31.構成力の妙。よく出来てる。 【十人】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-06-25 05:12:36) |
30.《ネタバレ》 観ている人にあまり優しくない構成。主要な人物が多い上に、バラバラの展開。他の方のレビューにもあったけど、パルプフィクションやメメントは時間軸をズラして成功している気がするが、21グラムに関しては微妙。例えば、前半に赤い靴紐の靴を見て、クリスティナが泣くシーン。初めて見たときには全くそのシーンの良さはわからない。なんか辛いことがあったんだろうな、と感じるくらい。逆に2回・3回と見ればそれが発見となり、面白く感じるかも知れないが、それは製作者側の自己満足であり、普通の人はそうそう同じ映画を何度も観ないだろう(俺は見てるけどw)。ただ、ポールがジャックに銃を売った音が響くシーンや、クリスティナの旦那が留守電に言葉を残しているシーンなどは、逆に成功している面に感じる。そのため、この時間軸の作り方に関しては、一概に否定は出来ない。今、レビューを書いていて思ったのだが、とても深い内容でいいテーマの映画なのに、内容ではなく構成などのテクニカル的な部分ばかり書いている自分にビックリした。これはやはり凝り過ぎていてテーマを殺しているということだろうか。音楽・効果音は決して多用していないが、とてもいい感じで場を盛り上げえていたと思います。ちなみに、ショーンペンはこういう、ちょっと気持ち悪い(?)感じの役が似合うね。 【グングニル】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-05-13 19:51:37) |
29.《ネタバレ》 結論からいうとこれは「人の生死は神の領域」もしくは「人の操るところにあらず」を描いた作品である。言葉でいうとそっけなくなってしまうが、このことを映画は重苦しい雰囲気と音楽の中、数人の「無神論者」である登場人物を通して描いてゆく。ジャック、神を信じてまだ2年しか経たないのに、クジで車が当たったことを「自分の信仰心に神が応えた」と思いこんでいる。神の業とは人間の都合に合わせたものではないはずなので、彼は傲慢になっているだけで、本当に「神を信じている人間」とはいえない。その妻は、「神様に関係なく人生は続く」と言い切る現実主義の無神論者。クリスティーナ、これは普通の主婦であるが、おそらく「不妊治療」によって娘を2人もうけたことを自慢たらしく思っている「無神論者」である。ポール、これは数学の教授で、彼にとっては数学こそが神であり、過去に女を口説く時にも数学が活躍したと思われる、もちろん無神論者。彼の教え子だったらしきその妻メアリーは、堕胎はするわ、もちろんのこと無神論者である。この無神論者たちのやらかすことが、臓器移植であり、不妊治療、人工授精、ひき逃げ、隠蔽工作。とくにジャックは神に対して自分の都合のいい解釈を勝手にしておきながら「裏切られた」と言っている。ここにいるのはすべて「傲慢な人間」である。製作者は、傲慢な人間(神様から見た場合の)を描き、「神の業は人間ごときの想定を超えたところにある」と言っている。ラストのポールの死が、何よりもそれをあらわしている。なぜかといえば、ポールは「自殺」したのではなく、「元の位置に戻る」ことを望んで頭部でなく胸を撃ったからだ。「元の位置」とは、「死の待合室」で順番を待っていたころの自分である。ジャックを殺すことができず、移植した心臓もダメになり、無神論者のポールは「人知を超えた」「人の生死」を悟った。しょせん人が人の生死を左右することはムリがあると。ポールを自ら「元の位置」に戻したことにより、製作者は「命にかかわる臓器移植」を否定し、クリスティーナの想定外の妊娠により、「不妊治療」と「人工授精」を否定する。「それらはすべて人間の担当するところではない」と言いきっている。これはカトリックであり、新種の宗教映画とも思う。ナオミワッツはがんばっているが、通俗的な演技で浮いている。ショーンペンは姿のいい俳優さんだと改めて感じた。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-03-08 00:16:46) (良:1票) |
