4.ロベール・ブレッソン監督の作品を初めて観ました、大好きな脱獄映画です。仏脱獄モノとしてはジャック・ベッケル監督の名作「穴」に引けを取らないんじゃないかと思いました(実際、製作年ではこちらの方が先だし)。とにかく物凄く淡々としているにも関わらず、全篇サスペンスフルに満ち溢れているのは凄い。ちょっと話が上手く運びすぎじゃない?なんて思っても、事実本当にあった話なのだから仕方がない。物語のほとんどを主人公のモノローグで語らせるという点も渋いです。 【かんたーた】さん 8点(2004-11-18 21:33:34) (良:2票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 とある囚人が脱獄をするため、 綿密に計画するが・・!という話。 ラストは言いません。 あの坂本龍一教授の本「坂本図書」の最初に取り上げられてる監督、 ロベールブレッソン先生の名作であるから! 皆さん、ネットを駆使して、観ましょう! 坂本教授がブレッソンを挙げたのには意味がある。 この映画を観れば、分かるのだが、極力、近代の映画演出を排して、 リュミエール兄弟の映画(自分もあまり分からないのだが・・汗)の原点に近づくことで、 映画表現の本質に戻ろうとしている。 坂本教授も、音楽表現の原点回帰に、この監督の姿勢に共感するとこが多かったのだ。 脱獄ものと言えば、イーストウッドの「アルカトラズ」から「ショーシャンク」まで 色々ありますが、それでも本作は面白い! 是非、ご鑑賞を! 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2024-08-07 00:12:45) (良:1票) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 ブレッソンによる収容所・脱獄映画の傑作。 ドイツ軍占領下のパリで、刑務所から脱出を図る主人公の様子を淡々と追っていく。 主人公が堅牢な監獄の中で脱出の準備を進めていく異様なまでの緊張感。 短いショットの連続で退屈させて貰えない。脱出に成功するんだろうけど、本当に無事に出られるのか?と否応なしにハラハラしてしまう。 危機の連続でこちらも息を呑む。それでも意思が揺るがない主人公の強靭さが頼もしい。 紐がロープになるまで、スプーンが鋭利なナイフになるまで神を心の支えにして耐えて耐えて耐え抜く人間の凄さを見せ付けられるような作品です。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-05-18 14:41:24) (良:1票) |
《改行表示》 1.《ネタバレ》 非常にシンプル。ただ逃げるだけ。わざわざドキドキさせるためにギリギリのタイミングで看守がやってきたりはしない。掘るのも壁じゃなくてドアだからあんまり掘ってる気がしない。道具作りの時間ばかり。 けど100分吸い込まれる不思議。 やっぱり「穴」と同じでリアリティがあるからだろう。「穴」の方がエンターテイメントを出している分面白さは上だが、こっちの方が現実度は高い。 【θ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2009-08-17 00:16:26) (良:1票) |