4.監督と脚本家と演出さんが本作品に真剣に、本氣で一途に取り組んだ作品ですね。作品鑑賞後に知りましたが監督が原作に強烈な思い入れがあったと。だからこそか、自ら本作制作の全て(殺陣からBGMからキャスティングから小道具デザインから何から何まで文字通りに全て)に関わって作り上げたと。ハイ確かに大多数の皆様が仰るように、フラッシュバックや説明セリフ多用の、あの表現方法は大多数の観客には耐えがたい物と感じられるものでしたでしょう。ただ私の場合、この映画には【人間の醜悪さと悲しさを芸術として映像化する】意気込みと技術に見惚れて感銘してしまったのでこの点数です。私は原作原体験世代ですが、この監督さんが作った自分の【新造人間キャシャーン】は全面的に指示するし他人にも薦められます。これ以降昭和の特撮ヒーローのリメイク作品は次々と映像化されるけど、原作が大好きでリスペクトしているから真剣に作った、というのはこの監督だけみたいですね。 【役者の魂】さん [映画館(邦画)] 7点(2015-04-05 02:50:11) (良:1票) |
《改行表示》 3.公開当時、賛の声はあったものの、デビルマンとセットで挙げられるほど酷評されていた記憶があります。これほどイマジネーション溢れる映画が酷評されるのかと衝撃がありました。 いかに多くの日本人が映像、芸術性軽視で映画を観てるのかが分かります。 是枝裕和、西川美和、中村義洋、沖田修一、深川栄洋らは確かにうまい。どれもクセのない美しい映像で心理描写も巧みだと思う。 しかし、小綺麗でうまいけど平凡の域を全く出ない映像ばかりの邦画界において、この映画は貴重な存在ではないでしょうか。 【エウロパ】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-04-02 19:38:40) (良:1票) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 皆さん点数低いですね^^; いや、分からなくも無い感じですが 私はこれ意欲作だと思いましたよ。 確かに荒唐無稽な部分も多いですがそれを補って余りある独特な勢いというのでしょうか。 オリジナリティーというのでしょうか。 それを強く感じました。 オープニングのフルCGから始まってロボットの描き方、戦闘シーンなどは 過去の日本映画には無いクオリティーと勢いを感じます。 特に少しデフォルメしたロボを集団で影絵の如くガッチャンガッチャン動かすシーンなどは鳥肌立ちました。。。このシーンだけでも製作者の非凡さが分かりますが ストーリ展開は兎も角として実写CGにおける表現方法の多彩さは相当センス高いと思います。 ようするにこの監督さんはやりたい事が山ほども有ってそれを泣く泣く2時間に凝縮したんでしょうね。 点々とツギハギ感が感じられるのも本当は10時間で取っても足りないのを無理矢理2時間にしたからでしょうか(笑) 脚本から撮影から何から全部1人でやってる所を見てもまあ、相当実験的というか。よくこれだけ撮り切れたというか。。。 こういう人は優れた相棒とか見付かると良いんですけどね。往年の押井、伊藤コンビ見たいに。 今回のは無我夢中というか少し1人よがりで観客が置いてけぼり食ったんで酷評されてますが 私は今後少し腰を落ち着けてジックリ製作スタッフ選りすぐって作品作りすれば大化け。。。 いえ、ちょっと偉そうに言いましてすいませんが ホント、そんな気がした1作でした。 点数が7点なのはストーリー的に少し弱いからと やはりキャシャーンに拘らなかった方が良かったという事で7点です。 あとウタダヒカルの旦那っていうのが逆に思い切り足枷になってますね^^; まあ、旦那じゃ無きゃこんな抜擢はされなかったとか言うのはその通りだと思いますが どういう経緯であれ出来上がった作品までその色眼鏡で見てしまうのはチト酷かと思います^^; 【一般人】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-06-01 20:53:49) (良:1票) |
1.観終わって「この作品は(それっぽい)映画ファンからすごい勢いで叩かれそうな映画だなぁ」と思いました。 「ミュージッククリップのようだ」「無駄なカットを繋げすぎ」「上映時間が長い」「デジタル色強すぎ」「言いたいこと全部喋っている」などなど、おそらく問題点はキリがないほどあげられるでしょう。あ、でも僕はそんなものは気にならなかっです。だってそんな文句も含めて映画だと思っているから。それにどうでしょう。この作品が話題作ではなかったらカルト的な人気を博したかもしれませんし、あと20年経ったらこの映画の評価は変わっているかもしれませんよ(責任は取れません)。そして、かなり意外性のある作品でした(それは当初の予想と全然違う映画だったということです)。なんというか、ただのヒーローモノだと思っていたのですよ。だけど想像したよりドンヨリしていたし、けっこう救いがないし。そういえば多くのアニメもストーリーはシビアなものが大半だったっけ…なんて思ったりして。キリヤさんの『キャシャーン』はメッセージ性が強くて、それで嫌になってしまう人はかなりいると思います。それに映像で語らせる部分も少ないしね。だけど僕はそこにキリヤ氏の「真っ直ぐさ」を感じたな。馬鹿なほどの話好き(だけど口下手)。でも、そういう人って好きよ。良いにせよ悪いにせよ、そんな映画監督っていないじゃない(笑)。それが僕の期待を裏切った点でもあったんですけど。もっとクールな脚本を書くと思ってたのさ~。そしてエンディング、ウタダさんの歌が流れていて、歌詞は聴き取れなかったんだけど一箇所だけ聴こえた。「誰かの願いが叶うころ/あの子が泣いてるよ」 初めて彼女の曲を良いと思ったよ。 【ひろすけ】さん 7点(2004-04-29 14:58:15) (良:1票) |