《改行表示》 9.《ネタバレ》 これは「映画」ではないですね。感性の表現をフィルムに落とし込んだ、90年代のミュージックビデオぽい映像作品です。 映画として鑑賞したならば、金城パートはお話として破綻してるしトニー・レオンの後半はフェイ・ウォンの住居不法侵入にストーカーの恐怖を抱いてしまうところです。 わたしは「アメリ」で鑑賞の仕方を間違って大失敗したのですが、今作は事前にみなさんのレビューで大体の作品味を押さえることができたので幸いでした。 ‶アート”の分野であると思って観れば、あら不思議うじうじ金城くんも独り言トニーも不思議ちゃんが怖レベルのフェイも皆生き生きと愛らしく見えてきます。 光の粒すら捉えている感のある映像は独特の魅力がありますし、若いということの手に余るようなどうにもならなさ、愛しさがよく伝わります。 90年代の香港の多人種で雑多なエネルギッシュなこと。かの都市の最後の自由な輝きを留めていることも、ノスタルジックな感傷を催しそうです。懐かしいといえばフェイ・ウォンの「夢中人」。綺麗な歌声は久しぶりに聞いてもやっぱりキュート。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-04-17 17:15:14) (良:1票) |
8.ストーリーは、あってないようなもので、カメラと演出と演技で魅せる映画。雰囲気は悪くない。邦題もよし。個人的にはブリーフではなくトランクスにしてほしかった。 【la_spagna】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-10-09 17:57:43) (良:1票) |
7.《ネタバレ》 平成になってかなり経つと、このような楽しい恋の話も素直に創られるようになり、今となってはめずらしくないが、この頃はかなり胸ときめいた若者が多かったろう。前半は、殺し屋稼業とはいえ、紳士的にふるまった男性には、誕生日にメッセージを残すのが女性というもんだよ、と未だに追随者を寄せ付けぬ演出の手ぶれ映像で見せる話。後半は、今でこそ「ラストコーション」などでオスの臭いをプンプンさせてしまったトニーレオンが、白のブリーフ姿も見せる、プレイボーイとは程遠いもっさりした男を好演。相手は見るからに、恋にときめく健康な女の子。変な駆け引きもなく、悪い男も出てこないで、観ていて応援してあげたい位、微笑ましい話。2話とも音楽センスが抜群。ウォンカ―ウァイが好きだという人は、この映画で素直に共感した人が多いのではないか?実に正しい映画鑑賞の入り方だと思う。バッドエンドのニューシネマから入った小生には、ちと羨ましい気がします。 【トント】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-12-31 09:50:59) (良:1票) |
6.一体この映画は何なのだろうか。アクションでもないのにあんなにブンブンカメラを振り回されては、なんだか人物まで軽く見えてくる。誰にも感情移入できずに終わってしまった。観る人を選ぶ映画 【j-hitch】さん [ビデオ(字幕)] 3点(2009-01-02 20:22:21) (笑:1票) |
《改行表示》 5.《ネタバレ》 評価が高かったので期待していたが、正直1時間40分が14時間に感じた。 まず冒頭5分で、刑事だったら女の事なんか考えずに仕事しろよ!って言いたくなった。 主要人物四人のナレーションが頻繁に入るが、全員が同じような感性で理屈っぽいから個性が感じられない。これは一人の脚本家が思ったままに書いた失敗だと思う。 金城武って、私には全然魅力が感じられない。途中で加勢大周に代わって演じられたとしても、恐らく私は気付かないで観ていたと思う。 後半のストーカー行為を繰り返す話、自分の部屋に女が入ってたら、普通、匂いとか気配とかで気づくでしょう? 人間臭さがないんですよ。全員がドラッグ中毒者だっていうなら、まだ理解できるけど。 こういう作品が嫌いな人間は、DVDのジャケット見た時点で絶対に観ない。 それと、日本でもカーペンターズやアバなど、スタンダードナンバーを挿入歌にしているのが目立つけど、これは話を誤魔化すだけのものでしかないと断言したい。 「カリフォルニア・ドリーミング」……いい加減しつこいよ!!!ったく、もう! 【クロエ】さん [DVD(字幕)] 1点(2008-12-31 04:21:29) (笑:1票) |
《改行表示》 4.《ネタバレ》 ウォン・カーワァイ監督のオリジナリティーが前面に出た素晴らしい作品。撮影のクリストファー・ドイルとの相性も抜群。冒頭の雑踏シーンもその相乗効果が如実に表現されてるし、大好きなシーンです。また、この作品でカーウァイ監督の大きな功績といえば、歌姫フェイ・ウォンの起用だと思いますね。彼女なくしてこの作品は成り立たないと言っても過言ではない。劇中の彼女は、天真爛漫な雰囲気であり、自由奔放でリズミカル。そして自然な表情を自然体で演じている。監督の演技指導の賜物かどうか別として、ポップな作風にすごくピッタリである。曲の挿入タイミングも見事だし、あの「カリフォルニア・ドリーミング」がすごく耳に焼き付いている。失恋話だけど感傷気分になるというより、金城武が腹いっぱいにパイナップルを食べるが如く、むしろポジティブになれる元気を与えてくれる唯一無二の映画です。 【シネマブルク】さん [映画館(字幕)] 10点(2008-01-17 19:51:30) (良:1票) |
《改行表示》 3.私が生涯観てきた作品の中でもTOP5に入る、宝物の様な作品。 音楽も素晴らしいし、金城武やトニー・レオンも素晴らしい。 返還前の香港の夜を知っている人には、たまらない映像の数々。 実際に香港に行ったことがあるかどうかでも、見方はかなり変わるかも。 パイナップルの缶詰、トニー・レオンが女性を口説くシーンなど、その他どれをとっても記憶に残るシーンばかり。 これらにクリストファー・ドイルのカメラが一役かっていることは間違いない。 やはりドイルは天才だ。 本作でドイルのファンになり、今でも彼の撮る作品は追い続けている。 又、舞台となった「重慶(チョンキン)マンション」には実際に宿泊したことがあるので、その点においても感動が高まった。 本作くらいの作品を、またカーウァイに撮ってもらいたいなぁ。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2007-10-15 12:16:02) (良:1票) |
《改行表示》 2.「この映画、分かる人には分かるんだよね~」と言われ見てみましたが、 私は分からない方の人間でした。「意味不明」と感想を述べた時の知人の 憐れむような目が忘れられません。「この映画を分からないなんて人生の半分を損してるよ」だって。半分もかYO! 「スタイリッシュ」と言われる映画は大抵肌に合わないので、きっと私のセンスが 悪いんです生まれてすみません。(ビデオ) 【なみこ】さん 3点(2004-09-05 17:44:01) (笑:1票) |
《改行表示》 1.《ネタバレ》 深夜に母とレンタルビデオで観ました。1話の金城武が出ている方を観てしばらく、母が「変な映画。金城武ってイチローに似てる」とだけ言い残し、先に寝てしまった。 ブリジット・リンの変装(金髪のヅラ)も奇妙だし、ストーリーもイマイチ。・・・が、2話目は結構お気に入り。フェイ・ウォンとトニー・レオンのキャストがどちらも私好みなところもありますが、ストーリーもよかった。ただ、少し不自然というか、なぜ他人が自分の部屋に侵入してきてイタズラしているのにここまで気づかないのか?疑問です。他の方も言われてますが、トニーレオンの白のブリーフ姿はなかなか貴重です(笑) 観終わって、何かよくわからないけど、いい映画って思えた作品です。 【パンプキンパイ】さん 8点(2003-10-18 21:41:43) (笑:1票) |