7.もはや、その後のピクサーの数々のヒット作に隠れてしまった感もありますが、かつては人気作、甥っ子が幼い頃に本作をずいぶん気に入ってたのを思い出します(『アンツ』のことなんて一言も言ってなかったなあ)。そして今見ても、まったく色あせておらず、そりゃまあCGの技術なり演算速度なりは現在の作品にはかなわないのかも知れませんが、決して見劣りはしません。むしろ、「フルCGアニメでなきゃこんな表現できないでしょ」という演出上の工夫が、新鮮ですらあります。しかし、内容的には、搾取する側の支配層と搾取される側の被支配層の対立。我々庶民が支配層を必要としているのではなく、支配層が我々を必要としているのだ、と。これがもはや、こういうおとぎ話として表現するには、あまりにも図星過ぎる、そのまんま過ぎる時代になってしまったなあ、なんともシャレにならんなあ、とも思っちゃうのですがねぇ。 【鱗歌】さん [DVD(吹替)] 8点(2015-06-30 22:39:34) (笑:1票) |
6.いろんな登場人物がそれぞれの持ち味を活かすあたり、日本昔話の「さるかに合戦」を観ているような感覚。それぞれの昆虫ならではのネタが随所に見られて、大人が観るにも十分楽しい。しかしそれよりも好感が持てるのは、観ている人間の年代層を完全に子どもに設定し、その期待を裏切らないように細部にわたって心配りがされていること。「ぐるぐる」さんの言っているように、悪役サイドであったハズのバッタのボスの弟分が、最後にはサーカスの一員になっていたり、ラストのNG集などはその象徴だろう。悪役とはいえ、子どもにとってはバッタ君の最後はショッキングかもしれないが、あのNG集を観ると「なーんだ、お芝居の世界だったんだ」と、安心して心地よいエンディングを迎えられてしまう。 【six-coin】さん [地上波(吹替)] 7点(2006-01-19 20:09:55) (良:1票) |
5.この作品の目的は、子供に世界の新しい見方を提唱することじゃないだろうか。たぶん小さい頃の自分が見ても感銘を受けたと思う。かわいいイメージで描かれることの多い鳥があそこまで恐怖の象徴になること(ヒヨコもすげーこえー)。最後のシーンで、カメラがぐっとひいて、いろいろあったように思えた壮大なストーリーも、実際は一本の木の根元の話に過ぎなかった、という演出。これを見た子供は、たぶんこれからミクロな世界に注目することになるだろうし、その複雑さにきっと感動すると思う。さらに、ということは僕らも世界全体から見たら小さな存在なんだ、という認識まで持てるんじゃないかなぁと思う。映画としても良作だと思うけれど、教材としての点数がとても高いです。教育学部生としては。 【コダマ】さん [地上波(吹替)] 7点(2006-01-17 05:28:56) (良:1票) |
《改行表示》 4.PIXARの3大映画とでもいいますか、 トイストーリー、モンスターズインク、 そしてバグズライフ、見てなっかった唯一の映画をやっと見ました★ 簡単に言えば蟻物語。 PIXARの映画が好きな理由に 『人間とは違うモノからの目線』 っていうのがあったりします。 これはまさにそれが描かれていたように思えました。 特に雨のシーンは圧巻で、 アリから見た雨の粒の大きさといったらとてつもないものであったりしてました。 ホントにディズニーっていいね。 どんな不機嫌でも治る気が。 最後の小鳥が絵みたいだった…(^_^;)。 【王子】さん 6点(2004-02-09 23:24:07) (良:1票) |
3.やっぱり可愛いんですかねえ。うちの嫁さんも可愛いって言ってたけど、可愛いですかねえ。サーカス団の車を引くムカデ(ゲジゲジ?)の動きなんかリアルで気持ち悪いし、バッタもエイリアンみたいだし、鳥もかなり怖いですよ~。アリの子供達が戦士(サーカス団)達に送った絵は笑った。涙を誘う為に一人死んでもらいました~って。イモムシ真っ二つ! 【R&A】さん 5点(2003-12-11 18:23:19) (笑:1票) |
2.ピクサー社の骨休め的な作品でしょうか。「アンツ」と比べれば確かにキャラクターは可愛いし、もちろん一本の映画として見てもそれなりのレベルだとは思うんですが、人間社会の反映とキャラクターの魅力という部分では、「アンツ」や他のピクサー作品に比べ今一つという印象。既に「モンスターズ・インク」や「ファインディング・ニモ」を観てしまった後では辛い仕上がりです(ま、これは本作の所為ではなく、多分に自身の所為ですけど…)。こんなに御伽噺的にしないで、もっと現実感のある(虫の世界で現実感も無いと思いますが…)物語にすれば面白かったと思います。んで、5点献上。 【sayzin】さん 5点(2003-11-30 05:08:46) (良:1票) |
1.NGシーン最高ですね。あれを最後に見られるから、どんな悪役だってたとえ死んでしまったって、お芝居のことなんだよ。って説明が付く。そこに、ディズニーらしさが出ています。「役立たずのフリック、ありがとう」のロージーの言葉には胸が熱くなりました。 【ダイヤさん】さん 9点(2002-12-20 16:37:08) (良:1票) |