世界ですからあらすじを人に説明できる作品ではないですね。これはこれでいいんじゃないでしょうか。リンチ特有のジリジリ、イライラするしつこい演出が冴えてました。ただラストのクリームコーンをすするように食べるのとチンパンジー?のアップがでてきたと思うけどあれはなに?あれだけがどうしてもわかんないわ。 【envy】さん 6点(2004-01-15 00:28:07) |
3.デビッド・リンチの映画は解釈を楽しむものだと思ってます。でも、あんまり悩みすぎると頭が痛くなるので深くは考えません。テレビシリーズを全く知りませんでしたが、それなりに楽しめました。 |
2.デヴィド・ボウイの出演が少なさ過ぎる! 【ピピニーデン】さん 6点(2001-08-25 01:25:52) |
1.カイルマクラクランにつられてテレビシリーズと映画を見ました。内容はともかくとして、やっぱ雰囲気いいなーっと思った。だるだるのノリとローラの絶叫。うーん絶叫シーンが美しいのはツインピークスだけかな。マクラクランちょい出番少なかったな。 【119】さん 6点(2000-09-19 13:33:52) |