4.《ネタバレ》 今まで出てるピクサーの作品(ファインディング・ニモを除く)の中では一番最後に観たんですけど、改めてピクサーの凄さを感じました(よく「ディズニー作品」としている方がいらっしゃいますが、やはり別物だと思います。いや、むしろこっちの方が「本来の」ディズニー作品というべきなのでしょうか?)。第一にフィクション(嘘)の世界の作りこみ方が実に細やか。個人的に「アイス・エイジ」はその辺が不十分で(だって、あの中ではサーベルタイガーとマンモスはあくまで捕食者と被捕食者の関係なのに友情が成立する訳ない!と思えてしまったので)不満だったのですが、本作ではさりげなくガとカマキリを夫婦という設定にしたりして、きちんと「この作品はここまでファンタジーとしてつくってるんでそのつもりで楽しんでくださいね」ということを示しているように思えるんですよね。その他にも虫たちのサーカスやフリックの発明品など、楽しい仕掛けがいっぱいで飽きさせません。第二に、キャラクターの設定がこれまた細やかで楽しい。本作でも健気で可愛いドット姫や、脇役ながらいい味出してるダンゴ虫のドツキ漫才コンビ、ジャンキーっぽいバッタなど強烈なキャラが盛り沢山で、いわゆる「捨てキャラ」がほとんどない!第三は、やはりストーリーの面白さ。王道でありながら、ひねくれた三十男(私)をも最後まで飽きさせない。これはやっぱり凄いことだと思うんですよね。あと、最後といえばピクサー作品で重要なのがエンドロールのNG集(残念ながら「ファインディング~」では採用されていないようですが)。これって悪役のキャラ(本作ではホッパー)も「役の一人」とすることで楽しい映画の世界から現実の世界にうまくソフトランディングさせてくれる役割を果たしているのではないでしょうか。例えば本作では悪役(ホッパー)はいささか残酷な最期を迎えますが、あのNG集で再登場することによって「これは楽しい『嘘』なんだ、『お話』なんだ」と思わせてくれるんですよね。ともあれ保守本道を歩みながら今や少数派となった良質の映画を作り続けるピクサーの、今後の活躍を期待してます。 【ぐるぐる】さん 8点(2003-12-04 19:27:27) (良:2票) |
3.もはや、その後のピクサーの数々のヒット作に隠れてしまった感もありますが、かつては人気作、甥っ子が幼い頃に本作をずいぶん気に入ってたのを思い出します(『アンツ』のことなんて一言も言ってなかったなあ)。そして今見ても、まったく色あせておらず、そりゃまあCGの技術なり演算速度なりは現在の作品にはかなわないのかも知れませんが、決して見劣りはしません。むしろ、「フルCGアニメでなきゃこんな表現できないでしょ」という演出上の工夫が、新鮮ですらあります。しかし、内容的には、搾取する側の支配層と搾取される側の被支配層の対立。我々庶民が支配層を必要としているのではなく、支配層が我々を必要としているのだ、と。これがもはや、こういうおとぎ話として表現するには、あまりにも図星過ぎる、そのまんま過ぎる時代になってしまったなあ、なんともシャレにならんなあ、とも思っちゃうのですがねぇ。 【鱗歌】さん [DVD(吹替)] 8点(2015-06-30 22:39:34) (笑:1票) |
2.《ネタバレ》 イモムシがどうも好きになれず、あいつだけは鳥にズタズタに食われてほしかった。 羽が生えた時のうれしそうな顔がむかつく。
でもPixar最高!
【no_the_war】さん [DVD(吹替)] 8点(2007-08-30 11:23:52) (笑:1票) |
1.《ネタバレ》 昆虫の世界に迷いこんだかのような錯覚を覚える程、世界観の設定が徹底しています。小さな小さな生き物にも、小さな小さな世界があって、それは人間と同じく街があって酒場もバスもありという、現実をうまくファンタジーにしています。ピクサーの映画はこういうところが上手いですね。ほんとに。お話は「七人の侍」を連想させますが、始終にこやかに観れてしまう点では非常に分かりやすい、優しい作品です。CG技術の発達は確かにすごいですね。一番感心したのは、水滴ですか。あのプルン、ツルリとした水滴は虫でなくとも憧れてしまいます。でも、後半に降る雨の時には、その水滴が凶器にもかわるのだけれども。自然の描写が作り物とは言え、没頭して見てしまいます。それだけ、生き生きとしているからでしょうね。 【映画小僧】さん 8点(2004-05-17 10:14:57) (良:1票) |