45.ジョージにとってレニーはまるで、直径1メートルの綺麗に研磨されたつるつるのビー玉のようだった。しっかりと背負っているつもりなのに、あっけなく地面に落ちてしまう。でも地面はいつだって土と草が生えていて割れない。いっそのこと割れてしまえばいいのにと落ちる度に思うのだが、そのビー玉の純粋な美しさがやっぱり大好きなのだ。愛しくて綺麗でいつもそばで見つめていたい。誰にも上げたくないその美しさ。しかし、そのビー玉は美しく大きいが故に凶器と化す。簡単にヒトの命を奪う事が出来る。美しいがいつでもお荷物。しかしお荷物だけどやっぱり美しい。ジョージは涙を流し、ビー玉を磨く。そして一発の銃弾をビー玉に撃ちこんだ。ビー玉は呆気なく粉々になった。あんなに綺麗でお荷物だったビー玉が、ちっぽけなただのガラスの破片になった。なぜこの世の中の物は美しければ美しい程、トゲがあり、脆く壊れやすいのだろう。悲し過ぎる・・・ 【ボビー】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-15 09:44:06) (良:5票) |
44.農場で働く人達の描写に不満が残る。1930年代の不況下が舞台となっているにもかかわらず、それぞれの淡々とした働きぶりにその時代特有の絶望感や暗さというものが感じられず、いやそれどころか安定感さえ漂わせている。同じスタインベックの作品でもジョン・フォードの『怒りの葡萄』にはしっかりと時代が映し出されている。フォードと比べるのは酷にしても、もうちょっとその時代の空気に拘ってほしかった。マルコビッチの、人格が内から溢れ出るような怪演はお見事。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-04-05 16:17:52) |
43.冒頭の犬を、連れた人達に追われるシーンから、かなり重い映画だなぁと思っていたので、ラストも予想出来ちゃいましたね。でも良かったな~。最後の行動は、愛情からきた行動なんですよね。 【一番星☆桃太郎】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-03-30 01:52:44) |
42.ジョージ役の人が上手だった。果たしてジョージはレニーのためにそこまで犠牲になる必要があったのかなって考えてしまいました。 【クロエ】さん 5点(2005-02-15 22:18:04) |
41.切ないです。 |
40.最高。完璧。寂しい男たちの繊細さ、ちょっとした喜びや悲しみ、小さな夢。その全てを台無しにする、財産目当てで牧場の息子と結婚したくせに話相手がいないとグチをこぼす自己中クソ女。喜怒哀楽全ての感情を刺激される。ラストの苦しさ、重さ、哀しさ、寂しさは涙が止まらない。 【ラーション】さん 9点(2004-05-24 05:31:45) |
39.ゲイリー・シニーズが映画を文学的にしめた一大傑作。 |
38.うーん・・、微妙。日本の劇団の芝居で見たことがあり、その後原作も読んでいたため、本作は「ストーリーをなぞった」感がぬぐえませんでした。役者の「味」はよく出ていますが、たとえば肉体労働につかざるをえない彼らのやるせなさ、汗くささやどうしようもなさが不足していて、何かこぎれいにまとまってしまっている印象すらあります。労働が終わったときの膝がわらってしまいそうな疲労感だとか、そういうものが感じられない。たとえば老犬のエピソードのあたりをもっと短くテンポよくして、労働の場面をふくらませたほうがリアリティーにつながったかも。マルコビッチもゲイリー・シニーズも、真摯に演じていたとは思うのですけどね・・。ストーリーを知らずにこの映画だけ見た人には十分満足できる完成度だったかもしれないとは思いますが、日本の小さな劇団の上演時のほうが、ずっとずっと切なさを感じました。それと、ほかの俳優さんの監督作品を見ても思うことですが、自分を一番かっこいい役にキャスティングするのって、かっこわるいと思わないんですかね? まあこれは、北野武の映画でも感じたりするけど。 【おばちゃん】さん 7点(2004-03-30 22:12:42) |
