4.ローレン・バコールを美しく(3点)撮る事だけに全神経を集中させたかのよう。ご亭主であるハンフリー・ボガートもモッサリしているだけで魅力無し。脚本が全編通して無理筋過ぎてスリル・サスペンス感がゼロ。とどめのラストショットに失笑。二人のプロモーションビデオのような作品。 |
3.《ネタバレ》 登場人物はそれぞれ個性的で強烈ですし、意外な犯人の意外な落下シーンは巧みで〝アッ〟と言わせてくれます。・・・しかし、ボギーは整形後の顔という設定なので始まってしばらくの間は彼の顔を映せず、多くの場面を彼の主観映像で見せるという試みがなされており、画面に彼の腕がにゅっと出てきたりするのですが…この部分がえらく退屈で早いとこボギーを出せよと思ってしまいます。 そして、最後にボギーが逃げ切ってバコールと再会してしまうのも明かに嘘っぽく見えます(夢オチかと思った)。それは逃走劇をもっとしっかり見せてほしいとか、物語的に不自然に見えるとか様々な問題もありますが、何よりバコールとの別れのシーンが問題なのです。というのもあの別れのシーン自体は胸に迫ってくるように素晴らしいのですが、迫り過ぎていて完全に今生の別れに見えてしまい再会はありえないと思わせるものなのです。 【ミスター・グレイ】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-09-15 18:36:32) |
2.後に秀作ウエスタン「決断の3時10分」、「避暑地の出来事」、「スペンサーの山」等、自分好みの作品を多数撮る事になる、デルマー・デイビス監督初期の作品。ボギー&ローレン・バコール夫妻のツーショット共演が売りの底が浅いサスペンス。前半三分の一くらいまでの脱獄囚主人公、一人称視点のカメラワークが非常に実験的で興味を惹かれました。別にボギーのファンでもないので、彼の顔が全編拝めなくても自分的は全く問題なかったんですが、やはり大スターの顔を画面に出さないわけにはいかなかったらしく・・・(笑)役柄としては正体不明ですが、ローレン・バコールのクールに冴えわたる美貌と、シーンごとに変わる衣装は全くもって目の保養で惚れ惚れ。彼女の美しさはモノクロ画面の方が良く映えますね。正直穴だらけのサスペンスですが、前半部分の実験精神を高く買います! 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-07-19 10:37:17) |
1.《ネタバレ》 妻殺しの濡れ衣で逮捕されて脱獄した男と、それを支える女の逃走劇で、カメラ視点と終盤まで主役(ボギー)が顔を見せない演出など、ある意味実験的とも言える作品。しかしながらボギーとローレン・バコールへの思い入れを差し引いても、内容的には至って平凡です。 【よし坊】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-07-23 10:04:45) |