5.動物保護運動に押されてアメリカを出たモローが、日本がリゾート化に失敗した島にやってきて…、と百年前の原作を現代風にアレンジしている。でも基本にあるのが、人=理性、獣=本能という、百年前の単純な二分化で、現在この話を描くのなら、やはり主人公を獣人側に据えて語るぐらいの視点変更が必要だろう。百年前だと、獣人たちの“父”への復讐、ってのに共産主義の脅威を重ねて見る気分があっただろうが、今だともっと根源的な、創造主への殺意という「フランケンシュタイン」以来の怪奇ものの伝統にのっとった深みに迫れたはずである。まあこの頃はもう、マーロン・ブランドがB級映画界のシンボルと化していた時代で、その期待されるB級精神に誠実に沿って作られた作品ではある。ショパンのポロネーズを弾くシーンなぞに味わいはあったが、タイトルの、リズム打楽器に乗って単細胞やら多細胞やら目やらがアップしていくとこが、一番興奮できた。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 5点(2009-05-28 12:00:23) |
4.たしかにタイトルバックは音楽も含めてムチャクチャカッコイイです!「セブン」と並ぶカイル・クーパーの代表作!でも見どころはそれだけ。映画よりも制作裏話(マーロン・ブランドとヴァル・キルマーの傍若無人ぶり)のほうが面白いかも。 【あおみじゅん】さん 5点(2003-10-24 21:13:15) |
3.考えてみりゃ、それなりに原作に沿って作ってるんですよねえ。でもウェルズ・ファンはきっとこう言うでしょう「こんな映画作ってくれとは頼んでない」。半端に原作を大事にすると大惨事になるという例です(なのに後の『タイムマシン』は同じ過ちを犯すことに・・・)。こういうヘンテコなモンスター映画をまた撮ってしまったところを見ると、フランケン師匠は『プロフェシー/恐怖の予言』なんかにも愛着あったのかな、なんて思ってしまいますが、本作は、なまじCGなど使って派手に演出した分、イビツさも増しています。 【鱗歌】さん 5点(2003-09-15 21:00:03) |
2.バル・キルマーは,モロー博士よりカーツ大佐に憧れたんじゃないの?フェアルザ・バークがいつもながら魅力的なので、何とか見られた。 【ちょうじ】さん 5点(2001-07-22 16:27:14) |
1.マーロン・ブランドってまだ生きていたのね。 【出木松博士】さん 5点(2001-02-03 14:28:59) |