43.アイリーンの行動原理には、人間を人間たらしめる要素、すなわち理性のかけらが全く無い。 常に大脳新皮質が麻痺していて、動物的本能が丸出しになっている。 欲しいものは力ずくでも手に入れる。確かに、一般人から見たらモンスターである。 しかし、そんなモンスターにも、力ずくでは手に入らないものがあることに気付いた。 それは、セルビーであり人の心である。 それを手に入れて留めておこうとすべく、アイリーンの中に徐々に理性が芽生えて、悩み苦しみ葛藤が起こり始める。 「何故愛を知ってしまったのだろう…」という台詞があるが、セルビーと出会わなければ、アイリーンはアイリーンのままでいられたはず。 自分はこの物語で語られているアイリーンに対して、むしろピュアな人間臭さを感じずにはいられなかった。アイリーンの純愛物語、そんな感じがした。 従って、どうしてもセルビーが、純粋無垢で計算された悪意が無いだけに、より残酷に見えてしまう。 【なおてぃー】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-07-25 23:37:28) |
42.これがあのシャリーズ・セロン?!でした。クリスティーナ・リッチのパラサイト(?)ぶりにもびっくり。 【海賊】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-07-23 16:13:21) |
41.ああいう環境にいる人が実際にいると思うと、何とも言えなくなった。他の殺人鬼の映画でも思いましたが、殺人の理由にかわいそうな身の上、過去や家族の過干渉ということがあるとしても、これからも殺人を犯す可能性がある人が長い間逮捕されないのはすごく怖いと思う。それでも、裁判のシーンで流れた曲が切なかったこともあってちょっと泣きそうになった。二人の恋がどうゆう感じなのか期待していたけど、アイリーンのほうから好きになったという展開だと思いこんでいたので意外と何も思わなかった。 【Gene】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-07-04 18:19:50) |
40.違うと思う。いくら実在した犯人が美でなく不美人であったとしようとも、なにもあそこまで意図的にブサイクに作り上げる必要ってあったのでしょうか。これって実は殺人犯に対する民間的な罰ゲームってことになっていませんでしたか?そんなふうに思えてなりませんでした。美のセロンがいちいち養豚のようにブクブク太り特殊メイクまで施して彼女を醜い姿に見立て演じた事にちょっと嫌悪感をもってしまう、普通にやれなかったのでしょうか、絵的にもう二度と見たくない作品になってしまってましたね。 それにこれって軽~く侮辱罪には当たらないのでしょうか、死人に口ナシとはいいますが・・ 【3737】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-07-02 00:00:14) (良:1票) |
39.やっべえ。シャリーズセロンがやってるなんて何も知らずに見た人は絶対わからんだろう。話し方も今までのイメージと全然違うし。女子テニス選手の○ンゼイ=○ベンポートかと思った。 【ノス】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-07-01 00:31:55) |
38.生きる為に自分を傷つけながら人生を送ってきたアイリーン、そんな彼女が心を許せる人と出会ってしまい、お金のため、生きるために無差別殺人を繰り返してしまう。あまりにもせつな過ぎる人生です。 確かに殺された人を思うと彼女の犯したことは許されることではないが、せめて刑を受けた彼女が天国に行けた事を願うばかりです。 ローラースケート場でセルビーと一緒に滑っていた時と、エンドロールで流れる、ジャーニーの“DON'T STOP BELIEVIN’”は80年代の洋楽を聴いていた人には聞き覚えの有る曲なのですが、内容がアイリーンを歌ったような歌詞なので少し紹介します。“一人ぼっちの世界に生きてきた、小さな田舎町の女の子、彼女は夜行列車に乗った、どこというあてもなく。(中略)ブルーバードを行き来する、人待ち顔の見知らぬ男と女彼らの影が夜の中で、お互い探りあう刺激を求めるためだけに生きるストリートライト・ピープル、彼らは夜のどこかに姿を消してゆく、(中略)信じることをやめるな、自分の感覚を信じてストリートライト・ピープル 【みんてん】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-06-23 00:27:04) (良:1票) |
