10.《ネタバレ》 子供の頃はちょっと怖かった(サリーがバラバラになりすぎて)けど、見直してみるとこんな素晴らしい映画だったのか~。
時期的には冬(クリスマス)や秋(ハロウィン)に見る心温まる話だけど、ヘンリー・セリック&ティム・バートンの不思議な世界観は夏のほてりきった体もひんやり癒してくれる。怖くて、楽しいミュージカル。
滑らかなストップ・モーションは「キングコング」のウィリス・オブライエンや「アルゴ探検隊の大冒険」のレイ・ハリーハウゼンの流れから進化し続けた技術を感じさせる。 バートンを笑う事は今までの歴史を笑うことに等しい。いや、そのユーモラスで素晴らしい映像世界は笑いながら拍手喝采を送るしかないっ!!
物語は「ハロウィンで人々を脅かす事」だけが生きがいであるハロウィン・タウンの住人たちの狂騒から始まる。
ハロウィン・タウンの王として君臨(といってもみんなが一番偉い人と勝手に祭り上げているだけなのだけれど)するジャック。
彼だけが“ハロウィン”だけにとらわれる事の虚しさを知り、何か変化を起こしたい、どうにかしたいと悩んでいた。
ふとした事で知る“クリスマス”という楽しさ、暖かさ。
ジャックはハロウィンタウンの人々を変えようとするが、誤解が誤解を生みどんどんおかしな方向へと話が進んでいく。 その様子が本当におかしいのなんのって。 ここの住人どんだけ発想物騒なんだよ。誰が生首を喜んで受け取るんだオイ。 あの赤い服は返り血じゃないってば(笑) サンディ・クローズ(返り血サンタ)、サタン・クルス。 ジャックのアジで大爆笑。バートンのブラックユーモアがノリノリすぎて最高ですハイ。
しかし、狂騒の果てにジャックは自らが招いた過ちに絶望するが、失ったもののために彼は自分の使命を果たそうと奔走。
ウギー・ブギーとのやり取りはハラハラ、つうかサリーが身を挺しすぎて笑うに笑えなくなってきた。どんだけ四肢吹っ飛ぶのアンタ。死屍じゃなくて四肢累々。休んでいいよサリー。バラバラ系女子(ry
ラストの雪世界で二人が結ばれるシーンがとにかく美しい。 ジャックが孤独に昇った丘は、まるで二人の永遠の愛を祝福するように月明かりと雪で白く輝いているのだから。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-09-03 22:03:29) (良:1票)(笑:1票) |
9.小学低学年の子供たちがディズニーランドで、ナイトメアーバージョンのホーンテッドマンションに入ったのをきっかけに見せたのですが、姉弟の2人とも大喜び! 毎日のようにDVDを見ています。家族でのドライブではナイトメアーのサントラCDをかけっぱなしです。英語の歌に合わせて、必死で覚えた吹き替えの日本語歌詞で歌ってゴキゲン。正直ここまで喜ぶとは思いませんでした。昨年までは全く関心のなかったハロウィンも、今年はかぼちゃで飾りつけ。 【秋山】さん 10点(2004-11-07 20:12:02) (良:2票) |
8.《ネタバレ》 今年もクリスマスが近付いています。色とりどりの綺麗なネオンをまとい、賑やかなクリスマスソングが彩る夜の街並みを一人で歩いていると、毎年のようにこの作品のことを思い出してしまいます。無垢な心を持った天才、ティム・バートンが創り出したクレイ・アニメーションの傑作「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」。個性豊かなグロ可愛い住人たちが住むハロウィンタウンの王ジャックは、それまでずっと子供たちを驚かすことが最上の仕事だと信じて生きてきました。ところがそんな彼は、いつしか誰にも打ち明けられない秘密の悩みを抱えていたのでした。「本当にこのままで良いのだろうか?」心に拡がるそんな疑念を持て余していたとき、彼はふとしたきっかけでクリスマスの存在を知ります。「これだ!」と雷に打たれたかのようにジャックは、その何処までも明るく楽しそうな祭典を自分たちで行うことを決意します。それが、取り返しようもない過ちとなることも知らずに…。ティム・バートンが天才たる所以は、他の追随を許さないグロ可愛いダークメルヘンの世界を緻密に構築するその類稀なるイマジネーション力もさることながら、やはり常に社会的マイノリティの視点でもってストーリーを紡ぎだすところでしょう。クリスマス・タウンという社会の明の部分で生きることが自然な人々と、常に暗い夜陰で生きることを宿命づけられたハロウィンタウンのモンスターたち…。ハイクオリティのダークメルヘンとしても一級の作品なのに、それだけでは収まらず、ここには大人社会の寓意が実に巧みに埋め込まれています。結婚や就職や出産や子育てやマイホーム購入や家族で過ごす暖かなクリスマスという社会の大多数の人たちが幸せだと信じて疑わない価値観に、うまく馴染めなかったあるいは手にすることが出来なかった人々に終始寄り添って描いた、この作品の暖かな目線に僕は何度も救われました。良かれと思ってしたことなのに社会から忌み嫌われることになるジャックの孤独な姿と、そんな彼を何処までも思いやるサリーの健気さ…、どうしようもなく寂しい冬の夜などにふと観返したくなる、ティム・バートンの傑作だと思います。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 10点(2012-05-07 07:01:45) (良:1票) |
