6.《ネタバレ》 まずマット・デイモンの天才描写に引き込まれた。異能者が主人公だと、何をやってくれるのかにワクワクします。それを嫌味じゃない程度に見せながら、テーマはその閉ざされた心を開くこと。セラピスト役はロビン・ウィリアムスだったけど、決定打は友人役のベン・アフレックが放ちました。「お前はいつまでもここにいちゃいけない」と諭すところは名シーンでしょう。仲間内でも別格な関係であることは感じていたけど、そんなことを言うような素振りを見せずに不意打ちで投げられる言葉には、彼らの関係を凝縮した深い説得力がありました。煮え切らない役が目に付くベン・アフレックですが、自分にとってはこれが彼の代表作になりました。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-01-04 16:30:10) (良:3票) |
5.マット・デイモンとベン・アフレックが20代で書いた共同脚本は、二組の世代のちがう男性の友情を描いてなかなかの出来。 天才ウィルの造形は今ひとつのような気がするんですけど、チャッキーがウィルは自分の世界にいるべき人間じゃないと見定めて、彼との関係にしがみつかないのが潔い。(天才を宝くじのアタリ券にたとえるのは確率が低いってことをいいたいのだろうけど、才能=お金に聞こえるのがアメリカ的) 最初はウィルの能力に惹かれたスカイラーもお飾りじゃない。 大学構内の清掃をしていたウィルの才気を見出すランボー教授役のスウェーデン俳優ステラン・スカルスガルドが巧かった。 自分も秀才だから誰よりもウィルの天才の価値がわかって、本当は死ぬほど羨ましいんだけれど必死に妬むまいとして自分の気持ちを彼の育成に振り向ける。 「アマデウス」のサリエリに近い役どころ、あれほどドロドロはしておらず、その采配が旧交を復活させる契機にもなり。 彼とショーン(ロビン・ウィリアムズ)の長年の確執も、お互いの思いをぶつけあった翌日に「昨日は」「ああ俺もだ」の二言で和解してしまうのが男らしくサッパリとして気持ちがいい。(教授が常に身につけるロングスカーフで2人の地位の違いをだした衣装も巧み) ガス・ヴァン・サントは自分で脚本も書くことが多いけれどこれは例外で、それが功を奏した? 力をあわせた脚本でオスカーを受けとったマットとベンは本当に嬉しそうだった。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-06-06 07:00:04) (良:2票) |
4.M・デイモンとB・アフレックは、どうやってお互いの配役を決めたのか、公開当時から疑問でした。明らかにM・デイモンの方がおいしい役です。R・ウィリアムスはコメディ演技よりも、この映画や「いまを生きる」などのシリアスな演技が心に響きます。デイモンとウィリアムスの面談シーンはとても繊細で緊張感があり、十分な見応えがありました。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-02-21 23:54:43) (良:2票) |
《改行表示》 3.数学少年は多いがその中で数学を糧にして生活していける者は ごくわずかだ。しかし数学者になれなかった者は幸いである。 数学者でないものになれたのだから。 フェルマー予想のワイルズが数学者のあるべき姿である。数学 者は俗世にまみれていないが数学界にまみれている。ポアンカ レ予想のペレルマンは数学少年の憧れであるが数学者には後ろ めたさを感じさせた。 数学者を主人公とする映画は幾つかある。 「ビューティフルライフ」「グッド・ウィル・ハンティング」 「博士の愛した数式」 その中で「グッド・ウィル・ハンティング」のみが数学者を描 いている。「グッド・ウィル・ハンティング」の彼は才能を浪 費する世界から旅立ったのか?エスタブリッシュメントの世界 にまみれるために。ペレルマンが戻っていった世界から。 やはり前半がいい。「冒険者たち」のように。数学少年があこ がれる物語だがサクセスストーリにする必要はないだろう。make a difference をしたというのならよいのだが。7点。(親父の評価) 親父・・・言っている事がわかんないぞ!(俺の評価)←評価じゃないだろ 【板橋島野&綿貫】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-09-14 23:47:14) (笑:2票) |
2.悩みのレベルが高級だね! 【k】さん 7点(2004-06-07 12:12:31) (笑:1票) |
1.腑に落ちない部分がいくつかあった。消化不良感があるのは否めない。主人公の心情の変化と、馴れ初めの進捗度をもっと具現化して欲しかった。しかしその点を差し引いても、良作に入るでしょう。ラストシーンは秀逸です。主人公が、何故かジミー大西に見えてしまったのが自分の中で謎です。 【たまごくん】さん 7点(2004-03-26 01:38:04) (笑:1票) |