28.時系列がとにかくバラバラで、ボーっと見ているだけだと何が何だか分からない。観客はとにかく脳みそを回転させて、各シーンの断片から三人の人生や生き方、そしてこれがどう繋がってどうラストへと進むのかを補完しなければならない、なかなか頭の疲れる映画です。観た後で「あ~すっきりした~」となるか「何?全然分からなかった」となるかは、観客次第でしょうか。これはこれで面白い演出方法だとは思うのですが、私はこの断片の採集に集中しすぎて、登場人物たちの心理面までを深く洞察する余裕はほとんどありませんでした。できれば一度、時系列順に並べられたバージョンをじっくりと観てみたいものです。 【ライヒマン】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-18 22:52:37) (良:1票) |
27.人と人の数奇な関わり合い。運命。出逢い。それらを時系列をバラバラにしてみせる事によって、よりリアルに感じさせる事に成功してると思う。エピソード的には特に特筆すべき事は無いのだが、「21グラム」という主題に沿った、それを映画を見た後にも考えさせられる点では非常に”残る”映画だったと思う。 |
26.8点に近い7点です。編集はともかくとして、ストーリー自体は興味深かった。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-11-04 13:24:43) |
25.時間がころころ変わるから、なかなか入りこめなかった。二回目のほうが面白いかも。 |
24.どうしようもなく暗い内容なんですが、命の重みを考えさせられます。 |
23.これはなかなか力の入ったいい映画でした。ちょっと惜しいのはラストですよね。自殺行為?だったのか、暴発?だったのか?その辺がはっきりしないと評価がし辛いですね。私は暴発じゃないかと。。。久しぶりにシャルロットゲンズブール出てました。ちょっと普通っぽくなってたけど懐かしかったです。マジでブラピの20年後みたいな顔の俳優さんはすごい演技でした。 【たかちゃん】さん [DVD(吹替)] 7点(2005-06-16 12:51:22) |
22.誰かが誰かの21グラムを奪う。今のこの世の中、今この瞬間も世界のいたる所で数多くの21グラムが奪われ、そして人知れず数多くの血と涙が流れている。その反対に、今この瞬間にも数多くの笑顔と共に数多くの21グラムが誕生し、さらに誰かが誰かの21グラムを救い、そして涙を流している。失われる21グラムと生まれる21グラム。同じ21グラムの筈なのに、その本質にある根本的な重みはあまりにも違い過ぎる。悲しみに満ちた21グラムと喜びに満ちた21グラム。いつかは必ず失われるけれど、誰が何と言おうと奪ってはいけない重み、それがこの世で最も重い21グラム。 【ボビー】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-06-06 19:11:24) |
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21.「目だけで妊娠させる」と評判(?)のデル・トロ見たさに見ました。 あんまし好きではないショーン・ペンがいても価値があるかな?って。 でもねぇ~ なんだか古谷一行を見ているような・・・ベルトの上に乗ってる 腹の肉が気になって・・・。 私は妊娠しませんでした。 ストーリーはちょっと分かりづらいところがあるけれど初めから 「分かりづらい」と思ってみていたのでそんなに違和感は無かったです。 人が死んだら21g減る・・・・本当なんでしょうかね? 【あずき】さん 7点(2005-03-18 09:45:06) |
20.「わかりにくい」という感想を予備知識として見ました。 覚悟していたせいか、個人的にはこの編集はありだと思った。 もし時間軸通りに見せていたら、サスペンス的要素、スピード感 が失われたような気がします。乱雑にも感じる”過去”の挿入に よって、取り返しのつかない時間が痛いほど強調されて感じた。 生きていくうえで、取り返しのつかない間違いはしたくない、 自分はそんな選択はしない・・はずだ・・普通に生きていれば・・ でも、登場人物も悪人がいたわけじゃない。普通に生きたかったはず。 毎日ニュースで流される事件、事故もあるいは、普通に生きていたかった人 の取り返しのつかない出来事なのかと思いを馳せた。 【ウメキチ】さん 7点(2005-02-04 12:54:15) |
