11.陪審員のデータが表示される画面に、一瞬だったが人体の骨格が表示されていた。 ・・・、えぇ~~~、いやいやいや、こんナンまで調べてんのっ!? 【紅蓮天国】さん 7点(2004-02-10 21:12:11) (笑:3票) |
10.良かった! 一見地味に見えて、実は映画の醍醐味が詰まりまくっている。何せ名優の初共演。自分が知らない世界の裏側を見られる面白さ。騙すのか騙されるのか、ドキドキな展開。 最初、めまぐるしく人間が入れ替わるので、少し混乱する。けれどそこが豪華キャスト映画の利点。出て来る人間がちゃんと個性的だから、そこから数分後には「なるほどね、ふ~ん」と言える。キューザックの「微妙さ」が、何ともこの作品を面白くしている。彼はなんだかうさん臭い感じがして、どちらかというと嫌いなタイプの俳優で、彼の出演するラブコメは「おえ~」だけど、こういう「こいつ一体何考えてんだ?」と思わせる怪しさは抜群。画面も古典的だけれど、安心できる色使いと、テンポの早い展開を邪魔しないおちついた雰囲気があって、かなり良い。思うに、この作品がいまいち認知されていないのは、題がマズイのでは?「ニューオーリンズ・トライアル」て、食指が動かない堅い題だよなぁ・・・ 【ともとも】さん 9点(2004-08-14 00:51:12) (良:2票) |
9.原作を中途まで読んだ時点と読破後の二回見ました。作品の優れた娯楽性のためか「12人の怒れる男」と比較することに反感を覚える方もいらっしゃるようですが私は10点をつけた「12人の…」からの減点方式で点数をつけます。同じ陪審員もので刑事訴訟を扱っている「12人の…」に対して民事訴訟を扱っているこの作品は原作では対煙草メーカー訴訟を描いています。対煙草メーカー訴訟は目下全米の多数の州で係争中で、制作者は映画が持つ影響力を勘案して被告企業を銃メーカーに替えたようです。対銃メーカー訴訟なら現実には引き受ける弁護士さえいません。この事実だけからもわかるように民事法廷の映画化は非常に困難です。また特殊な民事訴訟を除いて作品中の法廷でのやりとりや陪審員の審議過程での法的整合性を確立することは不可能で、この映画でその点に知的な関心を寄せる方はがっかりされることと思いますが、製作者の良心を評価に加味してこの点では私は一点しか減点しません。でももう一つ、謎の二人組が悪徳陪審員コンサルタントにいどむ動機が原作では金で正義を買う風潮に水を差すため、しかも合法的な行動を常習的に取っているのに映画では個人的な動機と一人が陪審員に選ばれた僥倖を利用した非合法手段にすり替わっていて、この点は被告企業の業種を替えても変える必要はなく、原作のままのほうが真面目な作品になったと思うのでさらに1点減点しました。陪審員(裁判員)制が近い将来日本で導入されるのでアメリカの法廷物の映画から学ぶことが多くあると思います。裁判員は学歴や職業と関係なく抽選で選ばれるので多くの人を教育価値のある映画に引き付けるためには娯楽性も不可欠です。弁護士資格を持つ現作者にもっとこういった小説を書いて欲しいと思いますし、ハリウッドも豪華キャストを配しながらのアカデミー賞ノミネートゼロや全米での低評価にめげずに民事訴訟版「12人の怒れる男女」を作る努力を続けてほしいと思います。(実は私、数年前に米国で顔見知りが未成年時に殺人を犯したことのある男に射殺され、その件で米人弁護士に相談しました。遺族が銃メーカーや地方公共団体を訴えることは絶対に無理だそうです。) 【かわまり】さん 8点(2004-01-22 14:09:03) (良:2票) |
8.政治的プロパガンダというかバイアスがあり、銃社会の是非についての議論が弱い(概ね銃規制容認というトーンで描かれている)ところが難点ではあるものの、多少は過剰な演出はあるんだろうが陪審制度や陪審コンサルタントというアメリカ司法制度の問題点を提起しつつ、単なる正義に留まらず復讐劇も交えたエンタテイメントとして充分に見応えががあり楽しめる。本作の教訓としては、感情的になって怒鳴り散らしたら全てを敵に回すことになるってことかな。そう仕向けるのもひとつのテクニックなんだろうけどね。 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2023-06-26 12:14:48) (良:1票) |
7.ドコカがなんとなく昔見た映画に似てるって思うほかのサスペンス映画とは違ってストーリーは良かった。だけど「面白かった~」っていう感想が素直に出てこない。出演者も豪華なのに結構映画自体地味なのはなぜなのかなぁ。 【さら】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-08-30 16:48:12) (良:1票) |
