29.人間のプライド、恥、欲、優しさ を見事に描いてた思います。 俳優の演技はもちろん、演出もすばらしい。
ちなみに、以前レンタルした、DVDは、音声も聞き取りにくく、字幕もはいなかったので、途中挫折しました。 VODで再鑑賞。セリフも聞き取れ(イヤホンのおかげ?)、字幕も入っていたので、わかりやすかったです。 【へまち】さん [インターネット(邦画)] 8点(2018-01-21 12:00:36) |
28.'08.5/3 3回目鑑賞。何といっても強烈な印象は忘れられない。京マチ子の美しさ。 森雅之、三船敏郎の個性豊かな風貌と演技。でも唯唯緊張感の連続で観るたびに疲れる。何度も観たいとは思えないのが難点(ー1点) 【ご自由さん】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-10-17 11:29:24) |
27.どのシーンを切り取っても絵になるような素晴らしいカメラワークが印象に残る。ただでさえ重苦しい題材が力強く、かつ泥臭く撮られているので、鑑賞後に「引きずる」タイプの作品のような気がする。 【wood】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-05-08 17:20:01) |
26.これこそリメイクしてほしい。そうですねえ、キャスティングは・・・ 女=松たか子 きこり=温水洋一 タジョウマル=あえて香取慎吾 巫女=ベッキークルーエル |
25.まず冒頭の大雨の中に不気味に映し出される朽ちた羅生門に心を鷲掴みにされた。 映像がとにかく素晴らしい。 荒廃した世界のシンボルとして羅生門が描かれているように感じた。
黒澤映画の中でもある程度黒澤映画に慣れてきた人が観る映画だと思った。 玄人向けな作品かもしれない。
それぞれの人間のエゴが剥き出しになって、真実がどんどん曖昧になっていく。 登場人物が少ないが、先が気になる展開の仕方もお見事。
必要以上に冗長な部分があるのと、少し説教臭いのはご愛嬌。
黒澤映画はどの作品も人間描写に力を入れていてとても好みだが、この作品は特にそれを濃く感じた。 役者が少ない分、ひとりひとりの素晴らしい演技を集中して堪能することが出来る。 印象に残っているのは鬼気迫る殺陣シーン、狂ったような京マチ子の演技、表情で見せるラストの志村喬。どれも素晴らしかった。
そしてこの映画全体の雰囲気を決定付ける映像と音楽(ボレロを気味悪くしたような)。
色んな実験がされているからか、他に類を見ないミステリー作品に仕上がっている。 見る度に新しい発見があるような、そんな作品だと思った。
【おーる】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-03-06 05:55:14) |
24.ラストは人それぞれの解釈になるんでしょうね。案外、その人の人間性が出るかも?あー、自分は暗黒面バリバリっすわw 【Junker】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-02-14 01:25:35) |
23.映像が美しい。 特別面白い話ではないけど、引き込まれたのはなぜだろう。 【eureka】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-03-14 01:28:27) |
22.昔の作品は良かった。と懐古趣味に走りたくはないんですが、モノクロ時代の方が上質だった。と、どうしても感じてしまう監督の筆頭が黒澤監督ですね。映像綺麗、京マチ子綺麗、したたかに生き残ろうとする男女の念がここまで画面に映し出された作品もなかなかないです。森雅之も名優なんですがどうしても三船さんと京さんに比べると落ちますね。初めて観た時はどうしてここまでみんな大嘘つくのか?と思ったものですが、今の世の中、金さえありゃ犯罪者が大きな顔して大嘘ついて当たり前ですから、思い切り通じますね。やな世の中になったもんだ。それはそうと小説では「藪の中」も「羅生門」も両方あって、しかも別の作品なものですから、最初あれあれ?と混乱してしまったのを覚えてます。で、紛らわしいなあ全く。とちょっとだけ腹立ちました。・・・もっとも最初からオープニングの原作「藪の中」と出てたのをちゃんと見てればよかっただけなんですけどね・・・。 【くなくな】さん [DVD(吹替)] 8点(2006-05-10 19:33:34) |
21.この映画おもしろいんじゃないでしょうか。やっぱり、脚本がいいんでしょうか。短いわりに、深いです。密度が高いというか。最後はじんときました。人は利己的にもなれるし、思いやることもできるもんですね。 【よしふみ】さん [DVD(吹替)] 8点(2005-11-17 01:24:48) |
20.本当に恐ろしい映画ですねー。これ見たら人間なんて信じられなくなっちゃいますよ。でもセリフ聞き取りにくーい。DVDでも字幕ないんですよね、これは、、、 【maemae】さん [ビデオ(吹替)] 8点(2005-10-30 02:14:57) |
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19.人間のエゴを徹底的に描き出したこの作品のエネルギー、その力強さ、何とも印象に残る映画だ!京マチコが林の中を走るシーンでのモノクロなのにカラー映画でも見ているようなその映像美と三船敏郎、志村喬に森雅之と日本映画黄金時代の名優達の演技も見所がいっぱいで見応え十分です。 【青観】さん [地上波(字幕)] 8点(2005-07-02 18:37:32) |
