5.《ネタバレ》 映画が企画先行で作られた場合、どれほどの駄作、失敗作になるかといういいお手本。 流れとしては司馬遼太郎氏死亡→「じゃ、それにちなんで彼のデビュー作でも映画にしようか」といようなものがありありと感じられ、映画製作者に原作から何を感じたかとか、どのように解釈したかとか、とにかくそういう情熱が一切感じられない。(多分、この映画の脚本書いた人は、他の司馬氏の小説と一切読んだことが無い人じゃないかな。 そうじゃなければ、伊賀と甲賀の忍者の性格の違いとか氏の真骨頂なのに完全省略とか) 実際に何が行われたかというと、ただ単に氏の小説の題名がついた映画を作り、内面をほとんど省略して粗筋だけを登場人物になぞらせ、しかもその粗筋さえ、複雑すぎて処理できない点はごく粗雑に改変。こんな映画、司馬氏にささげて欲しくなかった。 映画という産業が営利を目的にしてることは、別に否定しないし、逆に営利を度外視した独りよがりのサブカル系の映画には嫌悪を感じるほうなんだけれど、ただそうであっても、あるいは逆に営利を目的にしてるからこそ自分達の商品にもっと熱意を持って欲しい。別に映画に限った話じゃないけれど 【rhforever】さん [CS・衛星(邦画)] 1点(2011-05-19 17:28:43) (良:2票) |
4.映画がどうこうというよりも、まず中井貴一が嫌~!あの腫れぼったい目が、、、目が、、、、嫌なんですぅ!「ミキプルーンでも食べてろよ!」って感じ。 【ピルグリム】さん 0点(2004-05-02 19:35:14) (笑:1票) |
3.根津甚八かあ。NHKの大河「黄金の日々」で石川五右衛門やってたなあ。火野正平かあ。同じく「国盗り物語」で木下藤吉郎やってたなあ。あれ?武田信玄(中井貴一)が出てきてるぞ。うん?毛利隆元(上川隆也)もいる。などと思いながら観ておりました。結局何をやりたかったんだろうね? 【オオカミ】さん 5点(2004-05-01 23:45:15) (良:1票) |
2.参りました。おもろないー。なんだか無駄なカットをつないだだけで一体何をいいたかったの?って感じです。つまらない。 【たかちゃん】さん [映画館(字幕)] 2点(2004-05-01 23:41:09) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 原作の大ファンだったため、かえって敬遠していた作品。最近意を決して見てみました。結論から言うとやはり予想通り、中井貴一は重蔵のイメージではなかった。風間五平には野望のために平気で仲間を売る冷酷さ、伊賀全部を敵に回しても斬り抜ける不遜な自信というのが表現されていなかった。これでは単に可哀想なやつではないか。あと五平役の上川隆也には申し訳ないが、再三美貌を強調されるキャラとしては少し見た目に説得力が足りなかった。女性2人はほぼ原作のイメージどおり。摩利支天洞玄の永澤俊矢も良かった。映画全体にはとにかく時代背景を説明するためだけの無駄なシーンが多い。「歴史に詳しくない人にも分かるように」という配慮は無用だと思う。その分小萩に関するプロットがずいぶん省かれていて、時間上仕方ないとはいえ、これでは映画だけ見ている人にはあの2人が惹かれ合う理由が分からないのではないか。原作では死なない木さるを死なせたのはそのためだったのか。もともと司馬文学はあっと驚くストーリーがあるわけではなく、歴史に翻弄される人間描写が全て。この作品は人間描写が甘かった。映画としては3点。女優2人と永澤、あと凄みのある服部半蔵を演じた根津甚八に+1。 【tubird】さん 4点(2003-11-23 18:17:42) (良:1票) |