25.映像の美しさのみが印象に残った 【BAMBI】さん 7点(2003-10-25 13:59:23) |
24.半世紀以上も前の作品ということを考えれば、非常に斬新なミステリー的アプローチの名作であることは確かです(原作含む)。主観すら無意識的に変えてしまう人間のエゴの醜さや滑稽さがよく描けています。それを語っている僧の話すら主観というフィルターを通っている以上、どこまで正確に事実を伝えているか分からない。真相はまさに「藪の中」。一番驚いたのは、降霊してまで話を聞き出そうとするところ(笑)。 【FSS】さん 7点(2003-10-16 06:28:42) |
23.あの世界観が素晴らしい。荒涼とした感じがグッド!まじでだれがほんとうのこといってかわかんないし。役者も素晴らしい。三船敏郎、志村喬、森雅之、千秋実、加東大介とすきな役者ばっかだ。 しかし、みんなほんとにエゴの塊だ。人間なんて本来こういもんだよって言われてるみたい 。しかし、最後、一筋の光がはいって終わるとこが黒沢かな。 【たましろ】さん 9点(2003-10-13 21:06:09) |
22. ↓で仰っている通り、確かに芥川の原作「藪の中」はアンブローズ・ビアスの「月あかりの道(原題:The Moonlight Road)」を範に取った…ってか、ぶっちゃけパクリです。が、黒澤自身と橋本忍によるシナリオは「藪の中」のお膳立てのみ拝借して独自の映画に昇華しております。原作に無い木こりを4人目の証人に立てるという大胆なアレンジ、(松山崇による)見事な迄に拘った平安の時代考証、(天才カメラマン・宮川一夫による)山中の暗さと木漏れ日のギラつく光との鮮やかなコントラスト、何よりも溌剌とした役者達(個人的には森雅之がベストかと…)の演技!!原作の提示した「真実は”藪の中”、誰にも分かりはしない…」というシニカルな哲学的テーマよりも、アグレッシブな人間の生命力、飽くなき執念を前面に打ち出しており、ベネチア映画祭金獅子賞に輝いたのは(「地獄門」のカンヌ・グランプリの如き)オリエンタル趣味だけではないコトが実によく理解できます。”世界のクロサワ”の名を一躍世界に轟かせた記念すべき1作として9点~!やや観る人を選ぶみたいなので個人的に1点マイナスw。 【へちょちょ】さん 9点(2003-07-20 08:16:14) (良:1票) |
21.人間の主観の不確実性、利己性を描いている。最後のオチでは一見客観的に見える男の回想すらも、実は彼自身の主観に縛られていることが露見する。だけど救いを挿入すあたりは黒沢明の人間を信じたいという気持ちなんでしょうか?白黒だけど鮮やかにきらめく光と影に乾杯。すばらしいです。 【幸楽】さん 9点(2003-06-09 00:19:38) |
20.血みどろ~とか切った刺されたという、直接の表現がないにも関わらず、見てる人の想像力を喚起させるという、なんだか恐い映画でした。最後まで登場人物が信じられなかったということもあり、赤ん坊を引き取った初老も何かしでかすんじゃないかと、疑ってしまった。あと、晴れってのはやっぱり視覚的にも安心するものなんだなぁと思いました。雨の音は好きですけど、豪雨は不安になる。面白かった★ 【そらにはほし】さん 7点(2003-06-01 01:49:34) |
19.邦画で面白いなって思って数少ない作品の一つ。白黒苦手だけどみれた。はまる。 【うさぽん☆】さん 10点(2003-05-28 00:15:08) |
18.音楽がうるさい。ボレロの出来損ないみたいのが延々と流れるのはつらい。人間に対する性悪性も感じない。今の犯罪の方が、よっぽど恐ろしい。正直、古いと思いました。すいません。 【山本】さん 2点(2003-05-09 04:02:06) (良:1票) |
17.一番最初は中学生くらいの時に見たんだけど、何かすっごく印象に残った。ラストのシーンでそれまでのやるせない気持が晴れていくような気がします。 【イサオマン】さん 9点(2003-05-05 21:48:46) |
16.雨のあがったラストが印象的だったなー、、、、。 【あろえりーな】さん 6点(2003-03-31 13:57:06) |
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15.人間の凄まじいまでのエゴ。すばらしい映像美と洗練された音楽、さすがです。「藪の中」もすき。 【coco】さん 10点(2003-03-27 01:59:06) |
14.物事の解釈は、各人によって異なってしまう。しかし、各人にとってはそれが真実である。人間の本質を鋭く描いた原作を、黒澤流解釈で映像化した名作。冒頭からの激しい雨がやみ、希望の光と共に映画は終わる。 【クロマス】さん 8点(2003-02-10 20:30:15) |
13.芥川原作の「藪の中」が人間のネガティブな面を語っていたのに対し黒澤映画ではラストに希望を見出すと言う点がなかなかだと思った。三船敏郎、京マチコの顔はがいわゆる「のっぺり顔」ではないので外国人が見てもあまり違和感がないのではないでしょうか。実にりっぱな顔です。 【Jade】さん 8点(2003-01-27 18:45:48) |
12.この映画の気に入ったところはサイレンのようなトーキー映画を撮っているところ。鏡を使った照明、木の枝を使って出た光と影、巧みな撮影技術で神秘さと奥深さを感じさせる映像とそれを引きたてる音楽が非常に効果的だ。さらに俳優の表情、動きはすばらしいの一言。ラストに<救い>の演出をすることでこの映画の意味を明かにする。 【カルビー】さん 9点(2002-12-17 10:05:57) |
11.「へえ、日本にも映画があるのか」とたかを括っていた欧米の映画関係者の度肝を抜いた作品。娯楽性と芸術性が高いレベルで昇華している。白黒の映像美(竹の葉っぱに墨汁の霧を吹きつけたのは有名)にも注目。「世界のクロサワ」への足がかりになったという意味で、記念碑的価値も持つ一編。 【ひかりごけ】さん 9点(2002-11-26 01:06:24) |
10.これって原作が「藪の中」なんですね。けっこうまぎらわしいかもね。MISTYと比べると全然おもしろいけどまあふつうでした。 【バカ王子】さん 7点(2002-09-20 20:47:29) |
9.真っ黒な映画思い出してどきどきするいろいろ考えさせられる 【きれぎれ】さん 10点(2002-05-23 03:07:12) |
8.個人的に思ったほどではありませんでしたが、それなりにのめりこんだし、良かったことは確かです。僕は芥川の原作『藪の中』は好きではないのですが、この映画は好きです。雰囲気は濃厚だと感じました。 【マーチェンカ】さん 7点(2002-04-05 00:34:48) |
7.圧巻でした。「世界の黒沢」だからって、なんぼのもんよー!と思っている人々には是非みていただきたい作品です。場面転換もそれほど多くなく、基本的に低予算ムービー的な作りなのにこの骨太さ。「生」と「性」とが、この「こざとへん」一つの微妙な違いであること、この作品を見て感じることができるはず。男の人にとって「不貞」というのは本当に決定的なものであり、女性の価値そのものを否定するに十分である、という描き方は衝撃的でもあります。時間も短めなので黒澤入門編としてもおすすめです。 【ちずぺ】さん 9点(2002-02-12 22:33:10) |
6.白黒の美を感じました。三船さんのワイルドな無邪気さも、京マチ子さんの妖艶さも素敵でした。個人的に千秋実さん、良いです。 【舞花】さん 10点(2002-02-11 04:49:37) |