4.バレエの最高峰パリ・オペラ座。そのトップクラスのバレエダンサーたちの肉体美ときたら…まさに「芸術」! エンターテイメント性はまったくない映画であるが、ピアノの音に合わせて練習する姿をぼんやり眺めているだけでも面白いと感じられるのは素材が一流だからであろう。カメラを向け「なぜ?」「不安?」などの突っ込んだ問いを投げつけても、かれらは真摯に素直な心情を答えてくれる。 プロのストイックさ、一流であり続けることの厳しさに触れ、わが身を戒めたい。 【アレヒ】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-02-27 19:14:20) |
3.厳しい世界だということは重々承知しています。でも舞台やこのドキュメンタリーを見ると、こんな風に生きたかったんだ! と心が叫んでしまいます。(こんな歌がありました)今日は舞台に立つ日、朝ベットの中でそう目覚めたい・・・夢を実現させた人々のそれはどんな世界なのか。バレエなんてと言われる方も多いと思いますが、本物の躍動に是非触れてみて下さい。 【ジマイマ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-05-13 23:03:45) |
2.比較するのはおかしいんだろうけど、TVの「zone」なんかとは明らかに別格。花形ダンサーになったばかりなのに事故で数ヶ月間練習できなかった、そんな事実があっさりと出てくる。『順調に思われた●●を悲劇が襲う・・・』なんて下手な演出ナレーションは当然なし。しかしあれですね。アテネオリンピック終わったばっかりです。試合後の選手見てると『私を応援して下さった皆さんに感謝の気持ちを・・・』そう答えることが望まれている風土があるニッポン。でもこの映画の登場人物はみんな『100%自分のため』にやってる。自己満足の境地に生まれるのが芸術と呼ばれるものなんでしょうか。 【キュウリと蜂蜜】さん 8点(2004-09-14 00:10:19) |
1.「夢」の世界を作り上げるバレエダンサー達の「現実」を映し出しているドキュメントです。体、精神、時間全てをなげうってバレエに掛け、怪我や能力ある同僚の追い上げに怯える。自分の代わりはいくらでもいる、だから負けられない、バレエしかないから止まれない…非常に厳しい生き方です。ダンサー達の美しさの裏側にある、強靱な力や戸惑う心をめいっぱい堪能できます。芸術家、表現者はいつの時代も自己を削って作品という花を咲かせるんですね。私はもう見とれるというか、じっと凝視するしかないというか、そんな感じでこの映画を観ました。ラストの、真っ白なチュチュを着たダンサー達が舞台を降りた直後、自分の荷物を持って楽屋に引き上げていく姿に圧巻。「夢」と「現実」のラインがくっきりと見えました。 【のはら】さん 8点(2004-08-28 19:26:48) (良:1票) |