8.《ネタバレ》 国家機密をプロテクトしている暗号コード「マーキュリー」の安全性を確かめるため、市販のパズル雑誌にマーキュリーを用いたメッセージを忍ばせていたら、9歳の少年に解読されてしまった。焦ったNSAは、暗号を解読した少年を殺しにやってくる…この設定の時点で「?」です。たった一人の子供に解読できるのなら、これを解読できる人間が他にもいると考えるのが自然でしょう。なぜ、この子を殺せば暗号を守ることが出来るのか、NSAの浅はかな発想には負けてしまいます。アレック・ボールドウィンはなかなか板に付いた悪役演技を披露するものの、陰謀の根本があまりに下らないので、彼の演じるクドローという人物も薄っぺらに見えてしまいます。彼の率いる殺し屋も実にお粗末で、9歳の子供を2度も見失うわ、白昼堂々銃を振り回して防犯カメラに顔を撮られるわと、尋常ではないドン臭さを披露。殺しのプロフェッショナルという設定なのですが、まったく怖くありません。さらにこの映画の凄いところは、彼らNSAに対抗するブルース・ウィリスが、NSAの上をいくほど考えが足りない大馬鹿野郎のバカボン君だったということ。殺し屋が大量の証拠や目撃者を残しているのですから、FBI本部に少年を連れ帰って保護すれば済む話なのですが、たった一人で子供を連れ回るという最悪の手段をとってしまいます。「おいおい、なんでそんなややこしいことするんだよ」ということを重ね、どんどん自分を窮地に追い込んでいく様には呆れ果てました。そしてさらに凄いのが、中盤以降に突如現れるステイシーなる女性の意味不明ぶり。初対面であるアートへの協力を惜しまず、素性の知れないアートを簡単に家に入れて一泊させてしまうという浮世離れした行動を披露。「親切な人」の一言では片付けられないほど都合の良いヒロインぶりには驚き呆れました。。。この映画は理屈で詰めるべき部分が非常に甘く、子供を殺すという異常な行動をとらざるをえなかったクドローの政治的背景や、アートが一人で戦わざるをえないほどの巧妙な仕掛け等、設定を観客に飲みこませるためのディティールが完全に不足しています。そして、脚本がボロボロな一方で見せ場も地味で、これといって盛り上がるアクションもなく、監督やプロデューサーは一体何がしたくてこの映画を作ったのか、実に理解に苦しみます。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(字幕)] 2点(2010-11-07 21:35:04) (良:3票) |
7.「国家レベルの秘密を解読されてしまう」といった作品で、犯人は、知った人間、関わった人を殺しまくるといった、安直な行動以外、考える事が出来ないのだろうか?。犯人の悪あがきによって話が大きくなっていくストーリーにも、深みを足す事はできないのだろうか?。この手の展開は、もう見飽きました。 【sirou92】さん 1点(2003-11-08 01:20:49) (良:2票) |
6.《ネタバレ》 アイデア、切り口は面白いのですが、中盤以降は関係者が次々と消されるというよくあるパターンで、少々盛り上がりに欠けます。 『ある分野においては天才的な知能を持つ自閉症の子供とブルース・ウィリスの関係性』 『9歳の子供が国家機密の暗号を解いてしまう。⇒子供を他国に利用されれば自国の諜報員達が危ない!』 どう料理しても、面白くなりそうなんですが。メインディッシュになればなるほど、尻すぼみ感が半端ないです。まるで、極上の材料が揃いすぎてしまったために、シェフが油断して料理を失敗して、せっかくの高級食材を台無しにしてしまった感じです。 また、よくあることですが、サスペンスを演出するためのストーリー展開になってしまっているので、必然性に欠ける行動がたびたび見られます。 まあそれでも、娯楽作品、エンターテイメント重視ということであればそれも笑ってスルーできるのですが、娯楽作品にしては少年の境遇がシビアで不憫なんですよね。少年の両親が良い人すぎたため、どう頑張っても少年にとってのハッピーエンドは絶対に来ない事実が、見ていて辛かったです。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-04-09 12:29:39) (良:1票) |
