11.何か新しい表現や演出を試みようとする意欲は認めるけど、まだ自己満足の域は脱していない。まるで「オレって変わり者だからさ~」と、自分で変人である事を強調したがる人間を見ているような気恥ずかしさがある。単なる変人の突飛な言動や映像のインパクトで驚かせている段階で止まっていて、そこにもっとヒネリや含みを持たせ、作品の中で不条理以上のものに昇華させる所まで行っていない。それに不条理と言うほど不条理な演出でもないし、非日常と言うにはそこで語られるドラマが日常に寄り過ぎている。
それにこの手の不条理な世界を描く事で、逆に「条理の意味」を見出そうとする方法論は、すでにダウンタウンの松本人志が色々とやってきた事で、それほど目新しいアプローチでもない。設定の理不尽さや笑いのレベルで言えば、やはり松本人志の方がはるかに上。
事実、狙った笑いもそれ程センスを感じるものではない。特に序盤の少年の額から電車が出てくるシーンが、いかにも「斬新な表現でしょ~?少年の心象を映像化したんですよ~」と言わんばかりで鼻につく。
また、そこを狙ったものとは言え、全体的にテンポがゆったりし過ぎていて、無駄に尺が長くなっている。ゆったり感とダラダラ感を混同している気がする。各エピソードにほとんど繋がりが無いのも、余計にまとまりに欠けた印象を与える。「なごみ系」なんてジャンルは、その言葉の響きとは裏腹に、生半可なやり方では表面的な笑いを取るだけで終わってしまいかねない難しいものだと思う。
結局、最終的にホロリとさせる、お涙ドラマに終着するというのも、その狙いが見えてちょっと冷める。 【FSS】さん [DVD(字幕)] 4点(2005-06-26 19:28:31) (良:1票) |
10.笑えました。子役二人共とても良かった。いい家族です。漫画家の弟が減点かな |
9.この雰囲気がたまりませんでした。ほのぼのとした後味できれいで笑えてグッとくるところもあり申し分のない作品だったと思います。 【アンリ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-05-16 10:59:39) |
8.何なのか・・・私にはこの作品の面白さが全く理解できませんでした。前評判が結構高かったようで、自分は映画に間違った物を求めてしまっているのだろうか、と、不安すら覚えました。 【wood】さん [DVD(字幕)] 1点(2005-05-07 09:04:52) |
7.ショートコント的風景には閉口してしまいますが、他愛ない日常の中でのチョッとした努力や勇気は、誰に見せるわけでもなく己のためのモノである。そんな姿をきっとどこがで誰かが見ていることでしょう。充実した今日を送った者の明日には、昨日と違う自分がいる事でしょう。 【亜流派 十五郎】さん 7点(2005-03-09 22:12:24) (良:2票) |
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6.こういう言い方は極力控えようと思っていたが、やっぱり書いてしまおう”なんか良い感じだ”。「面白いの」と聞かれてもハッキリ「面白いよ」とも言い返せない。でも、なんか面白いんです、なんか良い感じなんです。また石井克人作品常連の俳優たちもなんか良いです。我修院達也は存在感ありすぎのようでいても、上手く物語りに溶け込んでいたり、浅野忠信は気の抜けた感じで、これホントにセリフあんの?思いつきでしゃべっているんじゃないか?くらいの自然な演技が爆発しています。石井克人監督はホントにこの二人の使い方が上手いなァと関心してしまいます。そしてこの作品全体に漂う雰囲気?感覚?邦画でしか味わえないモノ、コレがもしかして「茶の味」なんかなァ~と、勝手に思ってしまいました。「鮫肌男と桃尻女」、「PARTY7」が大好きで石井監督のファンと言い続けて来ました。でも正直2作だけでファンというのはちょっと弱かったんですけど、この「茶の味」を見て自信を持って言えます。やっぱりわたしは石井監督のファンです、と。 【カズゥー柔術】さん 10点(2005-03-09 14:10:01) |
5.いやあ~、なんだかわかんないんだけど、面白かった。変な人達や、変なエピソードが、淡々と語られていくのだが、まったり見れて、ほのぼの感動した。こういう、ちょっとねじれた話ってのは、日本映画で見た記憶だと、だいたい未消化で「なんだか、気取ってんな・・」って印象を持つんだが、この作品は、それがちゃんと味になってる。「ちょっと、やりすぎかな・・」というシーンもあるのだが、気になるほどでもない。外国の映画だとコーエン兄弟ってところか?ちょっと違うか・・。それにしてもラストの、じいちゃんのパラパラまんがは、やっぱりジーンと来た。変な感動。しめっぽくないのがいい。・・ところで、あのアニメーターのじいちゃんは、真っ白なボサボサ髪と、ぶっとい眉毛は、なんだかフッと宮崎駿を連想してしまって、一人で受けてた。 【せんぼう】さん 8点(2005-03-04 23:20:44) |
4.監督の自由な発想があふれんばかり!というかストーリーもそれほど凝ったつながりが無い。「これやってみたくない?」「じゃ、入れちゃおか」的なかんじで創られた感がある。いろんなエピソードいっぱいでコレやりすぎじゃない?と思うところも多々あるが、それも許せちゃう!そこが魅力?なのかな~~~・・・血を流した刺青の男がすき☆☆ 【やいのやいの】さん 9点(2005-03-01 16:38:39) |
3.この映画は奇妙だ。そしてそれと同時に、とても身近でとても深遠な“幸福”を備えたファンタジーだと思った。突飛なアイデアと抜群の色彩に彩られた映像世界もさることながら、この映画の成功は、何と言っても俳優たちが醸し出すユニークで自然な“鬱積”とそれに対する“解放感”の見事さによるところが大きい。その中でも特に幸子役を演じた若干6歳の女優・坂野真弥のたたずまいは、浅野忠信、三浦友和ら名だたる名優たちを抑えて抜群だったと思う。 “人の生”は「茶の味」だ。いろんな要素がごった返して混ざり合って、苦い旨さが、ほっとする。そしてそれは、宇宙の壮大な混沌とも類似するほど、深く、果てしない。 【鉄腕麗人】さん 10点(2004-11-01 21:59:26) (良:1票) |
2.何の期待もせず、ただ、ダラーっと楽しめそうだから…、と思い友達と劇場へ。意外な拾い物をした気分です。しみじみと面白かった。 笑いにあざとさを感じなくは無いけど、何となく憎めない。栃木のおおらかな自然を嫌味無く使っているからでしょうか…。ストーリーらしい物も無く、ホントにダラダラと時間が流れて行きますが、そのダラダラ感に巻き込まれる感じで、観ている側も意外に心地よいダラダラ感を味わえる…、不思議な映画です。 点数を付け辛い内容ですが、劇場を出た後も友達と笑顔で内容を語れたので7点。 見どころを一つ…、浅野忠信×中嶋朋子の気まずい会話の演技は、演技とは思えないズゴさです! 【たまねぎ君】さん 7点(2004-09-06 21:50:55) |
1.全く理解できない映画でした。 筋の通った話が全く無く、なんかショートコントを連続で見せられてるような感じ。 しかも笑いのデキがはっきり言っておもしろくない。 シュールな笑いを狙いたい気持ちは分かるが、限度って物があるぞ? 妙に豪華キャストなだけに期待して、前売り買って見ただけに、このデキは残念の一言。 やっぱ映画って脚本が重要なんだなぁと再認識。 【ふくちゃん】さん 2点(2004-08-24 23:36:25) |