48.生きるとか幸せとか社会環境だとかあらゆる面で考えさせられる。感動はできない。 【HIGEニズム】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2005-06-11 05:37:13) |
47.自分が子供時代の世界をつい思い出してしまった。けっしてここまで厳しかったわけではないが、成長した今では「見えない世界」を感じた。 【Aキト】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-06-08 17:13:25) |
46.う~ん..スゴイ説得力と切なさ.. どこまでの出来事が実話なのか良くは知らないが..とにかく観ていて圧倒された.. 現代の東京でこんなことが起きるのか..正直言って想像すらしていなかった.. 主演の柳楽優弥は良かったですね~ カンヌ男優賞を取ったのも納得..自然体の演技がとてもリアルでイイ..本作のようなスタイルで映画化、そして演出をした監督も、すばらしい... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-06-01 16:49:52) |
45.現代の東京にあってはファンタジックにさえ見えてしまうこの状況に、「実話」という重みが有無を言わせぬ説得力を与えている。しかし映画のテーマは、元になった事件そのものには無く、「子供の生存能力」と「社会の社会性の欠如」にある(私的な印象は「サラーム・ボンベイ!」や「酔っぱらった馬の時間」等に近い)。彼らは誰にも知られないのではなく、社会性の欠落した、もはや社会とは呼べない社会に生きる我々には「見えない」のです。今この瞬間にも受難の中で生きる、我々には見えない子供達が大勢いる筈です。話は変わりますが、日本の子供にも残っていたこのサヴァイヴァル力には、不謹慎ながら私は少し嬉しくなり、何不自由無いガキ共にこそ「千と千尋の神隠し」とセットで観せたいと思いました、7点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-05-17 00:37:56) |
44.やられた。自然光や日常会話的な台詞まわしなどの手法が、『ワンダフル・ライフ』のようなファンタジーにはハマっていたけど、この映画のストーリーにはちょっとリアルすぎて前半辛かった。けれども、後半は一気に印象が変わった。これは、単なる子どもを題材にした感傷的な話ではなかった。あの子どもたちの生活のように、この大人の世界の論理の隙間に「子どもの世界」が存在しているということが普遍性を帯びて見えてくる。自分の子ども時代の、些細な喜びとか、残酷さとかの「感覚」を久々に思い出した。それを可能にさせた是枝監督の演出も子どもたちの演技もすごい。前半は、ちょっと「あざといかな」と思った演出も、後半には見事なまでに映画の世界と一体化していた。これはたぶん、演出というよりは、子役たちのリアルな成長なんだろうなあ。あと、YOUのキャスティングもすばらしい。 【ころりさん】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-05-16 01:44:01) (良:1票) |
43.「2時間半の疑問提起」と言える作品。母親一人を「悪」にしないYOUのキャラ、容易な感情移入を許さない子供の描き方、そして作品を成立させ、魅せてくれた柳楽君の演技等々、、、 鑑賞後の観客を「あ~面白かった」では終わらせない監督の姿勢が作品を通して見え、そして伝わってきた良作だった。 【wood】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-07 09:35:03) |
42.子供たちの演技(それを引き出した監督)すごいと思います。話に引き込まれて見ててものすごく辛い気持ちになりました。。。 【カルーア】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-06 21:44:16) |
41.柳楽君につきます。 【たま】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-05-01 01:04:11) |
40.演出をしてなく、とても観にくい映画であった。だが、演出されていないということは、ある種の感動やある種の憎悪を増長しないということだ。そのため、多分見た人は同一の答えを持ち合わせない映画と思う。つまり、自分自身がどう考えているかを認識できるという映画だということだ。 自分は、どう感じたかというと。子供は、親の枠でしか生活できないが親の枠から外れた時こそ本当の幸せを手に入れることが出来るのだと思う。(公園で遊んでいた子供たちの笑顔)また、少年少女達の非行は大人汚されることによって起きているのだと思う。(援助交際のシーン)そして、その汚れを落とす為に誰かに擦り付けたり他人にも自分と同じ汚れを与えようとするのだと思う。(イジメのシーン・万引きの強要) たぶん、これは自分がまだ子供だからそう思うのだろう。 【NAYU】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-04-29 23:31:35) (良:1票) |
39.痩せた上半身と鋭い目。あの年代の男の子にしかない入り組んでいる純真な心。主役の男の子の存在感は圧倒的で、彼が画面にうつるだけで心をえぐられる感じがした。 すばらしい映画に会ってしまった。 監督のうまいところは、母親を鬼と描いていないところだ。 母親を一方的に悪と決めていないからこそ、兄弟姉妹のつらさ苦しさが強調されていた。 私は映画の中にすーっと入ってしまい、心の中で自分の感情を確認しないまま泣き、エンドロール後もしばらく呆然となり、その日の夜は眠れなくなって、脇で寝ている7才の娘の顔をわけもなく眺め、うちの電気ガス水道は止まっていないな、と確認した。 【しょりちゃん】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2005-04-18 12:26:12) (良:1票) |
