1.廃墟となったベルリンの市街を視察する米国議員団が、広島長崎に原爆投下を正当化する米国世論と重なって嫌な感じを受ける。 しかし政治のことは抜きにして、ワイルダーのユーモアと皮肉を交えたこの映画には、大変引かれるものがある。ジーン・アーサー演ずる女性議員の変貌ぶりや、手入れが入ってからのマレーネ・ディートリッヒ演ずる歌手の威厳に満ちた態度など、並の監督技ではない。優れた脚本による隠れた良き映画だと思う。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-07-09 13:31:06) (良:1票) |