42.この内容なのに静謐な感じがするのはたんたんとしたストーリーのせいでしょうか?感情移入できる映画ばかりが良い映画とは限らないと気づかせてくれた映画でした。個々のミニストーリーをつなげていくのはよくある手法ですが、独得の雰囲気があってとても興味深かったです。必要にいじめを描いていた訳ではないので、最初から最後まで「どこにでもあること」的に感じさせてくれます。いじめの結果のストーリーと言うよりブームタウンラッツの「I Don't Like Monday」のような倦怠感を感じました。 小学校のときに自殺未遂したあとに机の中に包丁を隠し持っていました。客観的にみても死んでもいいのじゃないか、死んだ方がいいんじゃないかと思う教師を、あのとき殺していたらどうなっていたかなと今でも思います。きっと変わっていなかったんじゃないかなと。 【omut】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-06-22 14:25:58) |
41.結末を知ってるから緊張感が途切れなかったんだな。教室でいじめられてるくだりで「あわわわ、こいつがヤルのか(汗)」てぞっとしたし。日本も他人事じゃないんじゃない?「3年一組爆破事件」もあったことだし。人のプライドを傷つけてはいけない!それが原因か?それだけか?仮説はいくらでも立てれるぞ、事件後は。 【もりしげひさや】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-06-14 18:11:35) |
40.ラストの20分以外は、本当に、本当に、どうしようもなくかったるい。最後まで耐えて耐えて観るって感じ。でもラスト20分は衝撃的すぎて何が起きたか分からなかった。これが狙いですね。あくびが出るほど退屈な、なんの変哲もない日常。あの日は日常が非日常になってしまった日。 【ネフェルタリ】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-06-14 00:48:23) |
39.シーンの繋ぎ方が見事だなぁ。 【paraben】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-06-07 17:34:59) (良:1票) |
38.自分のことを守ってもらえない(構ってもらえない)からと言って他人を殺しまくるという残虐な行為は何を言っても言い訳にはならない。確かに親は子供を保護することは必然だと思うし、師(教師など)は教え子を見守り導くことが大切なことなのはよく分かる。が、“誰かが守ってくれる筈”というのは甘えすぎてはいないだろうか? 結局人間って自分を守りながら生きているのだから(他人のことを第一に考えるという神様のような人も中にはいるかとは思うが)、一方的に社会(傍観者)を恨むのもどうかと思う。 「子供は繊細だから」「若気の至り」という風潮に持っていこうとする行為こそが一番危険なような気がする。 【おはようジングル】さん [地上波(字幕)] 5点(2005-06-07 10:07:26) |
37.この映画に対しては良いとか悪いとかではないようなきがする。ただ単にそこで起きた銃乱射事件前のそれぞれの人物行動を同時間で描写しただけ、物語的なところは無く普通の高校生活がそこに有る、それだけに銃乱射の直前は恐ろしくもある。何故彼らは銃乱射事件を起こしたのか?それさえ詳しく描かれていない。ただ単に銃で人を撃ってみたいと思っただけの描写!ゲーム感覚で人を撃ちたいと思い立っただけの描写が逆に恐ろしい。アメリカは銃社会なので、銃での無差別殺人が取り糺されるが、日本も同じようなもの凶器が銃で無いだけ。それがどうしたとかではなく、そういう時代なんだとつくづく思う。 【みんてん】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-05-03 10:14:53) |
