4.「クビを3つ持ってこい!」には笑った。真っ直ぐ生きたいですねえ。 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-12-16 04:11:35) (良:1票) |
3.「切腹」と同じ名コンビ、小林正樹監督と日本を代表する名脚本家、橋本忍の二人によるこれまた力強くてずしりと重い見応えのある時代劇で、やはり役者が素晴らしく中でも三船敏郎の眼、表情、台詞回しにそして殺陣の迫力といい、こういうの観るといかに現在の時代劇が駄目かよく解ります。そんな三船敏郎以外にも仲代達矢に加藤剛に山形勲にその他にもとにかくみんなそれぞれ良い演技していて最後まで飽きることなく観れます。「切腹」でも解るようにとにかくこの映画、橋本忍の脚本が本当にお見事です。また画面から伝わるその重みと凄み、作品全体を通しての迫力に加え、モノクロならではの美しい映像と構図、そしてまたこの映画のテーマでもあるような武士道、侍の家に生れた者達の何とも不条理な世界、そんな人間ドラマとしても見応え十分!本当は9点でも良いのだが、仲代達矢との死闘の後の描き方に少し不満があるので8点ですが、それでも現在の日本映画やテレビドラマの時代劇などではけして観ることの出来ない力強さがここにある作品であることは間違いありません。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-23 21:15:26) (良:1票) |
2.「切腹」の小林正樹監督と脚本の橋本忍コンビでこれに勝るとも劣らずというほどの見事な時代劇。 モノクロの端正な映像も、侍社会の不条理や非情さを見事に描いた脚本も双子のように似ている。
出演者では三船は無論のこと悪妻の大塚道子、翻弄される嫁の司葉子、悪役の神山繁、 三船の友人で後に決闘することになる仲代達矢などみな重厚で素晴らしかった。 (唯一バカ殿が人のよさそうな村松達雄なのは惜しいが大した問題ではない)
三船が演じる侍は悪妻に耐え続けてきた苦労人。息子には優しくて気立てのいい嫁をと望んでいたのに、なんと出産後の殿様のお手つきを押し付けられる。 嫌々承知して結婚したがいちは意外にもいい嫁で、息子の加藤剛とも仲睦まじく娘も生まれる。 それが跡継ぎがいちの産んだ息子に回ってきたため彼女を返せと言ってくる。 翻弄されるいちや家族は親戚の命運まで巻き込んでの決断を迫られる。 上役の有無を言わさぬ身勝手さや不人情ぶりに対し、人として当然の主張をする舅と夫、物のように扱われる哀れないち達が気丈に抵抗し道理を主張する展開に引き込まれてすっかり彼らに感情移入させられる。
三船の舅は自らの愛のない夫婦に比べ息子夫婦の愛情の深さに打たれ彼らの理解者となるが、深い人間味を見せて素晴らしいし孤軍奮闘する殺陣の見せ場もある。 いちは非情な運命に翻弄されながらも誇り高く自己を貫く強い女性で、司葉子はこれを見事に体現していた。
私はむしろ切腹より好きですが見る人が少ないのは残念でもったいない。これはぜひにとお勧めしたいです。
【キリコ】さん 10点(2004-06-11 17:52:38) (良:1票) |
1.傑作「切腹」に通ずる様式美と緻密な構成。「忠義」という、侍の残酷な宿命に立ち向かう男の姿はカッコいい。少し時間が経つのが長く感じられたが、三船VS仲代もあったりで、やはり見ごたえのある一本。小林正樹監督は独特の世界観を持っていて素晴らしいです。 【紅蓮天国】さん 7点(2003-12-08 16:55:46) (良:1票) |