37.命の質量。単位は[kg] |
36.悲しい結末ですな。あーするしかなかったのか。 【ボバン】さん 5点(2004-02-21 03:14:17) |
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35.最後はああなるとは直前まで思っていなかったのでものすごく驚きましたが、ああするしかなかったし、あれが一番よかったのだと納得できます。納得させる作り方をしてくれてうれしかった。3人が牧場を持つ夢を語る場面、うれしそうに語れば語るほどせつなくなります。決して幸せな結末ではないけれど、イヤな感じを残さないよい作品です。 【きょうか】さん 8点(2004-02-10 19:07:02) |
34.強烈ではないが深い感動をもたらす作品ですね。ゲイリー・シニーズもジョンマルコビッチも、今後もこの作品が代表作となっていくであろう歴史に残る名演技だったと思います。スタインベックの語る希望のない時代にあって、大切な友をもっとも幸せにするにはどうしたらよいか。目の前に希望を抱かせたまま静かに休ませることが彼の選択だったわけです。ラストの湖畔のシーンで映画はバンと終わってしまいますが、その後の主人公の苦悩をを考えると、この部分を下手に映像にしなかったことがよかったのではと思います。 【神谷玄次郎】さん 8点(2004-02-01 02:32:05) |
33.ゲイリー・シニーズが監督としての才能の片鱗を見せてくれた作品。リメイクというハンデを乗り越え、よくぞ良作を生み出してくれたと思う。 【K】さん 8点(2004-01-31 22:36:59) |
32.個人的ゲーリーシニーズ出演映画最高傑作。もう主演の2人の演技は申し分がありません。最高です。ラストのゲイリー・シニーズの顔が切ないような、仕方がなかったような顔が忘れられない。でも、かわいやりすぎて殺してしまう性行ってどこかで聞いたことあるなぁ・・・。 |
31.マルコヴィッチが出演していること以外まったく予備知識がない状態で観たのですが、マルコヴィッチは勿論のこと、ゲイリー・シニーズの演技も素晴らしい。切ないけれど結末はあれでよかった。もっと早くに観たかったな。 【はっぴ~】さん 9点(2004-01-21 04:20:05) |
30.ゲイリー・シニーズとマルコビッチの俳優の演技がこの作品の随所で光ってます。僕はちょっと暇つぶしのつもりで、見始めたのですが気が付いたら最後まで見てしまいました。 【モモッち】さん 9点(2004-01-21 03:24:30) |
29.文学作品の雰囲気そのままで、淡々と小説を読み進めるように楽しめました。直接的なメッセージは出てこないので、ラストを含め何が言いたかったのか分かりにくい部分もあったのですが、深いテーマのある作品であることは間違いないと思います。主演二人の熱演だけでも映画化は成功だったと思います。 【プミポン】さん 7点(2004-01-15 17:49:18) |
28.大学生当時の一人暮らしの部屋。ケーブルの映画チャンネルで早朝からやっていたこの映画を、マルコヴィッチが好きな私は観てしまった。その日一日は太陽がまぶしく感じた。やるせなさ一杯の映画だし、2度目を観ようとする勇気も無いが、決して駄作ではない。ハッピーエンドが好きな人には絶対に薦められないが、そうじゃ無い人には、一見の価値有り。一人暮らしで寂しがり屋の人は、1人で観ない方が良い。 【深海】さん 7点(2004-01-10 20:19:26) |
27.マルコビッチのために作られた映画だね。 ラストは悲しかったねー。背後に回ったとき、『こいつまさか!殺るきか?』と思ったけど。。。ああするしかなかったんだよ。 【伊集院 光】さん 8点(2003-12-09 00:11:34) |
26.ピストルの音がなった瞬間に涙がふきでました。 【ヒロヒロ】さん 8点(2003-12-07 16:37:39) |