310.義務感、責任感にがんじがらめになっているギルバート。炎を見て彼は何を思ったのだろうか。私はこの先も拗ねる事無くぐれる事無く精一杯生きて欲しいと祈りました。ジョニー・デップ、レオナルド・ディカプリオの鮮烈な瑞々しさが記憶に残るであろう良作。 |
《改行表示》 309.ギルバート(ジョニー・デップ)の人生がいかに「詰んで」いるのか、彼の心情がよく描かれている作品です。しかし映画として暗くなりすぎていないのは監督の手腕、そしてディカプリオ他、出演陣のおかげでしょうか。目立って素晴らしい映画だとは感じませんでしたが、ギルバートの状況が理解できる人には深く刺さる作品かもしれません。 私は過去に統合失調症の姉を持つ女性と真剣に結婚を考え、そして破談になった経験があります。これら精神的な(脳および心の)病を持った家族を持つということは、とてつもなく多岐&長期に及ぶ影響を考えないといけません。自分の子が結婚しようとした時にどんな問題が起きうるのか?両家の両親が高齢期を迎えたら?そもそも自分自身の人生は?世間の目は? 綺麗ごとでは済まない問題が山積みですが、、当然ながら制作サイドはそれらをよくよく理解した上でこの映画を作ったと思います。その思いが重くなり過ぎないギリギリのラインで仕上げられているのは見事です。ラストの描写が大変素晴らしく、今後も変わることがないであろうギルバートの「詰んだ」人生ですが、彼がそれとどう向き合うつもりなのかがよく理解できます。よき伴侶を迎えて一生を背負う覚悟ができたであろう彼の笑顔が素敵でした。 なお、終盤が唐突過ぎるという意見が多いですが、長いこと習慣化していたある行為を突然変えた時、血栓などが流れることがあったりします。映画のようなケースは十分あり得ること、自然なことではないかと思いました。 【アラジン2014】さん [地上波(字幕)] 7点(2022-04-29 13:51:04) |
《改行表示》 308.ディカプリオもデップも大成していったのが分かる いい演技っぷり。 内容的には、母がただあの体格ってだけじゃなくて、田舎町から抜け出せない「しがらみ」の象徴として描かれているのかなとも思ったりしました。私は都市育ちだけど、田舎育ちの人が見たらもっと共感できるのかも。 母の死は睡眠時無呼吸症候群からの心筋梗塞あたりですかね。(出来るなら)横向きで寝るべきらしい。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-07-02 08:18:26) |
307.地味な映画かなあと思いながら観てましたが、中盤からなんだか無性に泣けて来て、終盤の大きなイベントのシーンではカタルシスを感じながら号泣してました。どうして泣いてしまったのか、私の文章力ではうまく表現できませんが、心の奥にある感情を揺さぶる作品であることは間違いない。主人公の心の成長が上手く描けていると思います。 【すらりん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-07-13 13:46:00) |
《改行表示》 306.ミスチルが録画したのはこの作品ですね。大昔に見た「大草原の小さな家」のような、健気に生きる家族にトラブル続出みたいな話ならイヤだなと思って避けていたのですが、案外ほのぼの系でした。どちらかといえば、やはり大昔に見た日本のATG映画から熱気と湿気とエロを削ぎ落とした感じ。世間的には誰も関心を払わないが、本人たちにとっては一大事という私小説的な悲喜劇でした。劇的に何かが変わるわけではなく、どこまでもナイーブなところがいい。 例えばジョニー・デップが父親について話し、ジュリエット・ルイスが「似た人を私は知っている」と答えるシーンなんて、何気ない会話のようですがけっこうグッと来ます。そこまで2人の距離が近づいたというか、慈愛に満ちているというか。 邪道ながら、ジョニー・デップの「シザーハンズ」は3年前の作品、ジュリエット・ルイスの「ナチュラル・ボーン・キラーズ」は翌年の作品。カルトな作品に挟まれて奇跡的に交錯したのかと勝手に想像すると、また感慨深いものがあります。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-05-09 02:39:35) (良:1票) |
《改行表示》 305.重いテーマを扱っている作品。 こういった映画は上手く入り込めないことも多いが、演技の良さもあり、自然だ。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-04-13 13:10:19) |
304.ディカプリオはもちろん、清冽性あふれる伸びやかな迷いのない演技を見せているが、それを存分にやらせておいた上で、全体で自然な形で包み込んでいくハルストレムの演出力が、やはり凄い。あと、例えば姉と妹なんかは、あれこれ文句を言うばかりでほとんど役に立っていないんだけど、それをことさらに不快感を煽ることなく、現実性も感じさせながら、ひっそりと家族の中に沈み込ませている構成力も凄い。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 7点(2018-02-27 01:41:56) |
《改行表示》 303.重たいテーマを比較的ソフトに描いてある。登場人物それぞれに欠点があり、魅力もある。良い映画だとは思うし共感もするが、心を揺さぶられる程ではない。グレイプ家と同じような境遇にいる方なら刺さるのかも知れない。 あと、ディカプリオの演技は素晴らしかった。 【alian】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-03-04 23:11:58) |
302.観終わって、もやもやしてたものが、370の「たきたて」さんのコメントを読んですっきりした。たきたてさん、ありがとう。/今日この作品を二回目観て、改めて青春映画の傑作という気がした。前回観たときはなぜか(もしかしてギルバートを誘惑する奥さんとのことに攪乱されて)その全体像を結べなかった。二回目観てはじめて優しくてかしこいベッキーとの出会いのすばらしさ、澄み切った二人の会話の自然さ、すばらしさに気が付いた。バスの中で…、土砂降りの雨に打たれながら…、焚火のそばで…。本当に感動的だった。 【柚】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2014-11-05 12:39:38) |