5.設定はオリジナリティがあって興味を持ってみることが出来た。FBIの殺し屋が少年の母親を殺すシーン。母親はたしかFBIの男にコーヒーを入れようとして背を向けたところを殺されるのだが、自分にコーヒーを入れようとしてくれている人を撃ち殺す残酷性が本当に嫌いだった。 【承太郎】さん [地上波(吹替)] 6点(2011-07-12 02:10:49) (良:1票) |
4.オープニングから、導入部、中盤くらいまでは良い。 あらゆる期待感を抱かせてくれる。 だけど最後はどんなものか。 期待するから期待ハズレなのである。 期待せずに観ればよかったのかも。 つまり、その程度の作品なのだ。 【あむ】さん 3点(2004-05-04 19:59:29) (良:1票) |
3.『シックス・センス』や『キッド』等、個人的にブルース・ウイリスが子役と共演している映画はどうも好きにはなれません。たぶんブルース以上に子役の方が存在感あったからかな?あと重要なサスペンスの方もイマイチです。よく言えば<王道>悪く言えば<ありきたり>です。ちなみに前半○後半×です。更に、これといった迫力あるシーンが無かったのも痛いです。アレック・ボールドウィンの目の前でワイン倉をぶち壊すシーンは見てて心地良かった(?)けど、そんなに大したことはなかった。【点数】可も無く不可も無く・・・本当にそんな感じだから5点。 【ピルグリム】さん 5点(2003-11-08 13:42:47) (良:1票) |
2.そんな、皆さんが酷評するほどヒドイ映画とは思えないんだけどなあ…。まあ、確かによくありがちな内容かもしれないし、アレック・ボールドウィンの悪役は、あまりにも絵に描いたような馬鹿馬鹿しさだしね。ただ、『シックス・センス』の時にも思ったのだけど、ブルース・ウィリスは子どもと絡むととても良い味を出すなあってのが、まず好印象。それに、自閉症児を演じる少年が結構イイ線いっていて、ラストの感動を盛り上げてくれるし、様々な欠点を補ってあまりある見どころの多い作品だと小生は信じとります。ほんと、デリカシーとハートのある捨て難い映画っすよ。《追記》ビデオで再見。やはり好感度し。ラストで、自閉症の少年がそれまで必死に自分を守ってくれたブルース・ウィリスの主人公をぎこちなく抱擁する。その“ぎこちなさ”ゆえのデリカシーに、またもナミダする。よって従来の「7」より1点追加! 【やましんの巻】さん 8点(2003-06-05 17:44:15) (良:1票) |
1.題材は興味をそそられる。キーワードは“パズルを解く”。てっきり、天才的な子供が難事件を解決し、その子供との掛け合いなんて言うのもあるのかなって期待した。ブルース・ウィリス版「レインマン」か?はたまた今度はどんなアクションが観られるのかと・・・☆・・って、結局、一体なんだったんでしょうか? パズルとかCIAとかFBIって言うのは、別段いつものパターンな訳で、それ以上にもっとも不満に思ったのは子供が単なる足手まといに過ぎなかった点。これでは観ていて楽しめない。子供がパズルを解くときみたいに何か不思議な力を持っていて、それにブルース・ウィリスも気付き、力を合わせ、悪をやっつけるって言うのが・・・まあこんな展開もワンパターンかもしれないけど、あれだけ追いつめられていた主人公なのにあまりにあっけない終り方。まあその辺は相手がアレック・ボールドウィンだから仕方がないか? ブルース・ウィリスって良い映画に出たかと思ったら、今度は悪い映画に出たりって。これは良い雰囲気だったんだけど、やっぱりって方の口でした・・・ 【☆】さん 5点(2001-06-15 00:03:11) (良:1票) |