11.なんてこった。飛行機に乗ったこともないのにアメリカを描いたらしいこの作品、どこがアメリカ?と、言われているとおり、最初は確かに思った。こういう「村社会」じたいは昔や今のアメリカというよりはアジアとかヨーロッパ的。しかしグレースの選択に、このほどのアメリカの選択が、ある・・・!村のえぐさに隠れて気づかないとこだった!それ一発で描き切っちまったんかい。ブッシュPV映画なんかよりいいかもしれないよ。同時に人間のえぐさももれなく付いて来ます。そしてグレースに同調して溜飲を下げてる観客たちが、こんなにもいる。たぶん。もっとやれー。やっちまへー。恐ろしいよ。恐ろしすぎて面白いよ。こんなものに賞をあげたくなかったという気持ち、わかるよ。小説のバトルロワイヤルの時みたい。点数はけっこうフィーリングというかいいかげんに付けてるものだが(ぉぃ)0~2点か10点か。でも10点もあげたくない。そんな迷いの9点。そしてもうひとつのテーマでもある、世界のそこかしこにあるドッグヴィル村に捧げる映画でもある。 |
10.美女ゆえに村のアイドルとなり、果ては性的対象にされてしまうグレース。圧倒的な美貌ゆえに変態トリアー監督の悪趣味作品に指名されたニコール。あ~ブスに産まれて良かった! 【Bebe】さん 5点(2004-09-13 20:06:05) (良:1票) |
《改行表示》 9.天使か? 悪魔か? (キャッチコピー)と問われても ____だって、人間だもの みつを 【恭人】さん 9点(2004-09-07 01:18:23) (良:1票) |
8.《ネタバレ》 ラストが納得いかない。それは皆殺しが酷いからではなくて皆殺しは別に望まなかったことではなく、むしろ望んでいたことである。問題はドッグヴィルの連中がギャングに殺されたってことだ。彼らの誰一人としてグレースに対して反省も後悔もする事無く、わけのわからないままギャングに銃殺された。これは連中にとってみれば事故死とも等しいことであると思う。裁く者が誰であれ裁かれる者は自分の罪を知ることも、そしてその罪に対して何らかのことを思うことは必要ではないかと俺は思う。ま、初めから無かったことにするってのがグレースの考えなのかもしれないけど、それなら自分が受けたドッグヴィルでの虐待も無かったことであり、全てが無意味だったと言う事になると思うんだけど、そうでも無かろうに。とにかく、ニコール・キッドマンが綺麗だったのでそれだけでも見る価値あります。 【taron】さん 9点(2004-09-04 23:28:11) (良:1票) |
7.物凄い仕返しをする”マレーナ”って感じ。それにしても凄まじい。トリアー監督の映画は見ればそれなりに感銘を与えてくれる映画を作るのだが”頼むからたまにはもう少し短い映画を撮ってくれ。”って感じ。上映時間を確認しただけでどうしても見るまでに時間を要するのだなあ。でもいままで見た中では一番乗り易い映画かな。まるで舞台劇を映画にしたような映画で、うー、この調子で3時間近くはつらいなあと思うのだけどあっというまに慣れて物語に引き込まれていく。こんなんじゃ映画じゃなくていいじゃん、と最初ちょっと思ったのだけど細かいカット割などでその場面場面での雰囲気作りをだしているのは映画ならでは。N・キッドマンでなければありえない映画だとも思います。彼女の美しさがあるからこそ我々は見つづけることができるように思う。 【GO】さん 8点(2004-08-12 21:09:13) (良:1票) |
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《改行表示》 6.《ネタバレ》 かくも男はケダモノで、かくも女はイヤラシイ生き物だろうか...。 人の暗部を描こうとしているとは言え、それにしても、救えない人、集団。 人の行う「罪」を「弱さ」と呼ぶのは、ただの「すり替え」「ごまかし」。 弱かろうと強かろうと、「罪」は「罪」。「境遇」で許される「罪」なんて無い。 「罪」には「自覚」が必要だし、「謝罪」も「償い」も「適切な処罰」も必要。 しかし、それらを全て省力して、最後には「皆殺し」。なんじゃ、そりゃ。 「女を救えない男(理屈)」「嫉妬から、判断を誤った破壊(人形壊し)」 「立場に付け込む性欲や支配欲(奴隷扱い)」「罪を認めない集団心理」 「甘えから大人を騙す子ども」。