10.ファーストシーンで、もう完全にノックアウト。教会でのブライドとビルの再会シーンに、映画の根底に流れているすべての感情が込められていて、思わず溜息してしまいました。愛するビルの子のために下したブライドの決断。彼女を撃ったことですべてを諦めたバドの男気。去って行ったブライドをどうしても許せなかったビルの弱さ。結局なにも手に入れることガできなかったエルの惨めさ。どれもこれも不思議なくらい身に沁みて、不覚にも泣きそうになったほど。構図も見事。音楽もピッタリ(Rロドリゲスって多才なのね)。前作では雪の日本庭園がどうにもピンと来なかったけれど、日本人にはこっちの方がすんなりくるかも。自分の世界を理解し共有してくれる仲間がいて、こんな作品を作れるタランティーノは幸せもの。初めて彼を天才だと思いました。家庭を壊してまでこの愛の映画に付き合ったユマ・サ-マンにプラス1点。 【showrio】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-03-31 16:26:18) (良:1票) |
9.こっちの方が映画らしいというか、1に比べてド派手なアクションは控えめで、逆にセリフが多く俳優陣も演技してるので普通に見れます。しかも1の時にわからなかった部分が解明されてくので面白いです。アクションが控えめと言っても、ないわけじゃないですし。そこら辺の映画とは一味違う変わった完成度の高さを見せつけられました。パイ・メイ伝授の奥義・五点掌爆心拳は意外にさり気ない技でしたね。 |
8.音楽は最高ですね。 【チビすけ】さん 9点(2004-12-13 11:17:34) |
7.素晴らしー! 五点掌爆心拳は北斗真拳もしくはバラモン家を、 ゼロ距離パンチは二重の極みを彷彿とさせました。 今度のきるビルは自分の好きなネタを傍若無人に コラージュしてみたぞ、という前作の味は残しながら、 台詞や世界観にもコクがある作品になっていると思う。 教会シーンのひりつく緊張感、棺桶のシーンの密閉感は 特に印象に残った。 【ことり式】さん 9点(2004-11-25 12:18:39) |
6.オマージュの塊のような「キル・ビル」シリーズもコレで見納め? かも知れないが、さっそく続編の噂(エル・ドライバー+ゴーゴー夕張の妹の復讐劇orヴァニータ・グリーンの娘の復讐劇)も飛び出しています。これは恐らくタランティーノのいつもの悪ノリかも知れないが、ホント予断を許さない人物である。 今回も多彩なB級映画の要素をパクリまくっているのですが、今度の続編ではショウブラザーズの映画に頻繁に顔を見せていた伝説のキャラクターであるパイ・メイを登場させている。中国映画お得意のカンフー修行のシーンを見事に再現しています。思ったよりも短いエピソードでしたが、後にエル・ドライバーが何故に独眼であるのかが分かるようになっています。 オマージュと言えば、前回は“日本を舞台とした時代劇”や“ブルース・リーを思わせるカンフー映画”が主なものでしたが、今回は“マカロニウエスタン”中心の構成となっている。話題になっているバイオレンスシーンの少なさは、確かにそういう描写が好きな人には者足りないかも知れないが、その分タランティーノお得意の台詞による遊びがタップリと楽しめます。 彼自身、この作品への思い入れは相当強いようで、エンドロールでは丁寧に出演者を紹介しているし、最後を飾るための音楽も最高。相変わらず良いセンスしてます。 「キル・ビル」は久々にメガホンをとった作品でしたが、過激なバイオレンス・台詞の面白さ・構成の上手さ・曲選び・・・と、完全復活といきそうな予感がします。 |
