《改行表示》 4.《ネタバレ》 座頭市シリーズではお馴染みのライバル役のサムライが出てこない少々異色の作品。三隅研次監督の時代劇というと、とにかく人が切られて死にまくる残酷アクションという印象ですが、今回の作品は乳飲み子の赤ん坊を座頭市が連れている為もあってか、どこかのんびりしたテンションが続くのも面白い。また赤ん坊が出てくる場面は異様に1カットが長くて、その長閑な雰囲気作りに寄与していると思いました。 ギャグシーンも面白く、特に遊女に赤ん坊をあやす様に申し付けときながら、ちょくちょく遊女に手を出そうとする座頭市の、何と言うか茶目っ気には笑いました。 そんなのどかで楽しい雰囲気の中で、座頭市の「自分は所詮ヤクザもの。孤独に生きるしかない」というシリーズで共通する彼のコンプレックスを本作はかなり強く出しており、ラストに赤ん坊を預けて、お香に別れの言葉も告げず、一人去っていく姿は泣けました。 【民朗】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-07-18 23:41:45) |
3.赤ん坊との旅がなんともほほ笑ましい。それほど強い敵は出てこなかったが、最後の戦いでは火で攻められて大変なことに…。勝さんも本当に熱かったんじゃないかと思う。現代ならCGで片付けちゃうんだろうけど、やっぱり工夫して撮られた本物はありがたみがある。見応えがあり、面白かった。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-11-13 17:31:32) |
2.《ネタバレ》 前作「あばれ凧」では水の中でしたが、今作は炎に囲まれながらの殺陣。迫力充分でした。しかし、そんな風に闘いでばったばったと敵を切り伏せる無敵の強者でありながら、たまたま預かったとはいえすっかり情の移ってしまった赤ん坊一人育てる能力の無い市のやるせなさみたいなものがにじみ出た作品でもありました。 【KYPA】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-03-05 00:06:31) |
1.《ネタバレ》 シリーズ第8作!この前の二つがいまひとつといった感じでいたけど、これはなかなか面白かった。監督がこのシリーズの産みの親でもある最初の監督でもある三隅研二監督に戻ったことで、大分、活きを戻しつつある感じがしたのと、今回、やはり俳優、勝新太郎の座頭市としての人間的な一面を上手く描いている気がした。ふとしたことで赤ん坊の世話をすることになってしまった市が赤ん坊に自分の乳をくれてやる時の表情が何とも可笑しかった。勿論、最後の決闘シーンもなかなか良かったと思います。 【青観】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2006-07-15 17:52:38) |