《改行表示》 8.《ネタバレ》 設定・ストーリーは凄く好き。記憶を失った良き母親が、実は政府直属の凄腕のスパイであり殺し屋っていうのは、よくある話かもしれませんが、わくわくしちゃいますよね。事故で頭を打ったことで、少しだけ記憶が蘇ったのか、包丁さばきが突然すごいことになるのが最高です。 ですが、このシーン以降、思いの外このおいしい設定が活かされていない気がするんです。サマンサからチャーリーに入れ替わることでの戦闘能力にもう少し差をつけてほしいです。サマンサとチャーリーという二人の人格による心の葛藤がいまいち描ききれていません。せっかくの家族持ちという背景がほとんど効果的に働いていません。ドラマとアクションがうまく融合しているとは思えず、ひとつひとつのシーンの完成度に対して爽快感が薄いんです。 俯瞰して観れば、娯楽作品として充実した内容になっているのかもしれません。にも関わらず、なんか思ったより楽しめなかった本作。観る前の期待値や、ジーナ・デイビスに対する好みの問題をふまえても、意外にいまひとつな作品でした。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2014-05-01 00:38:14) (良:1票) |
《改行表示》 7.CGがはびこる前のアクション映画としては末期の作品ですよね。 ある意味、古き良き時代だったなぁ、と感傷深かったです。 【こね】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-06-03 21:47:46) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 設定などはボーン・アイデンティティを思わせるがこちらはかなりコミカル。サミュエルも悪党もどちらもゾンビのようにしぶといし、細かな点でのツッコミどころには事欠かないが、展開もテンポも悪くないので気楽に楽しむには中々の出来。ただ、暗殺者という設定上しかたないとはいえ、人の殺し方が残酷で楽しさに水を差される感じはある。ラストシーンで「こんな生活を続けたいか」という問いへの返事にナイフを木に投げつけるというのも、一体どっちの意味の答えなのか判りにくい。この辺はもっと判り易く、すっきり終わらせて欲しかった。何千人も死ぬだろうテロを起こして、それをアラブ人の仕業に仕立てるという計画は今見ると笑えないネタですな。 【MARK25】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-07-11 21:57:49) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 ○記憶を亡くしたスパイというと某シリーズが思い浮かぶが、これが当時最高額の脚本だったとはにわかに信じがたい。行き当たりばったりで、ピンチを抜け出す場面もいまいちアイデア不足。○演者も豪華で文句なしだが、ジーナ・デイヴィスの後半の格好は個人的にいまいち。色っぽい主婦って感じの前半の方が魅力的だったかな。 【TOSHI】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-02-25 11:09:05) (良:1票) |
《改行表示》 4.『ダイ・ハード2』では空港を、『カットスロート・アイランド』では映画会社をぶっ壊したレニー・ハーリンが、ついに自分の家庭までをぶっ壊したアクション超大作。ブルース・ウィリスやスタローンから「あいつは無茶苦茶だ」と言われるほどの激しい撮影を行うことで知られるハーリンですが、今回は自分の嫁を30mの高さまで吊り上げたり、氷点下の湖にダイブさせたりしています。これだけのことをやらされた挙句に興行的にも批評的にも失敗したのだから、ジーナ・デイビスが怒るのも当然です。。。 そんなこんなで一般には評判の良くない本作なのですが、これが古き良き90年代アクションの魅力全開の作品であり、見る人が見れば傑作の部類に入る仕上がりです。ジョン・ウーやマイケル・ベイの影響が表れ始める前の無骨な爆破アクションをお腹いっぱい楽しめるし、CGよりも実写重視の見せ場は迫力十分です。お話の方はツッコミどころ満載なのですが、これも90年代アクションの風情だと割り切れば、それはそれで楽しむことができます。今どき、こんなボロボロの設定のアクション映画なんて作れませんから。。。 破綻した基本設定はともかくとして、当時としては史上最高額で落札されたという脚本にも、その値段に相応しいだけの見どころがあります。人生に失敗して社会のドン底を這い回る男が、大事件に巻き込まれたことからガッツを取り戻すというシェーン・ブラック定番の物語には相変わらず熱いものがあるし、40歳を過ぎるまで売れない俳優として生きてきたサミュエル・L・ジャクソンが、この役にピタリとハマっています。また、主人公サマンサ・ケインの物語も案外深いと感じました。表面上は記憶喪失の暗殺者という設定となっていますが、実はこれ、多重人格の話ではないでしょうか。良妻賢母として第二の人生を送るサマンサ・ケインは殺し屋チャーリー・ボルチモアとしての記憶を封印していたが、身に危険が迫ったことからチャーリー・ボルチモアの人格が表面に出てきます。そして、水と油だった二つの人格は、娘の存在によって芽生えた母性によって一つに統合されるわけです。なかなかよく考えられた脚本だと思います。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 7点(2004-07-08 16:25:12) (良:1票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 女性を主人公としたアクション物としては、設定の意外性、話の展開等の点で観ても、非常にいい出来だと思います。レニー・ハーリン監督の作り出す「困難な状況」に、ジーナ・デイビスが体を張って挑んでいるあたり、かなりの見応えがあります。映画における女性の強さが、子供を守る為に、人生を生き抜く為に、 愛に燃える為に等、過去いくつも表現されて来ました。しかし、この作品ではそうした「強さ」ではなく、闘う為に強くなる、闘う事が自己の存在意義である、およそ戦争に参加する兵士と同じ精神状態の女性を見せています。おかしな表現ですが、新しいキャラクターの創造を目指したようにも思えるのです。2階の窓から飛び下りながら、着地するべき池の厚い氷を銃で打ち抜く場面、橋の上でロープに身をまかせ銃を打つ場面、単純にたくましい女性を描くのではなく、手馴れたプロの行動として描く。アクションを先に想定して人物をはめ込む、ハーリン監督の映画ではそんな印象ばかりだったのが、この作品に限ってはそうは見えないのが、自分にこうした感想を抱かせるようになったのでしょう。(愛する女性のために一念発起とでもいうのでしょうか。「愛」の力はすごいものです) 【映画小僧】さん 8点(2004-03-11 09:47:25) (良:1票) |
2.アクション映画としての迫力はあったけど、後に残るような爽快感はなかった。ストーリーも奇抜ではあるんだけど、わりに描き方に工夫が足りなかったため、驚きが少なかった。見所がないことはないんだけど、なんだか中途半端な印象が残る。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 5点(2003-10-20 20:45:10) (良:1票) |
1.片田舎で平凡な主婦として暮すジーナ・デイビスのナチュラルメイクと優しげな微笑み、記憶を取り戻してからの強い女のメイク、不敵な面構え、どちらもかっこいい!サミュエル・L・ジャクソンに言った言葉『見てよこのお尻、彼女のせいよ。』緊張感のない主婦としてのんべんだらりと暮らしているからこんなにみっともない体型になったのよ、と毒づいているのを聞いて、ムムムッと唸ってしまった。のんべんだらりの主婦としては・・。 【スカーレット】さん 6点(2003-02-17 09:34:25) (笑:1票) |