4.この作品、観るまでは任侠映画って、正直言って何だか怖くて観る気がしなかった。ところがこの映画の監督の作品、他の映画を何本か観ているうちに観たいと思えるように感じ、初めて任侠映画を観ることにした。私にとっての任侠映画初体験、この映画を観たことでそれまで自分の中にあった任侠映画に対するイメージが完全に変わった作品として忘れられない映画になった。忘れられないと言えば高倉健こと、我らが健さんは勿論のこと、もう一人そんな健さんの下、時には厳しく、そして、常に健さん演じる花田秀次郎のことを思い見方である風間重吉こと、池部良の事も忘れることなど出来ないぐらいとにかくかっこ良い。男が男に惚れるというのは正にこの映画の健さんと池部良のコンビのことを言うのであろう!映画の中で高倉健演じる花田秀次郎が歌う義理と人情を秤(はかり)にかけりゃ♪義理が重たい男の世界♪の曲、観終わった後に必ずといって良いほど、そして、何度も何度も歌いたくなります。この映画を劇場で観て、興奮した人、感動した人の気持ちがよく解ります。一言で言うなら、正しく「熱い映画」!熱くなりたい人、お薦めです。最後に本日またしても日本映画にとって忘れられない俳優が一人亡くなったというニュースを聞いて、とても残念です。最近、このような悲しいニュースばかり聞く度に本当に残念であるという気持ちにしかならない。池部良さん、あなたは風間重吉も「青い山脈」での好青年も忘れられません。ご冥福お祈り致します。そして、この映画をはじめとするこの人気シリーズで共演してきた高倉健さん、池部良さんの分も長生きして下さい。追記:2010年10月11日 【青観】さん [DVD(邦画)] 9点(2006-04-10 22:21:05) (良:1票) |
3.この、シリーズ中最高傑作とも評される作品を語るのは、難しいなあ・・・っていうか、マキノ作品に関してあれこれ理屈を並べるのは、とても野暮な事だと思う。のではあるけれど、この、特に難解だったり取っ付き難い訳でもないのに「知る人ぞ知る」作品扱いされている本作の魅力を、せめてほんの少しだけでも伝えたい、と思うので(もうすぐDVDも出るしね)、書くぜ書いちゃうぜ!大体あたしゃ昔っから野暮天で、特に色恋に関しては・・・って論点がズレてきたので、気を取り直していくぜっ!
さてマキノ雅弘のシリーズ監督作としては、陽気で快活な「昭和残侠伝・血染の唐獅子(四作目)」、それとは一転してハードボイルドな佇まいの「同・唐獅子仁義(五作目)」があるのだけれども、本作は、その両方とも似ていない。何というか、とても静謐(せいひつ)で、こう、ピンと張り詰めた(緊張感、というのとは少し違う)様な印象を覚える。また、ストーリーテリングもシンプルで、余計な説明を省略しているのだけれど、そのせいで良い意味での「すきま(つまりは想像力を刺激する余裕)」が生まれていて、シンプルなのに豊饒(ほうじょう)なのだ。さらに、作品全体のよどみないリズム、というか呼吸がとても「映画的(つまり、小説や演劇にはない、映画でしか味わえない魅力ってことです)」で心地好いのです。何かこむつかしい事をエンエンと書いてしまったけど、別にしかめっ面しながら観る作品ではなく、他の方も書いておられる卵焼きのエピソードや盲目の義母の肩を揉むシーン、あるいは池部良演じる重吉が秀次郎をヤクザからかばう為に殴り、後で泣きながら謝るシーン、さらにマキノ作品で重要な役割を占める味のある脇役(“ひょっとこの松”を演じる長門裕之が良い味出してます)、オットット忘れちゃならねェ藤純子(最近NHKのドラマに出てたけど、年を取ってもあの気品、凄いぜ!)などなど、見所テンコ盛りなのだあ!だから、ワタクシとしては最後にこう言うしかない。「観てチョーダイ!」 【ぐるぐる】さん 9点(2004-08-26 19:31:56) (笑:1票) |
2.↓なるせさんのように浮かれっぱなしで観るのが、この映画の正しい見方なのだが、結婚式ごっこの完璧な演出に涙するのを、忘れてもらっちゃ困る。このシーンにしろ、雨宿りにしろ、大きな木にしろ、人物の動かし方が完璧だマキノは。なんてことは言わずもがなで、卵焼きに泣けるよなぁ、とかやっぱ山本麟一でしょ、とか、なるせさんのように浮かれる映画なんだよな~、これ。 【まぶぜたろう】さん 10点(2003-12-27 22:28:27) (良:1票) |
1.マキノだ、ワッショイ! 雅裕だ、ワッショイ! ワッショイ! ワッショイ! ワッショイ! ワッショイ! ワッショイ! ワッショイ! 「血だねえ」 【なるせたろう】さん 10点(2003-12-27 20:07:18) (笑:1票) |