100.《ネタバレ》 ある意味シュールではあるのだけど、ベルリンの壁の崩壊、東西ドイツの統合というあの時を見ていただけに、なんか響くものがありましたね。母のために息子が必死に東西ドイツの統合を隠す姿は非常に滑稽に見えるのだけど、その滑稽さがなんか悲しくてね。母も最後には息子のウソに気付く訳だけど、それを墓穴までもっていく姿にちょっと泣けたなぁ。日本だって決して他人事では無い訳だけど、島国ではこういう発想はちょっと気が付かないね。
【奥州亭三景】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-07-23 19:56:19) |
99.《ネタバレ》 コメディだと思って見始めたのですが、お母さんが最後には死んじゃう、っていうのが予め早いうちに提示されるので、笑わせてナンボな映画ではないのね、と頭の中で軌道修正。東西ドイツの冷戦の終わりは感動的な、幸せな出来事として世界に発信された感がありますが、実のところ統一は国家というレベルでの出来事で、その国に暮らす個人にとっては意識、意思なんて関係なく変化を迫られる状態。統一による東ドイツ側の人々の戸惑いを、1つの家族に象徴している映画でした。お母さんの生涯は切なく哀しいものでしたが、その最期は決して不幸じゃない、あったかい結末でした。失われたものは取り戻せないけれど、新しい世界で大切にすべきものって何?という事を、やさしく語りかけてきます。理想的な社会は国が作るのではなくて、人が作るもの、っていう大きなテーマと、家族を敬い愛するというパーソナルなテーマが共存して、その上でドイツの今が刻み込まれています。世界中の国で映画が作られて、1本1本にその国の人々の暮らし、思いが刻まれて歴史を作ってゆく、いろんな国のいろんな映画を見られる今は、心を豊かにできるチャンスがある幸せな時代なのかもしれません。 【あにやん🌈】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-07-02 01:36:37) |
98.まず、押し付けがましくないのがこの映画のよいポイント。壁崩壊前のドイツについてよく知らなくとも理解しやすい内容です。そしてアレックスをはじめとする家族の母への思いやりに心が温まります。音楽も素敵ですね。 【トナカイ】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2006-06-16 02:14:45) |
97.《ネタバレ》 良かった。母を思う息子の気持ちに涙。母も息子の嘘に気づいていたんだと思う。最後の母のアップの映像が良い。発想も良い。 【あしたかこ】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-05-26 03:45:56) |
96.《ネタバレ》 母のための嘘が、いつしか己のための嘘に。 息子の母への思いが切なくも暖かく感じられた。 嘘をつくよりも良い方法があるのでは?と思われるが、 やり過ぎとも感じられるアレックスの不器用さが出ていて良かった。 真実を知る者達に囲まれ、遺灰が撒かれるシーン。 個人的に印象深く、深い余韻に浸れた。 東も西も、資本主義も社会主義もそこには無い。 ただ深い愛が・・そこにはあった。 画的に洒落たシーンが多く、深いようで重くはないので気軽に見られる。 【HIGEニズム】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-04-23 23:56:07) |
95.レンタル屋で一時期プッシュされていたし期待したのですが、ちょっとはずれてしまいました。心に響かなかったんですよ…。 【サイレン】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-04-22 16:42:41) |
94.東ドイツ市民から見たドイツ統一を描いた作品で非常に面白かったです。時代が新しく生まれ変わる際に捨て去らなければならないもの(価値観等)への郷愁が母親の姿を通して描かれており、すこし切なくなりました。 【TM】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-04-18 12:55:08) |
93.教授からもらった作品だが、イマイチ 【のりまき】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-03-08 16:29:29) |
92.まず東独人の変わり身の早さに唖然。人間の欲は深いなあ。かと思えば社会主義の恩恵を受けていた人間の恨みつらみもあり体制変更もいろいろだなあと。さてかつては西側の社会主義国なのでは?とまで言われた日本の平等主義。昨今は格差社会などと言われ、かと言ってその鬱憤がデモ活動になるわけでもなく、小泉フィーバー程度に収まるところはかわいいところ。着実に衰退して、税収も増えない、社会保険も賄えない、で、相変わらずの公務員天国の日本は果たしてどうなるのか?などと映画の本線とは違う感慨にふけってしまいました。 |
91.おもったよりも淡々と話が進む。かといって悪いのか言うとそうでもない。またそれが味になっている。ただ言葉回しは秀逸。 【とま】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-01-09 21:50:47) |
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90.歴史的、政治的背景はこの際無視して人間のほほえましさ、あったかさを感じました。ただ感動!とまではいきませんでした。 【Andrej】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-12-17 03:35:59) |
89.笑える、感動、切ない…また当時のドイツがリアルに描かれているストーリーだけでもお腹いっぱい。 それに撮影、音楽も最高と来れば文句ないでしょう! 【トシ074】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-11-12 03:34:43) |
