《改行表示》 6.《ネタバレ》 60年代のモノクロ作品。 個人的には仲代達矢演じる主人公のキャラが好きです。牛乳瓶の底のようなメガネをかけて、 のんびりした喋りでマイペースな個性を発揮。こんな仲代達矢は他に見たことありません。 そして敵キャラの溝呂木省吾。まるで漫画から出てきたみたいな濃いキャラで実に忘れ難いです。 舞台装置のような精神病院、そこで繰り広げられる西部劇のような一騎打ちのシーンから、 バーのシーン、富士山バックのプールのシーン、自衛隊のシーンなど、どれも風景的に印象深い。 短い1ショットで顛末を見せテンポよく繋げるこの感覚はその後のハリウッド娯楽作品に よく用いられるように思え、それを60年代に多用してるこの作品の先進性に唸らざるを得ません。 ただその形式故に多少のわかりにくさももたらしてるように感じました。 なんにせよいろんな意味でとんがってる作品で、とんがっている作品には高評価をつけざるを得ません。 【あろえりーな】さん [インターネット(邦画)] 7点(2025-04-17 16:46:53) ★《更新》★ |
5.《ネタバレ》 軽妙なパロディ劇。今、このような作品はないなあ。松田優作の探偵物語に近いテイストか? 【にけ】さん [映画館(邦画)] 7点(2019-01-18 13:25:18) |
《改行表示》 4.《ネタバレ》 007路線のパクりであろう事は間違いないが、白黒なのにポップな映像とか、カット割りシーン切り替えの見事さとか、超ご都合主義なのに気にならないテンションとテンポの良さとか、仲代達矢と天本英世の個性的な迫真の演技とか、娯楽アクションとしての出来栄えは007より上。日本人以外には多分評価されないだろうけど(^^; 【nobo7】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-07-01 01:37:44) |
3.《ネタバレ》 喜八エンタテインメント、それはギャング・ウエスタン・ミュージカル・スパイそしてコメディの換骨奪胎化→日本テイストの味付けである。もっとたとえて言うならば高級インド料理で味わうカレーではない、駅の立ち食い蕎麦屋で出されるカレーのような。イタリア料理店で出されるアルデンテのスパゲティが日本に来て明太子と刻みノリとか、納豆のそれになってしまったと考えてくれればよい。でこの作品。これはそんな喜八エンタテインメントの吹っ飛びっぷりが遺憾なく発揮された快作・もとい怪作である。なによりも喜八映画の象徴=天本英世のイメージはこの一本で確定されてしまった。とにかくこの映画は一度鑑賞を始めたら絶対にビデオのストップボタンを押さずに見切るべし。小生熱にやられている上でのレビューだが、真面目な話を。仲代達矢という役者の本質をちゃんとスクリ-ンに映し出したのはやはり小林正樹(「人間の条件」「切腹」)成瀬巳喜男(「女が階段を登る時」)そして喜八であったと思う。黒澤明では決してない。 【Nbu2】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-01-28 23:22:51) |
2.冒頭のモダンな雰囲気の世界、映像、セットなどはどこかスタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」を思わせる。日本映画ではあるけど、日本的でない、ヨーロッパの雰囲気があった。岡本喜八監督によるこれまた何か得体の知れない不気味さとでも言うべき不思議なタイプの作品!仲代達矢の上手さと天本英世の不気味さがかもし出すこのシュールな世界、一癖も二癖もある一風変わった内容の作品だが、最初のうちは単なるB級もののコメディかと思ったけど、結構、楽しめたのでこの点数です。 【青観】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2006-06-05 21:10:26) |
1.こういう言い方はヘンだけど、良い意味で「深く考えないで楽しむ」映画だと思いました。精神病患者の扱われ方とか、ツッコみ所を言い出せばきりがないけど、奇想天外でぶっ壊れてて、なんか楽しい作品。精神病院のセットが綺麗でした。 【ぐるぐる】さん 7点(2004-10-06 19:37:26) |