5.《ネタバレ》 人が大人になるときに、捨てるものがロックなのか。誰もが通過する夢と現実を描いたほろ苦い青春映画に仕上がっていると思います。ただこういう夢追い系映画はやっぱり男性のもので、男性より早く大人になってしまう女性には共感しづらいものなのかなとも思いますが。岸部四郎のデスクの上にあった若いころの写真とタンバリンには爆笑してしまいました。彼はタイガース時代楽器が演奏できないためタンバリンを叩いていただけだったそうです。本棚にはゴルゴ13がぎっしりあったり、こういうところでもニヤリとさせてくれます。最後の生放送のライブのシーンで自分のやりたいことをやらせてもらえないからと言って暴走するシーンがあるのですが、昔の自分だったら、自由に演奏させない大人たちを困らせる暴走に共感したのであろうが、今の視点から見ると「困ったことしてるな、仕事なんだから言われたとおりにやれよ」と思ってしまう。そう考えてしまうことに「ああ、俺もオッサンになってしまったんだな」と妙に悲しくなってしまいました。 【バチケン】さん 7点(2004-10-08 09:59:39) (良:2票) |
《改行表示》 4.《ネタバレ》 麻生久美子がいいなあ。ああいう風に、上から目線で「君、君」って言ってもらえたら、ぞくぞくする。(すいません、自分でも気持ちが悪いw) この役柄と麻生久美子のマッチングは奇跡的なパーフェクトだと思う。 あと?ロックとか全然分からないんでw 平成24年11月26日 決して音楽に無縁の生活を送ってるわけじゃなくて、例えば外出の時もデジタルプレイヤーが手放せないくらいなんですが、ただいかんせん好きなジャンルがアイドル系とユーミンとか竹内まりやなどの小奇麗なフォークで、一度たりともロックに関心を持ったことがない人間にとっては、自分にとって全く無縁の人たちが、自分にとって全く関心のないことを熱く語ってる映画で、麻生久美子が出てないシーンは、眠くならないようによそ事をやりながらぼんやりと鑑賞。(ただ熱気にはなんとなく当てられましたけどね) だけれど、この映画の麻生久美子が本当にいい。単にルックスのみならず、たたずまい、声、しゃべり方、何年も知っていて、しかも好きな女優に改めてときめくという稀有な体験をさせてもらいました。こんなふざけた鑑賞法、あるいは採点法はないとは自覚してるんですけれど、それでも+1点 【rhforever】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-06-26 16:07:53) (笑:1票) |
3.《ネタバレ》 基本的に青春苦悩系の話は嫌いじゃないので退屈はしなかったが、残念ながら、この主人公には感情移入できず。この話、時間(時代)の設定なんかおかしくないですか? 冒頭にかつての「イカ天」関係者を出してノスタルジーをあおるんだったら、80年代後半から90年代にかけての流れをちゃんと時系列に沿って構成するべきじゃないかな(ヒップホップ野郎の登場とか、あまりに唐突だし・・)。ラストのLike A Rolling Stoneも興ざめ。「歌います、アイデン&ティティ」という語りのあとで、なんでボブ・ディランが流れるのか!? それこそ、ディランへの冒涜。あれだけ、「ロック」「自分のやりたいこと」を連呼したんだから、ラストくらい自分の曲で勝負しろ!! 最後に。なぜか、僕には、劇中のディランが、マイケル・ジャクソンに見えました。マイケルもよく、あんな帽子かぶって、うつむいていたような・・・。 【ころりさん】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2005-12-09 01:36:03) (良:1票) |
2.泣きじゃくった。ストレートな青臭さに胸が締め付けられそうになった。でも、後悔した。この映画、何かが足りない。『スクール・オブ・ロック』を見て気がついた。ユーモアが、感じられない。日本のロックが駄目なのは、ユーモアに欠けているからだと思う。 |
1.この映画は基本的に峯田を見るために存在する。峯田が好きな人は自然とこの作品を好きになれるだろうし、生理的に受け付けない人はこの作品も生理的に受け付けられないはずだ。峯田のアフロや朴訥とした喋り方が大好きな僕にとっては、無茶苦茶な設定やセンスの欠片も無い映像その他もろもろのマイナス要因はむしろ“不器用青春ど真ん中”として熱く心に響く。大きなスクリーン、大音響で誰にも邪魔されずに観るのが唯一の正しい見方。この映画を観て泣ける人はきっとクズ人間。 【藤村】さん 6点(2004-03-07 17:00:10) (良:1票) |