9.《ネタバレ》 安っぽい表現ですが”人生の良し悪し”がぎっしり詰まったような映画でした。 冒頭はビリーのあまりのイライラっぷりに「こんな人間いるか?」と我慢 できずにやめようかと思いましたが、両親が出てきて納得。 あれに育てられたら・・なっちゃうよね。 環境のせいにするのは弱い人間って見方もあるかもだけど、やっぱ育った環境 が人を作るよね。極端に言えば実際、野生の狼に育てられた人間はやっぱり狼みたいに 育ってしまったりするし。全く話を聞かずバッファローしか見えない母親とすぐにぶち切れて自分中心の父親。電話の後ベッドを整えたりするビリーは両親の目を常に意識して怯えてさえいるようでした。 いい大人になっても女性と風呂さえ一緒に入れないビリーはあまりに子供のまま 育ってしまったのでしょう。大人になれる環境がなさすぎて。トイレで”生きられない”と泣いていたシーンがビリーという人間の全てを表している気がしました。 そんな中、自分の優しさと価値を心から認めてくれたヒロインに救われることで観ているこっちも救われました。彼女の手の中で眠って初めて愛情の大切さを知ることができたのでしょう。ハートのクッキーに心躍れる人間は人に優しくできるのです。 【タママにとうへい】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-03-03 00:55:36) (良:2票) |
8.《ネタバレ》 生まれてこのかた女性と付き合ったこともなく、賭けで大負けしなり行きで5年間も刑務所に入る。全くさえない人生。刑務所に入るきっかけとなった人物を殺して自分も死のうとするんだけど、あんなでぶっちょ、殺さなくて良かったよ。だって素敵な彼女ができたんだもの。この映画はよくできた童貞喪失ファンタジーだと思うわけです。 |
7.《ネタバレ》 粒の揃った小振りのトウモロコシみたい。ガリガリかじって懐かしいような甘さと水気を味わった。ギャロの分身であるビリーはアメリカ映画じゃなかなか見かけないキャラクター。「あなたは優しすぎるのよ」という台詞がぴったりの気弱さとさりげない優しさがとても良い。また偶然拾った(?)女の子レイラも、とんでもない風貌なのにちゃんと母性と暖かみを備えている。変わったカップル、純で可愛いカップル、その道行きもなんだかおかしいけど愛おしくて、ハッピーエンドを素直に喜べる、素敵な映画。 【のはら】さん 8点(2004-04-03 13:06:12) (良:2票) |
6.《ネタバレ》 初めの方は突っ込みどころ満載だし、主人公の性格も嫌で見る映画を間違えたかなと思うほどだった。しかしどういう訳か、嫌でたまらない映画なのに何か引きつけるものがあった。こういう素直になれない人物は私の身近にもいるし、私自身も昔はこういういじけた性格だったからかもしれない。レイラと出会ってともに行動していくうち、少しずつだが彼の心が変わっていくのを感じた。最後まで辛抱して見て本当に良かったと思う。 レイラはビリーにとっては天使だったのかもしれない。映画は途中はどうであれ、最後が一番大切だと思う。それを感じさせてくれる映画だった。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-01-18 22:21:18) (良:1票) |
5.レイラと一緒に写真を撮るシーンでのビリーのspending timeの繰り返しっぷりが非常におもしろい 【ぺぷとりじ】さん 8点(2004-10-11 17:52:27) (笑:1票) |
4.《ネタバレ》 自分の話で悪いんですが、一年くらい前、男とホテル行って(失礼)一緒にお風呂に入るときに、その男が股間をタオルで隠しながらお風呂場に入ってきたから、そのときは『こいつ馬鹿じゃねえの?(どうせこれからセックスするのに)』と思ったんですが、この映画を最近見直してみて、そのときのあの男の心境がちょっとだけ分かりました。設定はだいぶ違うけど。かわいい。 【キュウリと蜂蜜】さん 8点(2004-10-09 21:31:32) (笑:1票) |
3.《ネタバレ》 わ、やられた。得体の知れない食べ物を口に入れたら絶妙な味のお菓子でしたという感じ。この可愛いボニーとクライドに幸あれ。 【馬飼庄蔵】さん 8点(2004-08-23 11:15:33) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 レイラがどうしてビリーに惹かれたか…描写はほとんどないのですが、僕はとても納得が出来て感情移入できました。ほぼ推測なのですが、おそらくレイラは普段はあまり明るくなく、そしてちょっと悩みでももっている女の子。最初の登場のシーンは隅っこで踊り、表情もあまり冴えている感じではありません。どこか悲壮感漂う雰囲気すら感じました。そんな彼女がビリーと出会い、強引ながらも自分を引っ張っていく…そういったことに安心を覚える女の子は少なからずいます。そして、ビリーを知っていくうちに純粋な彼に惹かれていった…そう思えます。そして、一見強気でワガママなビリーは、本当は純粋なだけ。覚悟を決めた彼が、グーンに謝るシーンは感動します。しかし一転、復讐をやめたビリーがやっぱりロッカーのものは自分の物だと翻す様は、まさに子供!彼の人格は、幼少期の家族や学校での経験が作り上げたと思うと胸が苦しくなります。そんなビリーが、一人の女性と出会ったおかけで人生をやり直すことの出来たというストーリーは素晴らしく、映像、音楽共に秀逸!!なんといっても、銃で頭打ち抜く映像+YESのハート・オブ・サンライズ。これは、映画史に残る名シーンだと思います。 【グングニル】さん [DVD(字幕)] 8点(2004-01-12 00:06:30) (良:1票) |
1.「fuck you!」「fuck you too!!」のシーンが大好き。もうどうしても愛してしまう作品です。こんな素敵な愛がこれからもたくさん育ちますように。 【らいぜん】さん 8点(2003-12-07 20:48:22) (良:1票) |