4.原作にかなり思い入れがあるので評価が難しい。なんと言っても原作は「20世紀で最も重要な文学」なのだから相手が悪い。それでもよくもこれだけのモノを作ったものよと感心した。その根性に7点。特に映像の素晴らしさには目を見張った。ただ、個人的に(「二つの塔」のレビューにも書いたが)私はこの物語を「人が自分のやるべきことをやる。その大切さと難しさ」がテーマだと思っているのでアラゴルンの描き方は少し不満だった。彼には最初(「旅の仲間」)からもっと王としての誇りと自覚、並々ならぬ決意を持っていて欲しかった。王としての証である折れたる剣「アンデュリル」を手にとることを彼が躊躇うなど考えられん(だいたい鍛え直されるのが遅い!)。彼にリーダーシップが足りない為にガンダルフが出しゃばり過ぎて、何から何まで魔法使いに指示される始末。挙げ句あの杖でボカスカ殴って戦うという変なツッコミ所を提供するに至った。<以降原作のネタバレ>因みに「サルーマンはどうした?」と色んな人に聞かれたので一言。フロド達一行が故郷に帰るとゴロツキを集めたサルーマンに乗っ取られホビット庄はめちゃめちゃにされていた。そこで今や立派な戦士であるメリーとピピンを中心に住民が蜂起して故郷を奪回、サルーマンは家来だった「蛇の舌」に殺されるという哀れな最期を迎えるのだった。 <追記>やっぱ時間たってみて自分の中に何も残ってないから点数下げます。フロドに対する世間の評価を低くさせてしまったピーター・ジャクソンとは考え方の相違を強く感じる。 【黒猫クロマティ】さん 6点(2004-03-01 19:26:07) |
3.《ネタバレ》 援軍が来ないと絶対に負ける戦争を始めようとして、誰かが援軍を呼びに行って、もう負けそう!間に合わない!って時にいつも現れてくれるアラゴルン達。この人達の活躍を見るためにこの映画観てます。今回もその点では期待を裏切らなかった。というよりあの海賊船の所なんか、3作中では一番カッコよかった!ホビット達も頑張って戦ってたし、ほんとに勇敢だったみんな。・・フロドを除いて。あの谷に一緒に落ちると思ったのになー・・ サムにもっと謝れ!と思いました。サムももっと怒れ! 【鉄男】さん 6点(2004-02-28 23:54:19) |
2.なんとなく評判につられて見てしまった。1を見て、その尻切れトンボな終わり方に腹が立って2は見なかったが、やはり3も感情移入できるところが無かった。 映像は確かに素晴らしい。ホビットの小人と普通の人間が行動 してるシーンとか巨大な城をものすごいカメラ視点で移動させながらズームしていく場面とかは凄いの一言。ただ、ストーリが薄っぺらい。登場人物が多すぎて感情移入しにくい。主人公のフロドにしろあっさりサムを見限るし、いいとこの坊ちゃんが仕方なく旅に出た、という感じで魅力は感じられない。親友に様付けで呼ばれる友人関係、というのも好きになれない点だ。原作は知らないのだが原作に忠実に作りすぎて1本の映画としての起承転結の面白さを無視してしまっていると思う。 【あきんど】さん 6点(2004-02-28 01:44:57) |
1.みなさん点数が高い...やはり私がおかしいのだろうか??いや、すごく面白かったんだけど!!!心の底からハラハラしたし、見た事も無いような映像のオンパレードだったし。それでも何か釈然としないのは、やはり主役がどうしても好きになれなかったからかもしれません。フロドったら善良なサムを疑うわ、指輪を葬る段になって最後の最後に馬鹿な考え起こすわ、何も出来ないのにばくばく一人で飯食うわ、結局何の成長も見せないまま大団円を迎えてしまった訳で。それに比べて、サムよ!よくぞいい男に育ったなあと、劇中本当にしみじみしました。ミーハー心で言うならば、アラゴルン・レゴラスも勿論とびきりかっこいい。映画もとうとうここまで来たかと感じる素晴らしく迫力のある映像でしたが、なんというか、冷静に考えるとやはり話が薄いんだよなあ...。元々浅い話を、くどく感動に結び付けようとしている感じがしてしまって、ラストの方は少し白けてしまいました。あり得ないほどのハッピーエンドだし。なんか恐れ多いですが、個人的にはこの点くらいの評価です。 【凛】さん 6点(2004-02-28 01:35:32) |