37.見た瞬間、あの美しきシャーリーズがここまでやったか!とものすごい変身ぶりに驚きました。シャリーズってこれまではほんと綺麗なだけの女優さんという印象で、これといって代表作と呼べるものがないし、これといってあか抜けない。それを脱出したかったのもあるんでしょうね。 内容はとにかく切なくて、見ていて苦しかったです。 人を殺めるのは絶対にいけないことだけど、愛をつらぬくためには彼女にはそれしか手段がなかったんですね。。 最後まで愛を信じた、切ないモンスターの映画でした。 【akoako】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-06-19 10:33:14) |
36.C.セロンのメイクはジョン・ヴォイトにしか見えず、さらにはぼってりとした体型と ガサツな仕草、喋り方で本当はどんな顔してたかも思い出せなくなってしまった。 女優魂を感じる作品。力のある映画だが、少々綺麗事のようにも思える。 【GO】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-06-16 22:34:48) (笑:1票) |
35.「世界でもっとも美しい50人の女性」にも選ばれたセロン。ただし美人がブスに変わったことだけが見所の映画では決してないと思う。 実話では、アイリーンの精神的な心の支えとなったセルビーはもっと悪人だった。この映画の宣伝文句「なぜ愛を知ってしまったのだろう?」という台詞からも分かるようにセロンの存在はこの映画に限っては、アイリーンの殺人動機の1つとして考えられて人物像が作られている。ここまで「飢えた愛」に焦点を当てられたのは、女性の監督だからかもしれない。アイリーンの過去は、精神障害の父親の自殺や、アル中の母親が育児放棄、それに近親相姦の繰り返しなど、たしかに不幸はあったが、だからといって 「生きるためには娼婦になり人を殺すしか方法がない」とは思わない。思わないのだけど、そんなつまらない常識を殺人犯のアイリーンにぶつけて「あなたの考えは間違っていますよ、同情の余地なんてないですよ」なんて言うつもりも、さらさらない。この映画を褒めたいのは、モンスターである主人公の行動を肯定もしていないし否定もしていないところ。 悪い家族環境が悪い人間を作ることはよくあるが、中にはそういう劣悪な環境から抜けだして光のある道に進める人も大勢いる。 アル中の父親から何度も殺されそうになったり、母親が父親を射殺するという経験をもつシャーリーズ・セロンがその1人ではないだろうか? もしかしたら彼女は、自分も一歩間違えればアイリーンと同じような売春婦の道、悪の道に突き進んでいたと思っていたのかもしれない。 そして頑張れば再生できたかもしれないのになぜアイリーンはモンスターになってしまったのだろうかという無念の思いもあったのでは?セロンの執念にも似た演技を見ていると、彼女が持っている重い過去がアイリーンを通して伝わってくる。美しさと心の強さを秘めたセロンが大切な勲章を手にした記念すべき作品を心から祝福したいです。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-06-11 20:44:04) (良:1票) |
34.おちゃらけた感想を言うと、シャーリーズ・セロンのおっぱいポロリはあったのに、クリスティーナ・リッチ嬢の方はせいぜい透け乳首程度しかなかったのが非常に残念でした。で、かっこつけた感想を言うと、あの彼女はまさに「怪物」であったが故にただただ純粋にそして本能として愛すること・愛されることを求めていたのかもしれませんね、道徳も理性もかなぐり捨てて。 【ぶらき】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-06-11 14:30:33) |
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33.演技力だけの映画と思った。お国柄的にアイリーンに共感は出来ないし。そりゃ増量もメイクもスゴすぎるけど、なぜあえてシャーリーズ・セロンが? 【ネフェルタリ】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-06-08 22:50:26) |