18.うおー、徹夜明けの朝5時から見たのでしんどいしんどい。内容もしんどい。けど眠気も吹っ飛ぶ映画でした。雨が止むと同時に赤ん坊が泣き出すのが印象的でした。確かに希望が残るラストだけど、赤ん坊に希望を託したとしても、その赤ん坊にしたって、自分が生きるために必死になって泣きじゃくるエゴの塊なわけで・・・。一歩間違えばまた地獄になってしまう、そんな危ういバランスが上手く描かれていると思いました。 【ゆうろう】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-05-21 08:06:57) |
17.イタコが出てきたときはさすがに笑ってしまったが、この短時間(88分)でこの重厚感は凄い。 【夏目】さん 8点(2004-11-10 17:11:51) |
16.モノクロ映像美と真実の虚構性。黒澤は好きじゃないけど、これは良いです。 【みんな嫌い】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2004-10-24 18:44:34) |
15.欲望を感じさせない、3人・他の思惑が飽きさせない侍風味のメロドラマ。90分の時間配分に無駄が無い。 【スルフィスタ】さん 8点(2004-09-15 12:14:48) |
14.やはり、後のヒットメーカーと呼ばれる監督たちに多大なる影響を与えた黒沢監督だけあって映像、ストーリー共に最高水準ですね。冒頭の土砂降りの中不気味に佇む「羅生門」そして、「死体なんざ、この上にあがってみればいつも5,6体は転がってらぁ」の台詞が異常なほどに不気味。そして、自分さえよければあとはどうでも良いといわんばかりの登場人物たちの意見の食い違い。結局、真実は誰にも判らない。それが人というもの。平安時代だろうが現代だろうが、いつの時代になっても、それは変わらないものなんですね。しかし、だからこそ、理想主義の僧侶のように、人を信じるという事がより大切なんですよね。 |
13.映像の美しさと構図の斬新さが際だつ。真実は見るものに相対化される、というメッセージが、神の死以後の欧米人を深いところで揺すぶった。相対主義は彼らには無神論につながるとんがったタブー。今でも「ラショモン」は真実の相対性の比喩になっていて、芥川の原作「藪の中」はジャームッシュの『ゴースト・ドッグ』でも意味ありげに言及される。日本では、人によって真実が違うなんて言いぐさはタブーどころか社会生活の前提だから、黒澤は、ラストでヒューマニズムを唐突に持ち出すことで、相対主義を越える希望を観客に見せたつもりだったと思われる。欧米と日本とで、思想的意味が食い違っている興味深い作品ということになる。 【哲学者】さん 8点(2004-06-17 14:16:43) (良:1票) |
12.最初の土砂降りの雨の中にたたずむ羅生門の姿は素晴らしい。ラストの終わり方はなんか微妙な感じだけど、途中の展開には圧倒される。 【アルテマ温泉】さん 8点(2004-04-05 21:47:46) |
11.「欧米式帝国主義からアジアを解放した」という日本の言い分、「平和を乱すもの(?)を押さえ込んだ」という米国の言い分、被害者気取りの第三国の言い分…こうした論争が盛んだったと思われる当時の暗喩かな…と思ったりしました。そうみると少し「公平」を気取りすぎで、それがラストの詰めが甘く見える事に繋がっている気がします。一つしかない事実の解明を放棄して安易なヒューマニズムでお茶を濁す…まさに戦後の多くの日本人の姿そのものかも知れませんね。 それはともかく映像が素晴しい。冒頭の土砂降りのシーンからしてこの監督が世界的に評価が高い理由が腑に落ちました。お白洲の幾何学的な構図のシーンの端っこに覗く入道雲など、細かい所まで見応え有ります。 【番茶】さん 8点(2004-03-14 22:28:34) |
10.“Rashomon syndrome”という言葉がある。権威のある英語辞書(Oxford やRandom Houseなど)にこの言葉が熟語として収録される日も近いと思われる。この熟語の発祥の地である日本で対応する言葉、「羅生門症候群」が一般的に使用されていないのは不思議な気がするが、英語圏でこの熟語が市民権を得てきた背景にはキリスト・ユダヤ教に基づいた一元的世界観、また裁判を好むアングロ・サクソン民族の風土が存在する。西欧の一元論において真理は一つしかないとされる。しかし裁判など「人」がどうあっても真理を探りそれに基づいて何らかの結論を下さなければならない場合において、「人」の証言というものは各人の背景や利害、証言を行う環境などに容易に左右されてしまう。“Rashomon Syndrome”は一つの真理に対して複数の見方を存在させるに至るような集団の心理状態を指す。この熟語が権威ある英語辞書に収録された場合、語源は[Rashomon < Japanese, the title of a film by Akira Kurosawa]と記載されることは間違いない。なお、“Rashomon syndrome”に対して ”Trashomon”という言葉がある。この単語が権威ある英語辞書に収録されることはまず無いが、一応意味と語源を日本語を交えて記しておく。意味:どうでもいいようなくだらないことに複数の人間がやかましく意見を述べること。また、その状態。 語源:[trash(はきだめ)+ Rashomon < Japanese] (付記:黒澤の他作品でこの作品を越えるものが多数ある、という理由で初投稿後2点減点しました。) 【かわまり】さん [映画館(字幕)] 8点(2004-02-04 03:30:49) |