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6.久しぶりにジョン・グリシャム原作の映画を観ました。陪審員コンサルタントなる職業があることも初めて知りました。ジョン・キューザックはまっとうな正義の人という役柄が少ないからなのか、ラスト近くになるまで善人なのか悪党なのかどっちだと引っ張られましたね。キューザックが出てればお約束通りジェレミー・ピヴェンもいるわけなのですが、ダスティン・ホフマン側のコンサルタント役としてはちょっと影が薄かったのが残念です。キューザックの友人&協力者でもっと絡んでくるのかと思った。なんといってもジーン・ハックマンかなあ、いつもながら凄い存在感です、ダスティン・ホフマンとのキャラの違いを着ているスーツで見せているのがいいわね。テンポもいいし、これはかなり面白いよ。レイチェル・ワイズは強いし。「12人の怒れる男」を彷彿とさせるシーンは盛り上がったなあ、あそこはもっと見たかったです。この数年に観た法廷モノの中では抜群だと思う。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-07-03 10:26:25) (良:1票) |
5.意外に高得点続出だったんですね。演出と脚本は少しテンポが悪かったように思いました。主人公二人をミステリアスに仕立てようということだと思うんですが、陪審員に選出された後に落ち合う2人がいかにも「なにかたくらんでそう」な悪人風だったのに、ラストの裁判後の2人は急に善人になってしまうのも、最初にプロット(or観客だまし)ありきで人物としての掘り下げができていない演出のように思えました。ラストも、結局陪審員を「操作」したのかどうかはわからずじまい・・・。実は「操作」したわけでなく、最後は陪審員の良心に委ねられたのだと解釈しても、肝心の部分で「人間の良心」に頼ったのだとしたら、ヒューマン・ドラマとしてならOKだけど、知的スリラーとしては失格なのではないかと思います。そのへんの演出上のバランスの悪さが目立って、見終わってもなんだかモヤモヤしました。とはいえキャスティングは見事でした。グリシャムの原作も俳優たちの演技もよかっただけに、このモヤモヤ感が残念。 【ころりさん】さん 5点(2005-02-03 22:19:17) (良:1票) |
4.当初、ぜーんぜんわからなかった人物像や人間関係に「こりゃあやっかいな映画になるかも……」と思った、、、が、映画開始20分くらい経った頃には、そんな心配はまったく無用だったことがわかった。これは面白い! 複雑にみえた人間関係も、ストーリーの中で上手に説明されているうえ、謎は謎のまま残されている、この登場人物の距離感がいい。そして、観ている私はというと……誰がどっち側の人間で、誰が誰をどう引き込もうとしているの? ぎゃー、ダスティン・ホフマンどーしちゃうのよぉ。よれよれ背広のほうが勝てるっていうの?ネクタイだってダサイほうがいいの?ぎゃー、考えすぎでは? うわぁ、ひっどーい。そんなことしてちゃダメじゃーーん……と、私のほうが「考えすぎだよ」というくらい、いろんなことを想像してしまった。時間軸とともにハラハラ度はアップ!そしてジーン・ハックマンのインチキ臭い格好良さ。えっ?彼ってこんなに貫禄あったっけ?格好良かったっけ?と思いながら観ていたのですが、彼が追いつめられていく様が、これまたゾクゾクくるんですよ。いやぁ、面白かった。ただ、ダスティン・ホフマンの助手(陪審員コンサルタント)の働きがまったくなかったのと、レイチェルが勇み足すぎて、何年も計画を練っていたとは思えない軽はずみな行動(逆にずっとチャンスをうかがっていたからこそ張り切りすぎたのかもしれないけれど)がもったいなかったなぁーという感想です。 【元みかん】さん 7点(2004-12-11 17:13:07) (良:1票) |
3.陪審コンサルタントという存在が日本ではあまり知られていない存在だと思うので、ただ単純な1対1の対決ではなく、そこに裁判をいろいろな方向から操作する人間がいることで、さらに深みのある作品に仕上がってるんじゃないかな。 あまりにもジョン・キューザックの正体が謎なので、はじめは本気で事件の当事者かと思っちゃったよ(汗)。 私は人物がごっちゃになってしまい、整理がつかなくなってしまいました。しかしこれはうまいこと自分の中で話を噛み砕いていければすごく面白い作品であると思います。 レンタルして改めて見れば間違いなく今の点数よりは上がるでしょうね。 【ブッチ・ハーモン】さん 6点(2004-02-23 01:01:12) (良:1票) |
2.アカデミー賞ノミネートすら全く無しなのが信じられない程良く出来てる作品。少ない投稿の中で良いレビューが沢山出てるので自分はただの感想になりますが、D・ホフマン側の陪審員コンサルタント「見習い」は何かやってくれそうな雰囲気で登場したが結局ただ居ただけ・・・なんだったの? 【am】さん 9点(2004-02-09 20:09:03) (笑:1票) |
1.期待も高かったが、期待に違わぬ映画でした。「卒業」以来のダスティンホフマン嫌いの私がついに彼をすばらしいと思う日が来てしまいました、がそれ以上にジーンハックマンがすばらしいです。アメリカが憲法にも謳い建国以来「アメリカの正義」の象徴である銃と陪審員制度、この2つの問題点をしっかりと描きながらも、単なる法廷劇だけでなく、サスペンスタッチで飽きることなく最後まで引き付けられました。シリアスな社会性を持つと同時にスリリングなエンターテイメント性も併せ持ち、十分満足でき面白かったです。ラスト学校で子供を眺める2人とホフマンに涙してしまうとは・・・アメリカにまだ「本当の正義」があるのならば、いつの日かアメリカ人が自らの意思で銃を手放す日が来て欲しいものです。 【亜流派 十五郎】さん [映画館(字幕)] 9点(2004-02-02 17:22:53) (良:1票) |