5.映画製作において「完璧」という言葉はよく念頭におかれがちなことであるが、実際、映画においてその言葉がそれほど不可欠かというと、そうでもない。ある種の映画にとってはまったく意味を持たない言葉だと思う。そして、この映画はまさにそんな言葉など微塵も意識していない。日本娯楽界きってのスーパーヒロインを描いた今作にとって、何よりも大切なのは作品全体の完成度などではなく、主人公の魅力とそのテンションである。あくまで褒め言葉としてのチープさ満載の佐藤江梨子の演技とその見事なビジュアル(身体)は、まさに原作者永井豪の描き出した漫画世界のキャラクターであった。映画全編に渡って醸し出される突き詰められたチープさに対して、我慢できない人もいるだろうが、それを否定することは、原作を否定することであろう。良いも悪いも原作の世界観を表現して見せたこの映画世界は、充分な評価に値する。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 7点(2004-06-14 17:08:11) (良:3票)(笑:1票) |
《改行表示》 4.5回くらい泣いてしまった。男泣き。ナゼ泣いたのか自分自身ちっとも分からんけど。変身シーン3回目あたりでは「パッパッパヤー」という音を聞いただけでボロボロ涙が出てきますた。なんか謎のスイッチ入っちゃったんだろうね。久々に自分自身が怖くなった。とりあえず映画作品として悪くはないと思うよ。こんなのもアリかと。「そういう作品」なんだからツッコミ入れようと思ったらいくらでも入れられるけど、そこはそれ。映画評論家的な視点じゃなく、何も考えずに楽しませてもらおう的に気軽に見れば。ちなみに原作は未見。 【ぷらむ少佐】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-02-26 00:11:35) (良:2票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 パッパッパヤッパ パヤッパー ワーッ! 日本映画の新しい息吹きか。アニメというより、漫画をそのまま映画にしてしまったノリ。ぶっ飛ばし演出はワイヤーアクションを遥かに凌駕する新次元? 超ぶっとんだこんな演出が赦されるのもサトエリの魅力によるところか。そのサトエリですが、ハニーの時の露出の少なさが物足りませんね。胸の谷間はいいんだけど、脇や背中など肌色のストレッチ材なんだもんな。おじさんガックリ。でもサトエリのしぐさが可愛いからゆるしちゃう。本編で圧巻は東京タワー。今まで幾多の映画でいろいろな仕打ちを受けてきた東京タワーだが、本作での出演(?)シーンが一番インパクトがあり、かっこよかったのでは。またそこで登場する及川光博も負けてない。メイクが濃いので始めは誰だかわからなかったのですがあの腰フリされたらねえ。内輪受けバッチリなカメオ出演も楽しみの一つ。サトエリだけでも楽しめるのに、それ以外にも楽しめるものが盛りだくさんな本作。近年のCGに頼ったものとは逆行したチープさをも味わいとした庵野ワールド。是非一度はお楽しみ下さい。二度はいいかな。 じゃっ 【tantan】さん 7点(2004-05-25 22:38:21) (良:2票) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 『シン・ゴジラ』を通過してからの2020年5月の鑑賞であるだけに、画面のいたるところに「ああ、まさに庵野節だなぁ…」とサムシングを感じてしまうワケなのであります。(エレーベータ内でのコバルトクローのバトルで絶叫しつつ相手を殺すハニー、なっちゃん登場シーンでの無線の声と計器類てんこ盛り、ちょいちょい出てくる実相寺アングル…、板野サーカスで飛ぶミサイルなどなど…)そして公開当時に見た皆さんよりも、ソレを俺はポジティブに受け止めているのは間違いないと思います。 敵方の四天王は、キャラデザインもキャラ立ちも合格点のカッコ良さ!スカーレットクローの“東映特撮版ヘレナ・ボナム=カーター的存在感”も最高だし、ブラッククロー(ミッチー)が歌いだした時には、不覚にも大笑いしてしまいました!(注:ホメてます) それだけにシスタージルは俺的にはミスキャストかなぁ…せっかく忠実な執事もいたんだし、ココをイケメンで揃えても面白かったかも…と、思います。 そして、サトエリ…。なんというか…今まで見たどのサトエリよりも、この映画の彼女は輝いて見えましたねぇ…(個人の感想です)。多くのレビュアーさんが(辛口批評の方すら!)「サトエリは頑張った」と感想を書いていることからも、この映画のサトエリがスクリーン上に魅力的に映し出されていたことは間違いないのでしょう。であるならば…庵野監督は完璧な仕事をこなしたと言っても過言ではないのでは?と思ったりもして…。 そして最終バトル後、ハニーと抱き合って泣いているなっちゃんに、おじさんは思わず(*´Д`)ハァハァ 結論!市川実日子タソ可愛すぎワロスw そして…加瀬亮の可愛らしさにも大爆笑(笑) 【幻覚@蛇プニョ】さん [インターネット(邦画)] 7点(2020-05-11 21:19:32) (良:1票) |
《改行表示》 1.最近、デビルマンを見たので思い出して鑑賞。当時、倖田來未が歌った主題歌はヒットしていたのは覚えています。しかし、キューティーハニー自体は小学生の時にセーラームーンの後番組としてやっていましたが、アニメを見なくなる年頃で、まして女の子向けな気がしたので全く思い入れはなく、興味はありませんでした。佐藤江梨子は友達で好きと言っているのがいましたが、僕はグラビアアイドルを水着を着て写真を撮られるだけで芸のない存在として軽視しておりどうせクソ映画だろうとしか思っておりませんでした(一方、そんなことを言いながら、ティッシュ配りのバイトをしている時に同じ場所に現れたコスチューム姿でクリアファイルを配る女の子達に興奮する僕でしたが笑)。 実際に見始めると、ド肝を抜かれ、見る作品を間違えたと思いました(笑)3点ぐらいの作品で僕の守備範囲ではないと思いましたが…このノリに慣れてくると、楽しくなって来ました。もしかしたら、最高級のB級映画じゃないかと思い改めました。結果、見終わった後、もう一度寝る前に酒飲みながら見たくなるぐらい好きになってました。 サトエリは代表作はワイドショーでエビ様の恋人役の一人としか思ってませんでしたが、本作は良かったです。庵野さんもエヴァ以外にも面白い作品があったのかと思いました。 確かに多くの人は僕みたいに本作に偏見を持ってる人も多いし、実際に見た人もノリに着いて行けない人も多いかと思います。しかし、このノリに慣れた場合はクセになる人も多いかとも思います。だから、一遍騙されたと思って見て頂いて、そのまま上手く騙されることができれば本作を楽しめるかと思います。 全然期待してなく、3点ぐらいと思っていたため、おまけで7点献上致します。 【映画の夢】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-08-23 19:55:01) (良:1票) |