6.学生の頃、同級生の女の子二人連れて見に行きました。映画が終わって明るくなって、横を見ると一人はボロボロ泣いていて、もう一人は、全然平気でした。見かけは逆なんだけどね。感じ方が違うのが意外だった記憶があり、その映画が特に大きなきっかけではなかったのだけど、僕たちは7年後に結婚したのでした。子供がその頃の自分達と同じ年頃になって改めて考えると、やはりこの映画が僕たちのターニングポイントだったように思えます。そういう意味で大切な映画です。 【キタロウ】さん [映画館(字幕)] 10点(2003-05-23 00:17:28) (良:2票) |
《改行表示》 5.子供の頃、NHKでやっていた(とおもう)のを観て泣いてしまった。 泣いても泣いても止まらない程度に泣いてしまった。 そういうのが初めてだった映画。 人物描写が深いんですよね、特に映画慣れしてない子供には濃すぎた。 この時代にこういう表現が白黒でできるっていうのがやっぱりものすごい映画だと思う。 それから、よく覚えていないけどこれをおそらく子供が一人で観ることができる時間に放映したNHKは非常にいい仕事をした。 テレビを観て子供がヒーヒー泣いてるのを親に見られるのは恥ずかしいじゃないか。 【黒猫クック】さん [地上波(吹替)] 10点(2009-05-01 14:32:13) (笑:1票) |
《改行表示》 4.《ネタバレ》 全編を流れるのは老いがもたらす悲哀である。かつてどんなに勢力を誇っても、老いからくる衰えはどうしようもない。必死で過去の栄光を取り戻そうとする主人公の芸人がチャップリン本人と重なって見えるのも自然なことだと思う。 が、考えてみると不思議だ。普通の老人ならともかく、チャップリンは世界の喜劇王ではないか。確かにアメリカを追放されるなど困難な時もあったが、それで没落して死んだわけではなし、金銭的にも名声も人からうらやましがられることはあっても、他人をうらやむ必要はない。悲嘆にくれる必要はないのだ。それにカルベロは年の若いヒロインとの結婚を最後まで拒絶して死んでいくが、チャップリン本人は何度も結婚・離婚を繰り返し、最後の妻は30歳ほども年下であった。だから同じ芸人でもカルベロはチャップリンとは似ても似つかないとすら言えるのである。 これはひょっとすると「仮定」なのかもしれない。現実のチャップリンは大成功をおさめ、世界の喜劇王となった。だがもし芸人として名前がそこそこ売れても、それだけだったとしたら……? 成功した途端周囲を見下し馬鹿にする人間がいる一方で、どんなに出世しても苦しく貧しかったときのことを忘れないという人もいる。現実のチャップリンと劇中のカルベロは正反対の境遇にあるが、チャップリンが重なって見えるのはチャップリンがもちろん後者に属していたからだろう。 本作でもっとも感動的な場面はヒロインが歩けるようになる場面である。もうとっくに怪我自体は治っているが、ヒロインには歩くだけの勇気がない。カルベロがいかに励まそうと心を閉ざしてしまっている。だが、あるときカルベロが珍しく失意のどん底に落ち、ヒロインは彼を何とか励まそうとする。いつもの役割が逆になるわけだ。そして心から相手を励まそうとしたときに、自分でも思いもしない力がわき出て、ふと気がつかないうちに歩けるようになる。もっとも力強い勇気は他人を思いやることによって生まれるものなのだと教えているのである。「I'm walking!!!!」の絶叫とともにこの場面は忘れられない。 【空耳】さん [地上波(字幕)] 10点(2008-08-24 14:49:18) (良:1票) |
3.初見は小5か小6でした。キチンと劇場まで行って観ました。いつものメイクをせずセリフを話しているチャップリンに少し驚いたものです。11~12才の私にはあのシーン、カルベロが劇場の前で古い芸人仲間と偶然会い、喜びも束の間「出演の話があるんだ、ここの道化がまずいらしい」というその人。これには胸が痛くなりました。チャップリン自身、もう自分の時代は終わったと、感じていたのでしょうか。あの音楽と共にずーっと心に残る作品です。 【envy】さん [映画館(字幕)] 10点(2003-11-29 22:45:32) (良:1票) |
2.チャップリン&バスターキートン共演という時点でもう最高♪個人的映画史上最高傑作だ。 |
1.あたし、これ最初見たとき、終わりの頃には号泣してたんですよ(笑)。なんだろうなぁ、チャップリンって決して生き方の上手い人では無かったですけど、そういう愚直さみたいなものが全部映像に出ている感じというのはこの映画が顕著ですよね。 【奥州亭三景】さん 10点(2002-10-18 23:04:17) (良:1票) |