4.《ネタバレ》 べつにつまらなくはない。白黒は見づらい。細部がどーなってんのかわかりにくいために、鏡のヒビを、頭にできたヒビと思っていた。そしたら違った。むきだしにされた膿んだ脳のイメージ、これを不自然でなく映像化したかったのでしょうね。自分で自分の前頭葉にロボトミーするって、はたしてできるのか?とにかく「脳をいじる」についての映画。このころからすでに「ひきこもり青年が主人公」の映画ブームの兆しが。一見の価値はある。非常に見づらいが。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-12-10 00:21:16) |
3.数字・数学が常に絡む展開なので、理解しづらく難解に映ってしまう。しかもコントラストを利かしたモノクロ映像の中、幻覚なのか現実なのか分かりづらく、サスペンスも加わってくるわで混乱に拍車がかかる。しかし、もう一、二度見直してみるとパズルを解くように骨組みと構成が見えてくる。天才数学者の誰にも分かってもらえない苦悩と孤独。彼をおそう激しい偏頭痛と共に、それらが痛々しいほど見る者に伝わってくる。視点を変えれば、人間として普遍的な苦悩と孤独をシュールな映像で見事表現しきっている異色作と言えよう。デヴィッド・リンチの傑作「イレイザーヘッド」を彷佛させるシュールレアリズムの秀作です。 【光りやまねこ】さん 8点(2003-12-11 15:20:03) |
2.ノイズが出てくるとイレイザーヘッドっぽいが、イレイザーより判り易くてどちらかと白黒のザラつき感やスピード感は塚本晋也ぽかった気がする。ヤクチュウが覚醒して数字を操る神になる、アキラっぽい。だが根本的に数学まるでダメな私にとって数学アイディアでやられ、数字の魔力、数字の合理的さ、数字の不条理さなどが伝わり完敗。 【亜流派 十五郎】さん 8点(2003-09-19 22:42:22) |
1.前人未到、未知で神秘的な領域に少しずつ近付いていく興奮・・て点がナインズゲートに似てる?とか思いました。数学全くダメなので理解不能かも、と見る前に心配しましたが逆に数学の奥深さ知ったような、法則によって秩序の保たれた世界への憧れを喚起させられたような、そんな知的な気分を錯覚にしろ堪能しました。子供の頃の神秘体験は、神に選ばれて宇宙の真理を垣間見たのかしら?とか原因不明の頭痛や、頭に何か埋め込まれた後は冒涜を許さない神からの警告だったのか?とか、いろいろと謎は残ったままですが。うーん、もう一回見てまた考えよう、と思えるくらい面白かったです。モノクロなのも、明暗ハッキリの数式を暗示してるっぽくてオシャレだなぁ、とか安易に思いました。 【町野】さん 8点(2003-03-14 19:21:28) |