5.《ネタバレ》 ちょんまげで歌を歌いまくるのだから面白くない訳ない。
北野武監督の“座頭市”で唐突にタップダンスを踊り出した事の比ではない。
こんな明るく突飛ない映画が戦前に作られていた事に驚愕だ。
志村喬氏は割とそのまんまだけど、ディック・ミネ氏は晩年のグラサンかけた容姿のイメージしかないもんだから、言われなきゃ気付かない位に若くてビックリ。
そしてお春さんたら、ん~もう、可愛すぎるんだから・・・ばかっ!!
当たり前だけど、やっぱ映画って娯楽なんだなと改めて思い起こさせてくれる作品でした。 【ぐうたらパパ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2013-07-17 16:58:23) (良:1票) |
4.ミュージカル映画観てると、ときに思わぬ人が歌ってるのに出会うことがある。最近では『ヘアスプレー』でのクリストファー・ウォーケンか。かつて『ロシュフォールの恋人たち』では、ミシェル・ピコリが歌ってるのを目撃した。でもやっぱり一番驚いたのは、これの志村喬、片岡千恵蔵の連発だなあ。しかも時代が時代だし。なんかここらへんの映画の軽薄な陽気さって、好き。こういう「軽薄の力」が、中国大陸で無茶やってんのと同時進行で生きていたんだ。日本が、この片岡千恵蔵まで歌わせる軽薄さの側にしがみついて、眼を吊り上げるような馬鹿真面目を排除し、心を入れ替え地道に軽薄し続けていたら、日本現代史はあんな陰惨なものにならなかったんじゃないか。別に「時代の不安」の裏返しのヒステリックな笑いじゃないの。ただただ健康な陽気さが満ちている。伴奏が入ってくるあたりのムズムズ感がたまらない。こういう映画が作られていたことをアメリカが知ったらどう思うだろう、とふと考えたものだが、その後、日系人収容所描いた『愛と哀しみの旅路』というすごい邦題のハリウッド映画の中で、デニス・クエイドがこれ観てディック・ミネを真似て歌い踊るシーンを目にした。アメリカに勝ったと思った。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-05-03 12:04:35) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 この戦前の日本が作り上げたオペレッタ!音楽にのって矢継ぎ早に繰り出される数々の楽曲、うた、台詞に正直圧倒されます。楽曲のクオリティや、うたの巧い下手なんてこの際関係ないっす。この猛烈な迫力に圧倒され、ただただ楽しい気分で満たされますねー!常に画面の後方で家来や誰かしらが大勢でリズム取ってる、この不自然な感も本当に楽しい。そしてエンディング、“娘あっぱれ~”から歌い継がれて(タンタンタタンの太鼓がカッコイイ!)カメラが空へ移行し歌が終わる、そっから空にパッと傘が開いて“うかれて しゃなりと~”のコーラスが始まった瞬間は全身の鳥肌が立ちました。それにしても、やっぱりお春さんは最高ですよね。 【よし坊】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-08-23 10:27:28) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 千恵蔵ちょっとモテモテ過ぎ!お春ちゃん干した傘いくら何でも多過ぎ!志村喬は歌ヘタッピ過ぎ!ディック・ミネの峰沢丹波守はケイリー・ヒロユキ・タガワに似過ぎ!三吉はポール牧に似過ぎ!!1939年作品なのに戦時色が全く無くて楽し過ぎ!職人マキノ正博のエンターテイナーっぷりに乾杯~!! 【へちょちょ】さん 8点(2004-06-16 00:04:02) (良:1票) |
1.↓なるせさんのように浮かれっぱなしで観るのが、この映画の正しい見方なのだが、天気雨のシーンに涙するのを忘れてもらっちゃ困る。あの娘とこの娘の恋が望遠鏡でむすびつき、宮川一夫の柔らかな光が、干した傘に満遍なく注いでいる。この叙情、このご都合主義! 【まぶぜたろう】さん 10点(2003-12-27 22:17:29) (良:1票) |