88.去年の春ぐらいでしたか?ミニシアター系で結構好評だったのは。 結構気になっていたので是非見てみたかった作品です。 コレってドイツ映画なんですな。 終始聞いた事のない単語だったです。 で、肝心の感想なんですが、、、。 うーん、ぶっちゃけ個人的にイマイチ、映画として楽しめませんでした。 多分思想主義とか実感できない(興味ない?)ってのが原因だと思うんですが。 (というか今日びの純粋な日本人理解できるのか?) もっと表面的なコミカルがあるかなと期待していたのところ(コメディという意味ではないよ) 淡々とし過ぎてシリアスな映画でした。 みんながみんな、大切な誰かの為に嘘を付く姿が非常に真面目過ぎて、 それが滑稽で滑稽で、BGMも哀愁ありすぎて、これまたどうしたものかと・・・。 途中で「駄目だ、波長が合わな過ぎ・・・」と、軽く眠たくなりつつも飛ばしぎみで見ました。 実は「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア 」みたいなものを期待していたのですが・・・。 ちょっと毒吐くと、実はテーマがよく判らなかったです。 ヒューマンドラマ?社会ドラマ?ベクトルがどっちに向いているのだろう? 誰がどんな感情を抱いているのかもよく判らんし(特に姉とその旦那、父、恋人、おまいらどうしたいんだ)。 別に出さなくても良い人がチラホラ、逆に出すなら出すなりになんかしてこいという感じがチラホラ。 思想主義の違いというか深さというか、伝える相手にもよるだろうけど、なんか足らなすぎ。 逆にこのシーンは何?いるの?みたいなのとかがあって、なにがなんやら。 ドイツ人が「あー、ハイハイハイ」みたく思うように作られてるのかな? いろんなパーツが、ただ出来事のようにくっつけられて、それを淡々と見せられた感がチラホラと。 【ひで太郎】さん [DVD(字幕)] 3点(2005-10-29 15:59:18) |
87.微笑ましくも激動する情勢に、ササヤカに悪戦苦闘するホームドラマの傑作。西側の資本主義と東側の社会主義、両方の価値観が交錯する最中でも普遍的である親子愛が、何とも素晴らしい。 【aksweet】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-10-27 00:33:08) |
86.久し振りに良い映画見たなっていうのが素直な気持ち。掘り出し物の1本。 【ゆきむら】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-09-07 14:09:40) |
85.《ネタバレ》 息子が自分のために必至に架空世界を作り上げているのを知った母親、それを知らない息子。その親子関係は、普遍的なものではないだろうか。 【POKKY】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-09-01 11:02:43) |
84.とてもよかった。ドイツ統一というテーマを軸に重い部分と、軽い部分と程よく織り交ぜられ最後まで飽きずに見られた。しかも話もわかりやすい。 母親を取り囲む人々も魅力的だが、政治や主義思想に翻弄され続けた冷戦時とそれが突然終止符をうった東西ドイツの状況が興味深い。社会主義が悪いのか、資本主義が正しいのか、はっきりしたことはいえないけど、でも幸せとか愛にはそういうイデオロギーは関係ないよなーと再確認。 ちなみに、お母さん、死ぬ間際ほんとは事実を知っていて、知らないふりをしていたのではないかなー・・・息子のためにも。 【のりもちあつあつ】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-08-28 16:29:02) |
83.レーニン像がヘリコプターで吊り下げられてるシーンは鳥肌が立つくらい素晴らしい!!なにしろこの映画は雰囲気が最高。役者がユーモラスなんだけど哀愁を帯びていてかなり泣ける。観る前は心臓の悪いコミュニストの母親の為に息子が東ドイツの社会主義が続いてるのをでっち上げるなんてあまりにも無理やり過ぎだと思ってたのだがそんな事は全く無かった。ミッドセンチュリーの家具やら衣装も実は作り手の拘りが感じられてビジュアル面もGOOD!まさに傑作中の傑作。ここ何年間で最高の作品。 【わーる】さん [DVD(吹替)] 10点(2005-08-01 00:25:15) |
82.コメディタッチで描かれつつもシリアスな物語と聞いていたんだけど、予想よりもメリハリがない、よく言えば淡々と進んで行く感じ。笑えるところは所々あったけど、大爆笑というほどでもない。 ただ、最後でアレックスの作った東ドイツの姿は作者の理想なのかな、行き過ぎた資本主義社会に歯止めをかけたいという。 資本主義支持のアレックスがピクルスの空き瓶やらコーヒーやら、今では手に入らなくなった旧東ドイツの製品にばかり追い求めるようになった=社会主義に目を向けた結果、西と東が共存した国の姿が理想だと思うようになった。それこそが作者の理想であって現実社会に警笛を鳴らしたいのだと、僕は勝手に感じてしまいました。
ちなみに一番笑えたのは、アレックスとララが新居に初めて足を踏み入れたとき、ララは電話がつながっていること(西側の文明)に感激していたのに、アレックスはグリーンピースやモカ・F(旧東ドイツの製品)があることに感激していたこと!あの視点の違いには笑えました・・・ 【とむ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-07-31 15:01:44) |
81.《ネタバレ》 アグネスっぽい看護婦の彼女が可愛い。天使のようだ。偽ニュースを作る友人が西の善意なら、彼女は東の愛だ。いい人のもとにはいい人が集まる。この映画には、わめいたり怒鳴ったり人をののしったりするような人物は出てこない。皆が主人公のやさしさを理解し、母親を一生懸命はげます。誰もがみんな、だ。私もこの母親のように、たくさんの人に温かく送られたい。そして、私欲の為ではなく、人のために一生懸命になれる人間になりたい。 【ぷりんぐるしゅ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2005-06-30 22:07:52) (良:1票) |