7.《ネタバレ》 本当にスッキリした気分が味わえるなら、 お約束だろうが御都合主義だろうが大歓迎。 子役達は皆いい感じだし、単純明快なストーリーラインもいい。 この手の映画は理屈抜きで楽しむのが一番、と思う。 なのに、楽しめなかった、むしろ不快とさえ感じた。何故か。 デューイが子供達に教える価値観が「独善的で排他的」だったと言う事に尽きる。 「本物のロック」「ロックは反抗の音楽」「あいつらは偽者、本物のロックじゃない」 等々が、デューイ個人の狭く偏屈な価値観でしかないのに、 それを授業で子供達に押し付け(異論は端っから受け付けず)、 子供達もまたそれをスンナリ受け容れるという映画全体の図式、独善的な価値観の押し付けっぷりが、 終始不愉快だった。 実際60~70年代のロックが好きで、熱く語る人は多いし、色褪せない音楽も多いと思う。 けれど、こんなに「これが正解だ」なんて決め付けられたら堪らない。 自分だったら、聴く前に嫌いになるだろうな…。 ロックは別に、デカイ音やハデなパフォーマンスがなくてもいい、 だから自由な価値観を象徴出来るんだと思う。 なのにこの映画にあるのは、妄執にがんじがらめで、他の価値観を受け容れようともしない男の云う「正しいロック」。 これが正解で、これは偽物、模範の演奏はこれとこれ、挙げ句「反抗しなきゃロックじゃない」なんて事を 文字通り授業で熱弁振るう様子にはウンザリ。 デューイは情熱的と言うより、妄執にしがみつく空っぽな人にしか見えなかった。
…何だかんだ言って、最初に皆が楽器を重ねて、笑顔になっていくシーンはグっと来るものがあった。 そこに5点献上。 生徒の中では、キーボード役の彼と、委員長の女の子が格段に良かったです。 【i-loop】さん 5点(2004-10-27 00:14:01) (良:4票)(笑:1票) |
6.なんかぬるい映画だなぁと。ロックのくせにやけにお行儀がいい。熱くないのよ。主人公の動きが激しいだけで映画の温度は実にクール。最後まで涙を流さなかった登場人物たちがそれを象徴している。抑圧から解放させるには苦しみとか痛みが必要なんじゃない?コメディだって感情を揺さぶるには痛みは必要よ。クールで何も抑圧の無い子供たちが何を解放するのさ?主人公にも大したトラブルがあるわけでもなく、本当にただのロック狂にしか見えないし。偽ロック?JB、そりゃお前のことだろ?結局、JBがロックをやる理由って自分がステージで最高のロックをやりたいってだけ。何のメッセージも愛も無いのよ。エンドロールは良かったねぇ。全然心が通い合ってない生徒との距離がよくわかって。優等生にロックをやらせるという設定にあぐらをかいて、ちゃんと「心」を描いてないよ。ある意味、現在のロックを象徴してるのかもね。 【まこと】さん 5点(2004-10-24 20:44:49) (良:2票)(笑:1票) |
5.罪のない映画。いや、罪深く無いことは無いような気もするけど。まあ、硬いコトは抜きにして。 と言いたいところだけど、やっぱり、なあ。 主人公が身分を偽って、教師として名門小学校に潜りこみ、子供たちとロックバンドを組んで活き活きとしたクラスにしちゃう、というんですけれども。 子供たちに対しては「キミは才能がある!」の一点張り。実際、たまたま才能のある子供たちが多かったみたいなので運が良かったけど、もうちょっと子供たちの表情なり成長する姿なりをしっかり描いてもよかったのでは。なのに、何かというと、ジャック・ブラックの「顔芸」に頼ってしまう、安易な構成。まあ、彼が芸達者なことは、大変よくわかりましたけれども。 音楽の才能のある子はいいけど、才能の無い子はというと、今度は「裏方として才能がある」とか言っておだてて、その気にさせてしまう。 経営学を名乗るインチキ指南書とかに、こういうのが「指導者としての良い例」などと掲載されていそうな気がしてくる。そのくらい、インチキくさくって、感動にも笑いにも教訓にも繋がりません。登場人物全員がナットクしてハッピーエンド、なんだけど、わたしゃあんまりナットクいきませぬ。 