5.そうそうにカレン(片瀬那奈似)に惚れてしまったフレディには、 全く魅力を感じなかった。ただの腑抜けにしか。 なんかエリートサラリーマンみたいだったし。 年老いたギャングスターをあそこまで憤らせる存在にはどうしても見えなかった。
ポール・ベタニーが非常に怖かったほかは、 特に個性のない映画のように思う。 時計仕掛けのオレンジの役者さんは、ほんとあのまんま年とった印象。 【彬彬】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-04-17 10:53:50) (良:1票) |
4.タイトルとポール・ベタニーの鋭い眼光に惹かれて観ました。狂ってる。その一語でしか言い表せない。最大の目標のフレディが全く違う方向へ人生を歩みだしたときの、老ギャングスターの喪失感たるや。あれだけ、残虐、冷酷、冷徹に組織を乗っ取ってきた若きギャングと見間違うほどの取り乱し様に、戦慄を感じます。ゴッド・ファーザー3のラストに感じた、なんとも苦い幕の引き方でした。ポール・ベタニーの刺すような、全てを敵に回すかのような目が、身振り手振りなくても体現してる。久しぶりに息がつまる思いをしました。 【どんぶり侍・剣道5級】さん [DVD(吹替)] 7点(2006-06-17 14:41:35) (良:1票) |
3.この映画の主人公、人の生活を妬みすぎ。自分の人生の意義が他人を追い求めることにあるってかなりつらいことですね。ん~、他人とは違うと主張できるような個性を持つことは、人生に必要不可欠ですな。<追加1>素晴らしい作品だと思います。ただ残虐だと評するのは幼稚だと思わせるくらいに人間をうまく描写しています。通例の勇敢な主人公にはない人間らしさ、人間臭さが、この異常な主人公にはあります。日頃我々はこんなにも異常なことはしませんが、そういう主人公だからこそ我々とも共感できる部分が強調されたのだと思います。「人生山あり谷あり」と。ラスト夜景を写しながら、「何て いい人生だろう…」とテーマソングが流れると、異常な主人公の悲しみも受け入れられるくらいの刹那に満たされます。ホント、どんな人生を歩もうと「何て、いい人生だろう」とあの歌が聞こえてくるかのような刹那。いい映画だよ、これ。<追加2>音楽の使い方がうまかった。映像も動きがあって良かった。俳優人の演技も凄い。マルコム・マクドウェルは、シャイニングのニコルソンを凌駕する演技。美術もいいよ、綺麗。そして、脚本も良くて、見せ場の連続だし、下手に2時間にせず100分程度に抑えているのも良。全体として花丸評価です。 |
2.いや、お前はナンバー1だ。フレディじゃない、お前だ。いいねこれ久々に純粋悪な気持ちを堪能したよ。テイラー惨殺までは10点の勢いだった!あのへん見せ場なんだろうけど、いかんせん血がブヒャとか人体に物が刺さる音とか苦手分野なもんで。こちらとしてもあれしきの惨殺(言葉悪い)にへたれる自分が無念です。そして若きギャングスター、君の目はヤバイね。キレてる目だよ。個人的にプーチン露大統領に似たものを感じる。ギャングスターの後ろから炎がゴーッて来るシーン、単純にかっこいい。若ギャングと老ギャングの性格に違いがありすぎるのがなんだかなぁと思っていたけど、考えてみたら、フレディへのあの支離滅裂な憤り、あれが老いるということなのかもと思った。ちょっと切ない。随所に散りばめられた時計仕掛けへのオマージュも楽しみたい。オマージュって言っていいのかわかんないけども。 【らいぜん】さん 8点(2004-04-15 22:36:11) (良:1票) |
1.鑑賞前に「時計じかけのオレンジ」のマルコム・マクダウェルのクレジットを見て、てっきり若きギャングスターを演じているのが彼だとばかり思い込んでしまった。冷静に考えれば、「時計じかけ~」はもう30年以上前の作品なわけで、そんなことはありえるわけがないのだが、若きギャングスターを演じたポール・ベタニーの風貌は「時計じかけ~」のアレックスそのものに見えたのは私だけだろうか。特にベタニーがステーキを食べるシーンがあるが、その口の動きはまさにアレックスのそれだった。まあとにかく、これほど似ていればギャングスターの役だけ現在と30年後の俳優が違うことも納得できるわけで…。あ、そうか、何よりも先にマルコム・マクダウェルのキャスティングが決まっていたわけか。作品自体の評としては、若きギャングスターの惨殺シーンがくどい感はあったが、全体的なセンスの良さと、老いたギャングスターの苦悩に満ちたラストシーンで巧くまとめ上げている。 【鉄腕麗人】さん 7点(2004-01-28 15:54:38) (良:1票) |