8.いきなりザ・グレート・カブキの毒霧をくらわされたようなオープニング。「目、目、目が・・・」と必死で目を開けようとしてる間に相手のペースで試合が進み、気がつきゃ3カウントフォール負け。恐るべし、ザ・グレート・オシイ。タイトルとは裏腹に罪な映画だ。 【彦馬】さん 9点(2004-03-28 21:39:31) (笑:1票) |
7.アニメでなければできないことを通して、アニメという枠を昇華してしまっている画期的作品。画の素晴らしさ、独特の世界観などはもちろんだが、人間存在のありかたや、他者性、自己とは何かなど近代思想の系譜にきちんとのっとった思想(=テーマ)が素晴らしい。それがちっともスノビッシュにならない演出も流石。原作マンガはよく知らんし、おそらく換骨奪胎しているのだろうが、押井守という人は、ちょっとすごいんじゃないか。アニメとかクリエーターとかいう狭い世界で、という意味ではなく。「攻殻機動隊」(映画)も素晴らしいし、「パトレーバー」などもよいが、本作は圧巻ですね。突抜けすぎていて、言葉を失いました。アニメ好きでない人にもぜひ見てほしい。 |
6.職人魂溢れてるな~~。2D、3Dのビジュアルもさる事ながら、音が抜群に良い。ルーカススタジオで銃声からバセットハウンド(犬)の足音まで作ったとの事。ストーリーの本筋は案外単純。むしろバトーと素子の関係や人形と人の関係についての考察に重点がおかれていると思う。難しい言葉は監督の趣味でたくさん入れたそうだけど、ちょっといれすぎだったかも。自分はこういう作品が好きなので満点。DVD買おう。 【フレッチャー】さん 10点(2004-03-12 20:26:43) (良:1票) |
5.とにかく映像美、世界観、人物描写は見事というしかない。でも攻殻シリーズをそれなりに観ている人間としては少し盛り上がりに欠けたような気が(最後子供の人形を撃ちまくるだけなんて)。脚本は確かに引用が多く難しかったが、基本のストーリーは単純なので結構すんなりと映画に”侵入”することが出来た。主人公は目がないので表情が読み取りにくい。にも関わらず孤独、怒り、悲しみといった心の葛藤が伝わってきたのは演出の上手さと音楽、あとあの主題歌のおかげだろうか。ラストも意外とあっさりとした終わりにしてあるのには驚いたが、バトーもネットの海に消えて次回からトグサが主人公・・・とかにならなくて良かった。 【КОФЕ 】さん 9点(2004-03-11 15:16:58) (良:1票) |
4.映像、音楽は言うまでも無く素晴らしいです。ただ一つ残念なのは攻殻を観ていないと解からない部分があるということです。日本ではタイトルを攻殻機動隊2に出来なかったのもしょうがないと思います。ストーリーについての感想はというと、愛情について考えさせられました。ペットに対する愛情、人形に対する愛情、バトーが素子に対する愛情。 トグサが娘を想う愛情、すべてストーリーには関係ないですけど・・・ とにかく押井美学が詰まってました。人によって受け取る物は違うと想いますが、これだけの作品を観て後悔する人はいないと思いますよ。あと心に残った言葉は「林の中の象」でした。「たそがれ清兵衛」を連想させます。押井監督、P.I.G、ジブリのこれからに10点。 【ロロトマシ】さん 10点(2004-03-11 02:59:36) (良:1票) |
3.攻殻機動隊というものを全く知らずに、映画を観たいわば予習なしの鑑賞でしたが、素直に映像と音楽は美しいと感嘆しました。その映像の美しさが人それぞれの中にある判断基準内において、好き嫌いというベクトルに振れることがあるとしても。皆も指摘している「押井語」についてですが、私は鑑賞中は判るところだけ聞いていて、判らなくなってきたら流してしまいました。そのため、混乱はそれほど起こらなかったと思います。さて、肝心のストーリーですが原作1巻に書かれていながら、映画化の時に抜け落ちてしまったところがメインに書かれていますが、舞台と舞台を繋ぐ間というのがもう少し上手くできていれば、映画的に観ても完璧だったのではないかと思います。なんだかんだ言っても映画観たあとに私に原作を手に取らせたのですから、この映画は私の心の中に残ったはずです。そういえば、原作やSACには出てくるコミカルな思考戦車「タチコマ」は出てきませんね。彼らが出てくると、原作でもちょっとくだけた感じになって気が休まるんですけどね。 【もっちー】さん 8点(2004-03-11 02:24:27) (良:1票) |
2.衒学趣味な引用、耳たれ犬、変なメカ、やたら連射性能のいい銃など、押井守監督の自己満足な趣味爆発の映画でした。CG使いまくった映像も、技術の進歩には感心しますがグリグリして気持ち悪いです。ちょっと引きました。ストーリー自体は「人間が人形を作りたがり、そのくせ不気味に感じるのはなぜ?」という割とメジャーなテーマで入りやすいです。人形は人間存在の境界線を脅かす。子供も不気味な存在。そして自分がしっかり生きている、という感覚欠如の不安感。なるほど現代人に突き刺さります。でも魂(?)をコピーされかけた少女が人形になるのを拒否する、という行動は至極もっともで、バトーの説教はあまりピンときませんでした。あっち側にいっちゃってる感じです。ラストのトグサの子供、おみやげの人形、そしてバトーというシークエンスが引っかかりました。結局、愛が存在感の源だとでもいいたいのでしょうか?一回観ただけでは分かりません。オープニングはさすがにかっこいい。あと、川井さんの音楽もはまってました。 【おしりはばとび】さん 6点(2004-03-08 03:17:22) (良:1票) |
1.アヴァロン+攻殻+ビューティフルドリーマーって感じでしょうか?押井監督らしい作品でしたね。私はすごく好きです。ストーリーはごく単純ですが、如何せん引用が多すぎる!!全編「オタクがファミレスで交わす会話」みたいなことになってました。これを自嘲できる人、尊敬しちゃう人、単なる衒学趣味、とバッサリ斬る人、さまざまでしょうが…何にしても「観る人を選ぶ映画」をここまでのクオリティで作ることに、オタパワーの強みをしみじみ感じました。DVD買おーっと。 【モー子】さん 8点(2004-03-07 12:07:05) (良:1票) |