もともとインチキな主人公に、インチキでもってドラマを引っ張らせ続け、最後までインチキなまま走らせてしまった印象。「真実がインチキを追い越す瞬間」というものを、本当は見たかったのだけど。 【鱗歌】さん [CS・衛星(吹替)] 5点(2020-08-13 14:07:34) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 どうも主人公が生理的に受け付けられない・・・ 終わり良ければ全て良しって流れも解せないし、勝手に身代りにされた友人の立場なら尚更(私が友人の立場なら、こいつシバくか告訴する)。
ロックが反抗と言うならば、こんな偽教師に反抗して何もせんよな~私ならと思って観てたら、生徒たち皆素直過ぎなんじゃないの? まぁ~その可愛い生徒たちに救われている部分もあるんだが・・・(特に委員長みたいな女子生徒がお気に入り)。
と、何だかんだ言いつつも、ラストのステージが終わる頃には気持ちが高揚して、ついつい指笛を吹いてしまいました。
ウソです、指笛吹けません・・・
エンドクレジットもクドかったです。
【ぐうたらパパ】さん [DVD(字幕)] 5点(2013-10-12 21:19:45) (良:1票) |
3.音楽的には決して嫌いなジャンルではないのだが、ハッチポッチステーションのグッチ裕三と同じく、主演キャストのキャラがくどすぎて苦手。彼が生理的にOKかどうかでこの映画の評価はがっつり別れてしまう気がする。それと他にも言及している人がいたが、それぞれのパートを妙に小器用に演奏してみせる子役達を見ていると、友人宅で親バカホームビデオを延々と見せられるような居心地の悪さをどうしても感じてしまう私はよほど心が狭いのだろうか…。 【lady wolf】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-08-29 00:21:42) (笑:1票) |
2.《ネタバレ》 バンドを追い出されたのも周りから疎まれているのも自分の自己中のためだと気づかない男が子供と触れ合うことで仲間を思いやることを覚えて人間的に成長してゆくという大枠のお話はいいと思います。ただ、これは役者のわがままか、本が稚拙なのか、ロックのボーカルのできる子役に恵まれなかったのかはわかりませんが最後のバトルで、お前が歌えと子供に一番目立つボーカルを譲るというのがラストとしてスッキリするはずですが、いくら譲られたとはいえそのまま歌ってしまっては肝心の大枠が十分に表現されないので、今ひとつこの世界に乗り切れません。さらに、楽器のできないやつには冷淡なところも笑えません。しゃれになっていません。ここを工夫すればもっと素直に笑えたのですが…。それとロックは反抗だといいながら、劇中の反抗は和解折込済みでしらけます。とはいえコメディとしては笑うところもあり音楽も楽しく普通以上のデキではありました。 【アホをどり】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-03-31 17:45:39) (良:1票) |
1.高得点だったし、音楽&学園モノということで「天使にラブ・ソングを」のような爽快感を味わえると期待したのだが、駄目だった。私の様に1つ納得出来ない事があるとそれを最後まで引きずってしまう性格の人には向かないのかもしれない。理由は、主役が偽善者にしか見えなかったことに尽きる。子供を目的の道具とし、個人の好みを無視して強制的にロックを強要する様子は、ロック=自分勝手にしか写らない。先生といえば「金八先生」を筆頭に生徒に道を示すことが当たり前という観念があったので拒絶したようだ。反対に子供達の方がしっかりしており、大人びた様子など子供中心に楽しませて貰った。最後のハリウッド映画お得意の大活躍についも出来が良く、結局迷ってこの点数。 【まさサイトー】さん 5点(2004-12-20 22:17:32) (良:1票) |