19.《ネタバレ》 3組の夫婦が出てきて、その3つの夫婦の形をごちゃごちゃにミックスさせ、時間までバラバラにして作ったような映画だった。 そんな奇抜なことをせずとも充分に面白い映画を作れたと思う。 私のこの映画の見方は「夫に苦しめられる妻たち」というもの。 どれもこれも妻の孤独と寂しさと苦しみが伝わってくる。 夫婦の形というのはいろいろあるだろうが、少なくともこの3組の妻たちは夫を運命共同体のパートナーと見ている。夫の不運を自分の不運として受け入れて苦しんでいる姿は、悲しみや苦しみを避けようとするのではなく愛する人と無意識のうちで共有しようとしているように思う。 最後にショーンペンが自分の胸を撃った理由は2人を助けるためだったはずだ。彼はどちらにしても、もう助からない体であった。重い病気にかかっていたので生きるだけでも精一杯だった彼だからこそ、命の尊さを痛切に理解している。 ベニトロをけっきょく殺さなかった理由もそこにありそうだ。 もしショーンペーンが自分の胸を撃ち抜いていなければ2人のうちの誰かが死んでいたはずだ。 多分ベニトロが逆襲して女性の方がやられていたかもしれない。どちらにしても、もう意味のない殺し合いをすでに失おうとしている自分の命と引き換えに止めようとしたのではないか。 【花守湖】さん 7点(2004-12-15 00:17:38) (良:1票) |
18.役者を知らない人がみたらこの過去と現在が入り混じった設定はわかりづらいだろうなと思う。けして一般向けではない。ただラストにむけて物語が収束していく様はとても 面白く感じた。 【とま】さん 7点(2004-12-13 00:02:19) |
17.なぜショーン・ペンは自分の心臓を撃ったんだろう?他人の心臓によって命を助けられたのに…。彼が自分の心臓を撃ったということにはなんだか重大な意味が隠されてる気がした。かなり重い話でした。ナオミ・ワッツはあいかわらず演技うまい! 【およこ】さん 7点(2004-12-08 09:58:49) |
16.チョコバー1個の重さ。なかなか重かったです。 |
15.メメントを彷彿とさせる話の展開の仕方。時間軸があっちこっち行って、最後に残るのは重苦しかったという印象。重厚なストーリー、重苦しい雰囲気。そしてむさい役者。なかなか良いです。 【アンソニー】さん 7点(2004-12-04 20:15:42) |
14.ベニチオ・デル・トロがいい味だしてますね。あの腫れぼったい目がかっこいい。 【たま】さん 7点(2004-11-28 23:12:00) |
13.中学生の時、犬が死んだ。名前はジョン。彼は生まれたその日から6年間、コバ香具師家の一員だった。大好きだった。毛むくじゃらで、いつも尻尾が上を向いてて、俺が学校から帰ると飛び跳ねて喜んだ。でも事故で突然死んだ。初めて家族の前で声を出して泣いた。目の前が墨汁を流し込まれたように真っ暗になった。もうどうしていいか分からず、ただただ泣いていた。その夜、ジョンが生き返る夢を見た。嬉しくて泣いた。でも夢だと気付いてまた泣いた。その時の父親の言葉が今でも胸に残っている。「動物でさえこんなに悲しいんだ。人間だったら……」。俺が本当の意味で「21グラムの重さ」を知ったのは、その時だったように思う。21グラムなんてのはただの数字でしかない。けどその21グラムが人に与える影響は計り知れない。誰かの21グラムが誰かの21グラムへ影響を与え、それが繰り返され、新たな21グラムが生まれ、どこかで21グラムが失われる。そんな当たり前のことをみんな時々忘れそうになる。この映画は、その「当たり前」を執拗なまでに我々に見せつけてくる。映画では21グラムを失うことによる苦しみが描かれていた。でもそれは21グラムの重さを表現するための一つの手段でしかなく、裏を返せば21グラムがそこにある喜びもまたこの映画から滲み出ているじゃないか。だから俺は俺の21グラムを、そしてみんなの21グラムを大切にして生きて行きたい。そう心から思える今だからこそ、ジョンのこんな声が聞こえて来る気がするんだ。「俺は犬だから多分13グラムくらいだと思うぞ」 【コバ香具師】さん 7点(2004-11-27 08:38:30) (良:3票) |
12.時間軸に混乱しつつも、見ました~。主演陣の熱演!!それでも人生は続く・・・っか。ずっしり。 【海賊】さん 7点(2004-11-22 09:22:14) |