6.リア王を下敷きにした戦国絵巻だが、全体の印象として仲代達矢主演の舞台劇を観ているようだ。息子たちに裏切られ苦悩する秀虎の姿に黒澤の自画像をみる思いで、三船ら身近な人間に去られた監督の内面と二重写しにみえる。 戦国の“乱”、心の乱れの“乱”、栄華が朽ちていく“乱”・・・。雲や光の映像美とともに、衣装は豪華で色彩豊か。さらに、合戦シーン(特に弓矢)、楓の方の惨殺シーン及び炎上する城が印象深い。これらの迫力はいかにも黒澤らしい。 終盤、映画の主題を説明するかのごときセリフに対して違和感が残った。狂阿弥の狂言回しはあまり効果的でなかったと思うし、ラストにモニュメント・バレーを想起させる場面が現れるのはさもありなん。 【風小僧】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2016-07-31 11:41:21) |
5.表現したいことは伝わってくるのですが、さりげなさとリアル感がなく心に響かない映画でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2014-09-16 19:37:04) |
4.黒澤明はカラーを使いこなせなかったカントクなのかもしれないなぁ。。。 つか、全然面白くないよ、これ。 なんとも盛り上がらん映画だった。 あの黒澤の大作ということで、アカデミー賞獲りも期待されたが、全然獲れんくて、結局、駄洒落おやぢ和田勉の奥様、ワダエミさんが唯一衣装デザイン賞だけを獲りましたな。 さすがの黒澤も枯れちゃったのかなぁ。。。と悲しくなる映画です。。。 【とっすぃ】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2005-11-22 00:01:16) |
3.舞台劇をミックスしたとはいえ、戦国時代の風情をぶち壊す、ワダエミの衣装はどうにかならなかったのか。黄色に黒の家紋、鎧に水色の羽織は全くセンスを疑う。同じ家系(兄弟)で赤・黄・青と、ここまであからさまだと普通退くだろう。実際、ストーリーは好きである。兄弟は最初から馬鹿にしか見えないが、それを補うに十分なのが原田美枝子の存在であった。ただ、なんの躊躇も無しに無慈悲に父親を殺そうとする安易な描写のため、テーマの「人間の愚かさ」までは感じることは出来なかった。実際に城を建て燃やしたという城攻めのシーンは映画史に残る出来で、それだけでも一見の価値はあると思う。重量感のある城門、弓矢が刺さった死体に黒澤らしさを感じた。 【まさサイトー】さん 4点(2004-07-03 17:24:50) |
2.ストーリーが理解しにくくて入っていけなくてほとんどが退屈だった。おまけに3時間という長さも気になって観ているのがとても苦痛だった。だけど映像が昔の映画とは思えないほどすごく綺麗で迫力もあった。観ている最中に「この映画なに?」と聞かれて「ラストサムライだよ」とウソをついても5分くらいはばれないないと思う。 【Syuhei】さん 4点(2004-04-25 19:47:46) (笑:2票) |
1.三船がいないとキツイ・・・。昔風に言えば「クリープを入れないコーヒー」、今風に言えば「牛丼のない吉野家」のようだ。 【STYX21】さん 4点(2003-11-13 07:08:49) |