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38.断罪がない。そしてきっと、狭義においては功罪すらもない。それでいいと思った。充分だった。私が12歳の頃、世界には紗が掛かっていた。それこそまるで是枝監督の映像そのもののように。世界に、大人らに、日々不安感や失望感を覚えつつ、同時にそれらに対しての根拠のない柔らかな希望と嘱望があった。世界はいつも、柔らかな美しい皮膜を通して見えていた。いつの間にか映画館に、12歳の自分がいた。ある意味においては大人になった今の私よりも大人だったあの頃の自分が。世界の誤謬に対し、無意識的に断罪を忌避していた私が。そして、大人である監督は、この物語において、“確信的に”断罪を忌避した。その姿勢に賛同した。柳楽君の目に射抜かれた。何を思うかなんて、各々が考えればいい。それでいいじゃないか。「生きているのは大人だけですか」稀に見る秀逸なコピーだと思った。 【ひのと】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-04-09 21:22:28) (良:1票) |
37.まいりました。 子供は天才だなぁと思いました。そしてこの監督も。岩井俊二の「打ち上げ花火・・・」もすごかったけど、これもまた子供の天才を映像に残すことに成功した希有な作品ではないでしょうか。 切なくてもう一度見るのはシンドイけど、子供たちはみんなすばらしい演技でした。 【レンジ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-04-01 14:19:02) |
36.子供は子供の世界を持っている。明を中心とした4人は、周りの大人に助けを求めたりせずに自分たちだけで必死に生き抜いていこうとする。確かに子供の頃はこんな風に行動するかもしれない。別に親を始めとした大人への侮蔑とか、プライドとかが原因でこういう風に行動しているわけではなく、子供なりの世界との折り合いの付け方というものがあって、それに従っているだけだと思う。そこが大切にされていて、自分の子供時代を思い出さずにはいられない。それにしても話題となった柳楽くん、なかなかするどい目をしている。あんまり笑わないので、たまに笑うとドキっとする。母親がYOUというのもうまい。普通の女優だったら母親=悪のイメージが強くなってしまって観ている間ずっと母親を憎んでしまうが、YOUならただ身勝手なだけという感じがして映画のバランスをとってくれる。それにしても謎だったのがセーラー服の女の子。どうしてこの4人に付き合ってるんだろう。明が好きだったのか(それはないと思う)、それとも世界に自分の居場所が見つけられなくて、自分と同類の4人に引かれていったのか。音楽が透明感あってとても良かった 【おしりはばとび】さん 8点(2005-03-27 02:44:33) (良:1票) |
35.是枝作品を初めて見た。メルヘンチックでふわふわとした画と音楽、しかしその根底にあるのは無責任な大人と社会への冷たい視線…といったところだろうか。しかし、私はやはりこの手のストーリーが好きではないし、この映像表現も合わないみたいだ。人間って、ましてや子どもの心って、もっと複雑で混沌としていると思う。いくらフィクションだとしてもこんな風にいくかなあ…、と疑問しきりだった。一歩引いた目線でそれを見据える抑揚のない流れも、そして延々とそれを続けるのも返って計算高さのようなものを感じた。YOUの演じる母親だけには妙にリアリティを感じた。子どもが可愛いのかどうでもいいのか、どっちつかずの空恐ろしさとあくまで軽い言動が、未熟な大人の典型のようで怖かった。 【のはら】さん 4点(2005-03-27 02:08:01) |
34.子供達が健気で逞しくて無邪気だから余計に胸が締め付けられる。 【NIN】さん 8点(2005-03-26 15:35:45) |
33.柳楽優弥が賞を獲ったけど、出演者みんなよかった。個人的にYOUが助演女優賞でもよかったじゃないかと思った。リアルに帰ってきそうにない。「あの後どうなったの?」と言いたくなったけど、そこから「きっといい方向に向かっていっただろう」と想像し、願った。 【Syuhei】さん 7点(2005-03-23 15:53:25) (良:1票) |
32.淡々と流れていく日常の中で、登場人物が誰1人悪意を持って子供達に接していないところが自分にはとても辛かった。あまり辛すぎて、何度も途中で止めようかと思った。でも、絶対に泣いてはいけないと思った。泣く事ではなく忘れないということがこの映画を尊重する事だと思う。この映画は事実より作られているが、実際の事件とは全然違う話なので、ドキュメンタリーではなくて一つの『映画』として見るべきかな? 【さら】さん 8点(2005-03-22 10:54:26) |
31.「誰も知らない」――鑑賞中、この題名を何度も頭の中で呟いていた。 来るはずのない母親を駅まで迎えに行く二人の姿、モノレールの光。援助交際で得た金を受け取ることができず、街を駆け抜ける明。暗い飛行場で穴を掘るガリガリという音。暗い道を子供だけで歩く場面を観ていると、子供の頃に迷子になってしまったときの心細い気持ちを思い出す。 あの頃は、ちょっと親とはぐれてしまっただけで、もう二度と会えないんじゃないかとパニックになって泣いていた。この映画を観ている間、ずっとそんな心細さが胸を占めていた。子供たちはこんなにも危ういのに、「誰も知らない」。哀しく、辛い題名だ。呟くだけで、寄る辺ない感じ、どうしようもない心細さが襲ってくる。安心できる居場所、守ってくれるものが何もないという途方もない寂しさ。痛みに満ちた映画だ。この痛みは決して忘れることができないと思う。 【no one】さん 8点(2005-03-21 06:53:56) (良:2票) |
30.実話にもとづいたフィクションということだけど、観ている側に訴えるものは感じるものの何が言いたいのかよく伝わってこないまま黙々と流れていく映像といった感じで観てうてイライラした。 【civi】さん 4点(2005-03-08 06:28:52) |
29.実話と言うこともあり、この物語から伝わってくるものは凄いものでした。もちろん、映画ということで実際の事件とは違う部分もあるんだろうけど。けれど、映画全体の静けさとYOUが演じる母親の明るさのギャップが凄い怖さを出していたような印象を受けました。とにかく、この作品は怖く、見終わってからもなかなか頭から離れませんでした。そして、子供達の力強さ、もろさ、そして、周りの大人たちの無力さなどがとてもよく表現されていたと思います。どう感じるかは自由だと思いますが、是非、現代に生きる色々な方に見てもらいたい作品だと思います。 【シュシュ】さん 9点(2005-01-10 02:22:26) |