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5.タランティーノの描きたかったことが分かってしまった。vol.1だけでは分かる訳がなかった。何だか悔しい。これは、母親への狂おしいまでの讃歌だ。出産で母親が苦しいのは誰だって分かっている。でも生まれて来る子供も苦しいことは意外と知られていない。人は母親を傷付け、自分を傷付けながら産まれて来る。産まれる時から暴力に塗れている。人が暴力に魅かれるのは、人が暴力に内包されているからだ。この映画はそれと同じように、母がいて、子がいて、暴力がある。何だか悔しくて、嬉しい。母親が、女性が、とてもかっこいい映画だった。これは、あごにょにょーんのお兄さんが母親に送った、最高のラブレターだ。好き放題やることで送った、母親への最高の感謝状だ。「マム、産んでくれてありがとう。マムが産んでくれたお陰で、おいらはこんなに好きな世界で、好きなものを好き放題作ることが出来た」。私は、そういう映画だと思った。名に偽りはない。これは紛うことのない“Love story”だ。 【ひのと】さん 9点(2004-08-01 23:12:34) |
4.素晴らしく、「タランティーノ」の映画でした。1のギャグ度合いはどこへやら。こんなかっこいい女主人公は見たこと無いよ!!ありがとうQT!1で不安になった私を許して!(いや、1もある意味大好きですが) 【凛】さん 9点(2004-07-03 01:35:31) |
3.私は1よりも2の方が好きです~vvv(もちろん1も好きですが)はちゃめちゃアクションな1とは対比的に、2は結構シリアスな内容で、これはこれで凄くタランティーノらしいなと思いました★私は好きです、こういう重たいのvvvでもユマの家族愛(っていうか親子愛)がラストは満載で良かったです!あとやっぱりパイ・メイのシーンは友人と大爆笑してしまいました…。でも個人的にはもっと修行のシーンを掘り下げてほしかったです。何か不十分だった気が…。でもエンディングが超カッコ良かったです!!あとサミュエル・L・ジャクソンも見つけたし、なかなかオイシイ作品でした! 【Ronny】さん 9点(2004-05-07 16:39:21) |
2.Vol.1は正直言ってギミックだけの駄作だと思っていたけど、このVol.2は傑作ではなかろうか?なんといってもうれしいのはタラちゃんの持ち味である語り口のうまさ、これが全開になって戻ってきていること。このとぼけたC調な会話術はほんとうにタランティーノの持ち味。日本ではコトバの制約があるからそうでもないけど、アメリカの劇場では爆笑に次ぐ爆笑なんではないかな。 アクションも細かいアイディアがいっぱいあって、たとえばトレーラーハウスの死闘では、狭すぎて日本刀を抜けなかったり、便器に顔を突っ込まれたエル・ドライバーがレバーを引き、水位を下げ一息ついたり(笑)こういう小技がVol.1にはいまいちなくて、ひじょうに大味だった。Vol.2は隅々まで考え抜かれていて、洗練された映画でしたね。 全体を通じていえることは、これはタランティーノ版「地獄の黙示録」なんだね。完結してみると、やっぱりこれは映画史に残りうるポテンシャルをもった快作でしたね。 【ウェルテル】さん 9点(2004-04-27 07:52:56) (良:1票) |
1.観た後、ボリューム1をまた観たくなりました。そしたらきっとまたボリューム2を観たくなるのだろう。すばらしいループ構造。ユマサーマンが一気に大人びました。美しい。2を観て改めて感じたのがルーシーリュウの存在感。彼女の白和服姿は本当に衝撃的だったのだ。それを含めて1での衝撃が強かったので、2ではその衝撃に慣れてしまい、半ばランナーズハイになっていた。もし2から観たらどんな感想を抱くのだろう。そのときもあの衝撃を食らえるだろうか。その辺がよくわからないから準満点。でももし繋がって4時間映画になってたら、肝心な最終章で眠ってしまうかもしれない。分割してよかった。1のラストのビルの台詞によって期待に胸が膨らんでいた半年でした。ステキな半年間を有難う。これからもすげぇ映画を創り続けてくだされ。個人的な要望ですが、ああいう生還のしかたするなら墓碑銘も「キャリー」にしてくれ(笑) |