これでもか...と言う程、わかりやすく描かれてゆく。 そして、ラスト。「虐げられた物に権力(暴力)を与えると、その反動ゆえ間違える」。 怒りの反動で、「皆殺し」と判断する短絡さ。怖さ。まさに、アメリカ。 ラストにいたっては、ギャング(社会的には非常識の集団)のボスの言葉だけが、 かえって常識的に聞こえてしまう皮肉。「罰を与えないと学ばない」 「学ばなければ犬以下」、「権力も、使い方しだい」。 再び観る事は無さそうだが、「パパと娘の会話」は、もう1度、見て考えたい。 余談。良くある名前だから、関係ないかも知れないけど、「グッバイ・トム」と呟いて射殺。それって、すごい。離婚したばかりだよ。 白線引いただけの特殊な映像は、10分もしないうちに気にならなくなった。 【じょるる】さん 6点(2004-07-25 21:56:22) (良:1票) |
《改行表示》 5.《ネタバレ》 「ダンサー…」が生理的に合わなかったからどうかなぁ~と思いながら見たけど、あれよりはおもろい...っつーか後味はあんましよくないんだけど、感情移入はできる。 程度の大小はあれど「こんな男いるいる~」→トム。弁も立つし真心もあるけどイイコちゃんでいたくて一番必要なことをしないタイプ?嫌い嫌~い!!(`ε´) 皆が皆、自分の中にもあるイヤンなところを持ってて、普段はそれを抑制してるっつーのに、弱者に対してはそれを剥き出しにし、なおかつそれを正当だと開き直る恐ろしさ?よく見る見る~!!(`□´)ノ 反抗するより従属することを選び、耐えたり希望を抱えながら飼われていくことに慣れてしまう人間の持つ哀しさ?これは怖~い!! んで、ラストでは「人のありのままを受け入れること」とは「人を許すこと」ではなく、「罰される」権利を与えないのは「傲慢」であるとまで言い切る。怖い怖い(゚-゚)。慈愛と許しをテーマにしてる...と思うんだけど、その手段は真逆とまで言える。う~ん、それでも最後は彼女の選択を「よっしゃ!!」としてしまう自分がいるのよねぇ。ってことは、ソドムとゴモラじゃないけど、神の手による滅びもうけいれろよって匕首突きつけられたようで、これまた怖い。 【ちっちゃいこ】さん 8点(2004-04-04 19:04:40) (良:1票) |
4.長いけどあまり長さは感じない、それよりも画面から伝わる色々な感情が凄い。 【ヒロヒロ】さん 8点(2004-04-04 04:06:47) (良:1票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 ラース・フォン・トリアー初体験だった。これは、すごい、濃い濃い。ただ、ナレーションが若干饒舌にすぎ、ぐるぐる動き回るカメラには最後まで違和感残った。このドッグヴィルは学校のクラスに似ているんじゃないだろうか。うわべだけ、気に入られようとして、お互い仲のいいように振る舞う。その関係にわずかな傲慢さ(犬の心というか)が入ると、友達は奴隷と使用人の関係にどんどん傾いていく。一人をのけ者にしてそれを排除しようとする。第9章で「雲がきれ、月の明かりが街を照らす……」のナレーションが入った場面があのセットを必然にする。最後の復讐、グレースは自分の中の犬の心が牙をむいた姿を直視する。「人間は力を持っただけの犬か?」そういう風なことが頭に浮かんだ。 余談。トムとグレースは一度は愛し合ったのだろう。しかしグレースがトムの心の中を見透かしたがために、トムの中の犬の心もまた牙をむいたのだと思う。 【アイカワ】さん 9点(2004-04-01 19:06:53) (良:1票) |
2.期待せずに見たら、意外におもしろかった。「ダンサー~」は好きではないが、これは好き。 【kasumi】さん 7点(2004-03-29 14:22:39) (良:1票) |
《改行表示》 1.奇跡の海のリメイクに少し味付けしたもの。 そういう風に受け取りました。ただ彼らしさが出ているからホントは悪くいいたくない。 相変わらず、ハンディカムのブレでよって退場している人がいる。あれはなれないよね… 【セクシー】さん 0点(2004-02-23 01:19:31) (笑:1票) |