32.このオバちゃんが美人女優なんですか(@@)。私は美しいときのC.セロンを見たことがないので(何かで見ているのかも知れないけど)、いくら役作りのためにわざと太って不細工メークしてガサツ女の仕草をしたからって、元々は美しい人だっていうのが信じられないのです。それだけ彼女の役作りが徹底してるってことなんでしょうけど。作品の方ですが、勿論C.セロンの演技は素晴らしいし、実在したアイリーンその人をそのまんま再現しているというわけではないでしょうが、少なくとも見ている人間に対しては「きっとこんな人物だったんだろう」と思わせる説得力はある。だけど、2時間という時間の中で映画の中の彼女をどれだけ理解し共感できるかっていうことでは、私個人的にはあまり感情移入できず冷めた目で観ていました。単に、彼女みたいなタイプが好きじゃないだけだと思いますけど。あと、C.リッチ演じるセルビーもかなり不気味で、ある意味こっちの方がモンスターかもしれません。 |
31.主人公があんな犯罪を犯し続けているというのに、どうしてこんなに緊迫感がないんでしょう。というのは、この映画には「追う側」の視点が綺麗に欠落しているからです。追う側とのせめぎ合いを織り交ぜてドラマティックに描くか、実話に基づいてタイトにまとめるか――ともに一長一短であり、この作品が後者を選択したこと自体、責めるべきものではありませんが……。 【K】さん [DVD(吹替)] 6点(2005-06-06 20:18:32) |
30.胃の腑にざっくりとくる、苦々しさの塊のような映画で、何とか目をそらさずに見続けた。S・セロンの見た目も含めた役作りは評判どおりで気迫に満ちていたが、その脇に座り、諸悪の根源のように描かれたセルビー役のC・リッチの持ち味も見事なものだった。ただ、映画としては足らない部分が多いと思う。リーの無謀な殺人動機を理解するには、彼女の生い立ちが必要不可欠だったと思うし、セルビーの無茶苦茶な発言も、彼女の人物像がさっぱり分からないので観ている私は首を傾げるばかり…そして二人の間の、特にリーが頑なに守ろうとした愛というのもちょっと見えづらい。やたら説明過多なのも白けるが、このプロットはなんだか宙ぶらりんな印象が強かった。しかし、ラスト近くでリーが逮捕された瞬間、ホッとしたのは私だけだろうか。これでリーがやっと解放されたね、と溜息が漏れた。それくらい辛くて疲れた。 【のはら】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-06-06 02:22:10) (良:1票) |
29.見てよかった。 【ゆきむら】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-06-05 04:15:03) |
28.美人女優はその美人さにプレッシャーがあるんだな、それが少し悲しい。セロンが醜女をやったと云うところは敢えて特筆すべき点ではなく、ただセロンはよい演技をしてた。特筆すべきはクリスティーナリッチ!あれは彼女の性質か演技力か、ぴたりとはまっていた。 |
27.内容はともかくセロンの体を張った演技に拍手です。実話なのでストーリーそのものにはコメントしにくいけど。。なんとか公正してほしかった。そんな気持ちです。 【civi】さん 6点(2005-02-03 16:11:38) |
26.この映画でアカデミー主演女優賞受賞のシャーリーズ・セロン。ただ、内心どうしても代表作がもう1本欲しいはず。なぜなら、これまでの出演作の中で後世まで語られるのはこの映画くらいなので、後世の人々はセロンを「こんな醜い容貌の女だったんだ」と誤解される恐れがあるから。それ故、女優である前に一人の女性として汚名を残さないために、是が非でも、美しい姿のうちにもう1本代表作が欲しいはずなのだ。きっと、これは今後の彼女の女優生活で最大のモチベーションとなることだろう。がんばれ、シャーリーズ・セロン。 【STYX21】さん 5点(2005-01-04 21:28:56) |
25.女優ふたりがとにかく凄い。良い。何だあの存在感!観てから、某車のCMで使われているあの歌を聴くのが辛くて仕方無い。泣きそう。 【みち】さん 8点(2004-12-11 00:33:30) |
24.狂気の中に大変な悲しさや愛のある作品でした。シャーリーズ・セロンが素晴らしかったのは言うまでもありませんが、クリスティーナ・リッチも今まで見た作品とはまるっきり違う容姿・表情を見せてくれ、素晴らしい女優さんであると感じました。
アイリーンが最後に殺人を犯してしまうシーンで、もうどうしようもないとこまで来てしまったことを悔いつつ引き金を引いてしまう彼女の姿がたいへん物悲しかったです。 【暇人】さん 7点(2004-12-10 16:08:14) |