36.自分に弱すぎたり、優しさや思いやりが足りなかったりする人間ばかり出てきて、見てて少し疲れた。でも、子供を分かってくれないのは大人だけじゃなくて子供だってそう。自分は結局自分しか分かってやれないっていう気持ちもよく分かる。でもやっぱ殺したいと思いはしない。起きてることは現実なのに全て現実味がなくて、淡々と生も死も常に理不尽であっという間に死んでしまう。ラストが1番残酷で気味が悪い。ときどき流れる「月光」が耳に残って切なくなる。 【ぺこ】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-04-30 01:08:30) |
35.引き付けるものはあるけど、あっさりしすぎ。なんか皆可愛そうな人ばかりだ。 【miso】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-04-18 22:28:10) |
34.見た後で結構考えさせられる映画でした。犯人の2人の少年以外も色々問題を抱えている人ばかりで、犯行に及ぶ原因は様々なところにあると思いました。犯人も大勢殺すつもりなのに、実行する前に1人に忠告したり、やる直前が長かったり、それでいてあの冷凍室のラストにつながるのは、いかにも心理状況の変化の大きさを物語っていてリアルでした。最後に、タランティーノ風の時間と空間の交錯した演出は、登場人物の運命のすれ違いを示しているようでとても気に入りました。 【マイカルシネマ】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-03-31 17:03:15) |
33.コロンバイン高校の銃乱射事件は、「フィクションを超えた現実」だった。この映画がこの形で観客の前に現れたことが、私はすごく嬉しい。「ボーリング・フォー・コロンバイン」のような、べっとりとプロパガンダが塗りたくられた映画はもううんざりだったからだ。「エレファント」は静かに、しかし激しく私たちに問いかける。この迫力に説明はいらない。 説明のない衝撃は、気持ちの矛先をどこに向ければいいか困らせるだろう。しかしそれこそが、この映画の唯一のメッセージ。私たちは答えに導かれることに慣れてしまっていて、「エレファント」の前ではただオロオロするばかりだ。 【337】さん 10点(2005-02-03 21:02:51) |
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32.ん~~~~・・。現実感に欠けるが・・どうしたものやら 【ばかぽん】さん 6点(2005-01-29 06:55:19) |
31.どんな感じなんだろ!?ってすごい期待して観ちゃったから ちょっと失敗感あるけど、突発的なものじゃなく計画された上での事 だったんだ、ってのを知らなかったからそれにはびっくりしました。 なんかドキュメンタリーっぽくてこれって演技なの??とか 思っちゃった(笑 最後はえ!?これで終わり!?とか思い ちょっと不完全燃焼な感じでした。 【あみ】さん 5点(2005-01-28 01:22:15) |
30.なぜ、こうなったのかという内面を掘り下げるのではなく、ただ淡々とそこでおきた出来事を映すのみ。でもそこに引き込まれてしまうんだよね。 【tantan】さん 7点(2005-01-20 08:20:48) |
29.同世代の私の目から見るとかなりリアルで衝撃を受けた。なぜ彼らがあのような行動を取ったのかは分からない。だけど、一番辛く苦しかったのは、被害者でもなく、最後には自殺してしまった二人なんじゃないかな。 【アンナ】さん 8点(2005-01-17 22:21:48) |
28.「切り取られた悪夢みたいな日常の一コマは、極力味付けをせずに様々な角度から捕らえた。さぁ、ここからは観客である君等が思慮したり論じてくれたまえ」と、言われ(私的には、そんな風な監督の声が聞こえた気がした)ても、困る。ちょっとテーマ性を丸投げ過ぎじゃないか?食べ易くカットしてくれないのかな?否、観る側の私たちが楽をし過ぎているだけなのか?ん~・・・この映画を観て感じた事は、このレビューに載せるべきではないので、割愛したほうが良さそう。監督が私達に放り投げたモノのデカさは、確かに「エレファント」級かもしれない。が、何より重い。重苦しい。っていうか、こういう「映画」って、そもそもアリなのか?とかも、思った。 【aksweet】さん 5点(2005-01-10 00:42:22) |
