5.中村鴈次郎の存在感が凄い。ここまで頑固で殺陣に対するこだわりを持ち続けるその執念深さを圧倒的な存在感ある演技力で見せる。上手い。本当に上手い。頑固親父であり、それでいて、ちょっした愛嬌も感じられる。市川雷蔵のあの眼鏡姿も結構、似合っている。マキノ雅弘監督のオリジナル版よりもこのリメイク版の方が面白く見られた。話そのものはしんみりしすぎているのが気にもなるけど、中村鴈次郎演じる段平を影で支える良き妻、田中絹代に山茶花究、浪花千栄子と上手い役者が脇を固めることで面白く見ることが出来た。 【青観】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2009-12-22 21:13:53) |
4.愛らしいキャラの段平がいいです。但し段平の殺陣指導場面がほとんどないのはリアリティがないのでは? ところどころにちりばめられるユーモアと頑固な主人公。どこか「男はつらいよ」を思わせます。 「破レター」は笑いました。 【くろゆり】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-02-09 15:58:39) |
3.時代劇の華殺陣に命を懸ける男の物語。大映作品じゃよくあるけど雷蔵よりクレジットが下の中村鴈治郎が完全に主役です。雷蔵は4番目くらいの役どころ。こういう大阪が舞台で鴈治郎、山茶花究、浪花千栄子とくればやはり面白い。雷蔵がかっこいい眼鏡かけてて、当時でもあんなすっきりしたのあったのねと思った。これを見ると50年の段平:月形龍之介、沢田:市川右太衛門って想像しにくい。月形さんだから相当渋い映画なのかな・・・。 【バカ王子】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-10-07 21:01:48) |
2.王将と同じように殺陣師一筋の夫をけなげに支える妻。その妻の田中絹代も これが初見のハンサムな雷蔵ももちろんいいけれど、なんといっても変化自在に軽妙かつ重厚に殺陣師段平を演じる鴈治郎のうまさ、存在感が圧倒的ですばらしい。死の間際にあって「これがリアルや」と最後まで死の殺陣を見せる鬼気迫るシーンは圧巻。一方東山千栄子との息の合ったやり取りでは「ラブレターやなくてヤブレターやね」と笑わせたりするのもなかなか楽しい。 最初から最後まで正に名優と言うにふさわしい鴈治郎を堪能できる。これで今まで見た以上に魅了され感服してしまった。 【キリコ】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-04-10 21:26:53) |
1.以前「炎上」を見たとき鴈治郎は大した事無いと思ったのだが、本作はスゴイ!圧倒的な存在感、迫力、演技のうまさ、さすが人間国宝。老いた段平が着物の襟を正すしぐさなんて女形の風情でドキッとしますよ。雷蔵や鴈治郎が新国劇ってのも面白いとこなんでしょうかね。田中絹代さんもいつもいい表情をされますなあ。高田美和もとても軽井沢夫人になるなんて想像も出来ませんよ。 【亜流派 十五郎】さん 7点(2004-06-19 01:03:36) |