7.大好きな映画。 音楽に合わせて踊る、少し不気味なジャックが愛おしい。 この時代にこのクオリティの作品を作ったのは凄い。
【Sugarbetter】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-01-21 20:23:16) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 人形アニメとしての丁寧さもいいが、設定もいい。「怖がらす」ことを極めてしまって、なんとはないウツロに捉えられているジャック、ふとクリスマスを覗いてしまって、今度は「喜ばす」ってことをやろうとする。一生懸命科学的に分析しようとしたりして。何ら悪意がないところに、「フランケンシュタインの怪物」的哀しみが潜んでいる。これは下手すると「己れの分際を知れ」って反動的なメッセージになってしまいかねないところ、ジャックが「とにかく俺はやったんだ」ってな歌を朗々と歌い上げて、そうはならない。ここが大事。キャラクターもよくできていて、市長は二つの顔がクルクル替わるし、ヒロインは体が分解する。手だけでサンタを助けたり。何か頭部がドロドロネバネバのやつもいたなあ。トランプのキング。中身が虫のカタマリのやつ。人を怖がらせる国に比べてクリスマスの国の退屈な暖色、これは日本でも地獄絵の豊穣と極楽絵の退屈と、どんな文化圏でも同じ傾向があるな。ハロウィン・クリスマス文化の浸透している国だともっと楽しめるのだろう。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-06-06 12:04:54) (良:1票) |
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5.クレイとしての出来や世界観、キャラクター造型は独特なものがあって他と一線を画す。それが一番の持ち味であり見所なのだが、残念ながらそれ以外には見るところがまったくない。特に大人が観る作品としては辛い部分が多い。それでも作品にあふれる雰囲気、空気感は一見の価値あり。あの味を出すのは至難の技だと思われる。 【ムッシュ★いち~ろ!!】さん [DVD(吹替)] 6点(2007-01-30 23:30:40) (良:1票) |
4.日本人がハロウィーンの文化に溶け込む為のいいキッカケだと思います。てゆうかドップリ肩まで浸かっちまったじゃねーか!ディズニーランドのあのマンションの六角形の部屋で他のお客さん達と思わず拍手してしまった・・・中は雪降ってたぞオイ! PS2の続編ソフトなんか感激するぞホント。話がそれた。 ジャックも好きだけどロック・ショック・バレルが超ワルで一番好き。「モンキーボーン」もそうだけどミッキーマウスに対する悪意が感じられて笑えますね。ディズニーリゾートに「ティムバートンランド」建設してくんねーかなぁ・・・ 【もりしげひさや】さん 10点(2004-11-23 17:27:41) (良:1票) |
3.これを観た後だとアードマンの「チキンラン」が子供じみて見えてしまうほど。それくらい、アイデアも映像も素晴らしい。頭のどの部分を使えば、ハロウィンとクリスマスの融合なんて思いつくんだろう・・・? |
2.う~ん、素晴らしいなあ。何度見てもクスクス笑えて、ちょっと切なくて、どこかグロテスクなのにすべてのキャラたちが愛しく思えてくる。とにかくダニー・エルフマンの楽曲と、ティム・バートンのビジュアルセンスが見事に幸福な”ケミストリー”を果たしたという意味で、アニメとしては最高峰の1本でしょう。ああ、サリーのほころびをぼくが縫ってあげたい… 【やましんの巻】さん 10点(2003-09-13 15:17:47) (良:1票) |
1.永久不動の1位。これ以上に好きな映画は、ありません。お化けの夢、お化けの哀しみ、お化けの愛!ああ、なんて素晴らしい。今度生まれてくる時はお化けになりたい。デザインはティム・バートンで。(以前の私の投稿で不快な思いをされた方がおられた事を深く反省し、お詫びします。申し訳ありませんでした) 【山岳蘭人】さん 10点(2000-07-11 11:43:07) (良:1票) |