27.いかに胸騒ぎをさせるか、にかかってるね! 【k】さん 8点(2005-01-09 15:24:46) |
26.本編中、ほんの一瞬だが“彼ら”の部屋に“象”の絵が飾られているシーンが登場する。幼い頃に貼られたものだろうが、さり気ないだけに余計意味深いものを感じてしまうシーンだ。この作品のタイトルにもなっている“象”とは“彼ら”にとって、強大で脅威の存在であり、おそらく畏敬の念を抱いていたに違いない。そんな頃の“彼ら”と無差別に殺戮を繰り返す“彼ら”とが同じ人間だとは思いたくもないが、もしそうだとするならば何が“彼ら”を変えてしまったのだろうか。 いかにもマズそうに食事をする“彼ら”の専らの関心事は、食べる事よりも銃器を手に入れる事。ネット通販などで誰でも簡単に入手できるというシステムの盲点と、開拓時代からの悪しき伝統である銃社会アメリカの現状には戦慄を覚えるばかりだが、映画はここで極めて基本的な問題を投げかけてくる。引き金を引くにはランボーのようなマッチョな男など必要なく、青年というにはあどけなさがまだ残っている、いかにもひ弱なイメージの“彼ら”でも十分なほど簡単であり、あとは憎しみを抱き続けさらに激情へと変換していけばいい。そぅ、何処にでもいる誰にでもその可能性は秘めている。ヒトを殺したい・・。憎しみを抱いている奴をこの世から抹殺したい。誰しもが一度は心に思い描く偽らざる気持ちであり、ひとたび銃器を手にすれば虜になってしまう。まるで麻薬のように・・・。人間とはかくも弱いものなのであり、その隙間へ日常に潜む悪魔が忍び込むという社会の危うさを考えずにはいられない。殺戮を“淡々と仕事をこなしている”ようなイメージで描かれる“彼ら”には歯止めが利かず、もはや狂気という言葉すら意味を持たなくなっている。それほど終盤の描写には迫真力の生々しさ以上に、吐き気を催すほどのリアルさを感じるが、ただカメラ位置を変えてのリテイクには、その印象付けのあまり、オーバーアクションになったのが興醒めでもある。 【ドラえもん】さん 7点(2005-01-05 00:31:58) |
25.これまた評価に困る映画ですねぇ。演技ってたいていリアクションじゃないですか。これはリアルを追求してるから全然リアクションに乏しいんですね。反応が薄いのなんの。それで素人を使ってるわけだ。それが功を奏してリアリティがよく出てるんだろうけど、そのせいで僕は映画の内容よりも、映画というもの自体についていろいろ考えてしまいました。ただのフィクションならいいんだけど、これは実際に起こったとってもシリアスな事件をもとにしてるわけですから。実際の映像っていうものがあるわけですよ。監視カメラの映像が。それ見てる方がよっぽど怖いんじゃないのかしらと思うんです。いくらこれをリアルに見せても、所詮劇映画ですからね。その、なんていうの、ただの劇映画だからこそ安易に感想をだしたくない自分ていうのがいるんですよ。だから評価に困る。 【あろえりーな】さん 6点(2004-12-19 00:28:02) |
24.賛否両論なのも頷ける、淡々と映しすぎなんだよね。 僕には退屈に感じました。ラスト20分あたりからはその淡々さが恐怖を倍増させる。 終わり方も強烈で、この終わり方は一生忘れれらないような気が。 映画として見ると面白くない映画。現場再現って表現が正しいのかも。 【ふくちゃん】さん 6点(2004-12-17 05:01:16) |
23.犯行を行った少年2人も亡くなった彼ら彼女らと同じ目線で描かれていて、作者側の事件に対する憎しみは限りなく排除されている。でも当然憎むべきは犯人二人であり、ボーリングフォーコロンバインを観ているのであれば銃社会そのものも憎むことができるだろう。映画の中に怒りをぶつけることができず、てくてく廊下を歩く長い時間の間、とにかくやり場のない怒りを感じていた。映画的盛上げも時間構成をいじくっているだけであるが、それがなんとも巧妙で、現実を繰り返し冷たく見つめる。もしこの編集がなかったらたんなる残酷な冗長映画だっただろう。 観ていてなんとも気持ちの悪い映画だった。 |