4.ジブリアニメの質は作品ごとに落ちてるのに興行収入は作品ごとに上がってる。この反比例式は今作にも適用。 【モチキチ】さん 2点(2004-12-22 01:29:27) (良:3票)(笑:1票) |
3. もうすでにこの作品にがっかりしたという多くの人が同じようなことを書いているのでそれについて重複するような内容をさらに語る気はないが、とにかく二時間の長さにあまりに多くのことをつめこみすぎだと思う。時間にしておそらく半ばあたり、王様の城にたどりついたあたりで、さてこれをどう収まりつけるのか心配して見ていたが、やはり心配どおりそれらの謎は放りっ放しで、軽々しい「愛してる」とか「守りたいものができた」とかそんな言葉で無理やりまとめられてしまったように感じた。 とにかくひとつひとつの行動の動機の説明が弱すぎるし、対立が設定されてもそれが安易に解消されてしまう。たとえばソフィーにかけられた呪いにしたって、アシタカへの呪いなどと同じように相当深刻な問題なはずなのに何となく解決されてしまうようなものでしかない。そんなあいまいな動機による行動に共感しろと言われてもそれはとても無理ではないか。 一方、僕以外の「がっかりした」という感想を見ていると「映像は美しかったが・・・」ということが決まり文句になっているが、それについてさえも、たとえば「もののけ姫」などと比べ、より優れていたとは感じられなかった。花畑のシーンなどにしても、いわゆる「かきわり」をカメラがパンしているにすぎない感じで、「もののけ姫」のシシ神さまの森での、草花の一つ一つが本当に生きている森に「足を踏み入れた」感じは受けなかった。あるいは魔法がはたらくときに、光が集まってフォークダンスのようにぐるぐるまわるあの表現をひとつとっても、悪い意味でマチスの切り絵を思い起こさせるものだった。 よかった点といったら、題名にもなっている「動く城」の表現くらいで、スピルバーグにおける「恐竜を動かしたい」とか「自転車を飛ばしたい」とかの隠れテーマなんかと同じように、これを撮りたいがために、無意味なストーリーをでっちあげたように感じられた。 宮崎駿というブランドを抜きにしたら5点くらいはあげられる映画ではあるが、彼のファンに「警告したい」という意味で2点をつける。 【小原一馬】さん 2点(2005-01-23 15:30:00) (良:1票) |
2. 宮崎駿作品をいままでずっと見てきて、初めてつまらない映画だと思った。いままでの作品は、よくあるお題目でなく、ホントに子どもも大人も楽しめる映画だと思っていた。でもこれは、大人は意見が分かれるところかもしれないが、子どもはきっと楽しめない。実際小学生の妹+その友達は楽しそうに見えなかった。ていうか一人寝てた(涙)。宮崎駿が好きな大きな要因がそれだったんだけど、もう期待しないほうがいいのかな。とてもさびしい。 【透き通るBlue】さん 2点(2004-12-09 17:08:37) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 エンドロールが出てすぐに席を立った人が数人。その中の若い女性の2人連れの会話が耳に入った。「絵がきれいだったね~」「でも、終わりの方がよくわかんなかった」。まさにそんな感じ。実はカットされた未公開のラストがあるのでは…。例えばこんなの。ハウルとソフィーがキスをする。めでたし、めでたし…。と思いきや、サリマンが恐ろしい笑みを浮かべながら「ほほほ。やっとハウルが恋に落ちたわ。最初から魔王の血を引く冥界の王女だって言ったら会いもしなかったもの。これで世界を支配する暗黒の帝王が誕生するわ。人間どもの間で戦争を起こしたり、私の魔法使いをひとり駄目にしたけど、無駄にはならなかったわね」と真の目的を明かす。ハウルとキスを交わした後、振り返ったソフィーの瞳が赤く細長い縦長の悪魔の目になり…。すみません。下らないです。でも、この映画、すっごく単純にストーリーを語ると、「堅物の真面目な女の子がイケメンの魔法使いに恋をしました」とそれだけじゃないかな。反戦だの何だの、そのほかは何が言いたいのかよく分かりません(うまく伝わってこない)。私は別にアンチじゃありません。宮崎監督の作品は「ラピュタ」と「カリオストロ」はもう10回以上は見ています。期待していたが故の点数です。付け足しのようだが、音楽と背景やそれを含めた絵の美しさは別格。それだけで涙腺が緩んでくる気がする。でも、それは映画の良さの一部であって、映画の完成度とつながっていない気がする。本当に残念だ。 【しまうま】さん 2点(2004-11-25 01:29:43) (良:1票) |