301.米アカ助演男優にノミネートされるくらい当時19歳のデカプリオが子供っぽい体形で演じていたのが意外でした。過食症で超肥満の母親役にも何か賞をあげたいです。日常生活の中のヒューマンドラマなんでしょうが私には感動、共感が薄い作品でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-08-03 15:52:57) |
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300.心揺さぶる一本、純粋な子供たちがまた泣かせる。 【HRM36】さん [地上波(字幕)] 8点(2014-06-26 11:02:27) |
299.この映画のジュリエット・ルイスは可愛すぎる。そしてディカプリオの演技も、お母さんの存在感も素晴らしい。 【noji】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-05-11 17:12:07) |
298.感動しそうでしなかった。動かない母親、手のかかる弟、不倫とその破綻、旅人との出会いと新たな恋、弟との確執、母親の死、いろいろ事件はあるんですが、いまいち心には響かなかった。 【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 6点(2013-09-20 12:11:40) |
297.マイノリティに目を向けた以外はなんてことない作品ですが、個人的に家族に気持ちが縛られているので感情移入する部分は多かったです。総合点は低めですが、ディカプリオ君には私的助演男優賞あげたい。 【movie海馬】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2013-09-19 15:55:26) |
296.重いテーマを、淡々と描くなあ 相変わらずこの監督は。裏返すと束縛にもなる家族愛、放り出したくてもできないしんどさ。おまけに人間関係の狭い田舎ときては苦しい苦しい。にも関わらず、この映画ミントキャンディーみたいな後味なのは、ひとえに役者さんの力なのかなあ。誠実に人生と向き合うJ・デップが淡々と日常をこなし、弟のディカプリオは痛々しいというよりは、そこはかとなく可笑しみのある存在感を放つ。そして芯の強い可憐な野の花のようなJ・ルイス。三者の透明感と、音楽の力でこの作品はしみじみとした叙情を獲得した・・んだと思う。あまり得意じゃない監督さんなのだけど、ハッカ味が爽やかだ。 【tottoko】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2012-11-05 23:46:00) |
295.映画としてのクオリティは高いと感じましたが、自分の好みには合いませんでした。今回は2回目の鑑賞。内容や印象に残っていたシーンは皆無で、まったく初めての映画を観たのと同じ感覚でした。もうこの映画を観ることはないと思います。 【ramo】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-05-22 00:12:43) |
294.ディカプリオの神かがり的な演技と母親の重量感あふれる演技に敬意。子どもの釈放を求め警察へ向かう母親の姿に感動。車が傾こうが周りに見物人が集まろうが関係なし。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-04-15 22:56:37) |
293.この監督の過去作品に惹かれて映画館へ観にいったのが最初。以来、4~5回ほど鑑賞済みのお気に入り作品です。アイオワ州エンドーラという素朴な町のロケーションがまず素晴らしい。障害者の弟の面倒に疲れ、言うことを聞かない妹たちにうんざり。そして過剰なまでに太ってしまい、笑いものになっている母親。素朴なストーリーではあるけれど、新しい世界を知りたい、この田舎町から脱したいという渇望、ジョニーデップ演じる青年ギルバートの心の葛藤が些細な日々の出来事を通して丁寧に描かれている。ディカプリオ演じる知的障害の弟もいい味だしてる。ほんとこの頃はフレッシュな感じ。そういえばこの作品のジュリエット・ルイスも良い!なんか都会から出てきた風な出立とあのボーイッシュ加減が良い!とにかく何となく勇気づけられ元気になれる、そして人に優しい気持ちになれる不思議な魅力の詰まった作品です。 【シネマブルク】さん [映画館(字幕)] 10点(2011-11-25 22:28:22) |
《改行表示》 292.一応家族の絆がテーマなのかな? 映画の出来自体は悪くないと思うのだが、個人的に内容に関しては今一つ入り込めなかった。 主人公や弟の描写はいいんだけど、姉や母の描写となると浅薄で多々疑問符が。 終盤の展開に関しても、単にお話をまとめるための強引さを感じてしまう。 目立ったところでは、弟役のディカプリオの演技が素晴らしかったことかな。 ヒューマンドラマというよりは、デップとディカプリオの共演、 彼らを観る映画という印象のほうが強い作品だった。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-08-21 13:07:24) |
291.映画にするような大きな事件が起こるわけではなく、退屈な町でギルバートたち家族の生活を描いてるだけ。けれど、とても好きな映画なので定期的に観たくなります。 自分の私欲を捨てて家族を助ける彼に、母は「私たち家族を(月の光の様に)明るく照らす騎士」のような言葉をかけていました。この一言、地味ですがとても深い言葉だったと思う。ジョニー・デップ、レオナルド・ディカプリオ、ジュリエット・リュイス。数多くの名作に出ている彼らですが、出演作品の中ではこの映画が頭一つ飛びぬけて好き。観る度に少し元気をもらってます。 【ライトニングボルト】さん [DVD(字幕)] 10点(2011-05-29 04:29:47) |