8.面白かった。事件の動機などには突っ込みどころはありますが、あのおっさんが何をやらかすか分からん緊張感が良かったです。こういう偏執的な映画を作らせたら、日本映画より韓国映画の方がパワーがあるんじゃなかろうか。曖昧な言い方だけど、エンタテイメントとしてハリウッド映画ほど放り投げず、日本映画ほど自己完結していない、程よい着地感でした。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-05-30 15:04:37) (良:1票) |
7.細い廊下を横からとらえた大乱闘シーンがコミック的でかなりイケテる。女優も可愛らしくていい。お話はよく考えたなと感心しきり。原作漫画は知りませんが、同じ展開なんでしょうか?謎が謎を呼ぶ展開の妙はなかなかのもの。冷静に考えればこの復讐は実際に行うにはかなりの頭脳と根気と資金と都合のよさがないと実現不可能で、いかにも映画や漫画といった世界でしか通用しない、それを観る者あっての「復讐」だったんだけど、まあそれにしてもやっぱり凄いよ。考えた人。言い換えればこの作品はこの復讐方法が凄いだけの作品。あと、その復讐なんだけど、娘を持つ身としてはキツイっす。このなんともいえないドヨーンとした気持ちは同じ立場の人にしかわかってもらえないかも。「救い」的な描写をラストに持ってきてくれてるのが本当になによりの救いでした。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-06-09 12:16:40) (良:1票) |
6.ラストが全然読めなくって、ある意味、衝撃を受けた。内容は、後々尾を引くが、ずばぬけて面白い。作りも映画的で、ある意味丁寧です。ところで、韓国映画は、ここまで来ているのに、日本映画はなぁ・・・。 【瑞鶴】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-04-22 21:45:06) (良:1票) |
5.裏には裏があり、底には底がある二重三重のストーリー構成、どこまで行っても逃げ切れないような泥沼の世界には、正直唸らされました。それにまた、カッチョよいのよね、場面場面が・・・と言って素直に面白かったと言って終わりたかったのだけど、さすがにクライマックスは「やり過ぎ」、ここまでくると白けてきちゃいました。残酷描写に頼った衝撃は(特に繰り返しの鑑賞には)威力を損ねやすいもの。せっかく「カッチョええなあ」と思って観てたシーンの数々が、遡ってどれもこれも嘘臭く感じられてきちゃったのよね。ああ、あのタコの踊り食いも、所詮はコケオドシだったんだよなあ、と、醒めた気分で思い返してしまう。さらには、「ウヒョウヒョ、これ、グランプリ、決定ね。誰か文句ある~?」とか言ってタランティーノが喜んでる光景すら想像されてしまう。というわけで、残念な部分の残る映画でした。とは言っても、観終わってから、(最近はロクに聴くこともなくなった)ヴィヴァルディの「四季」の「冬」をフト無意識に口ずさんだりしてた私。やっぱり、この映画、カッチョよかったのは間違いないんだね。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-04-02 23:22:31) (良:1票) |
4.んむむ、凄い。ごつい。そして痛い。15年間もの間主人公を監禁した理由は、冷静に考えれば納得できないのだけれど、それを「映画の力」でねじ伏せて納得させてしまう、その力量にただただ脱帽。井筒監督も言ってたけれど、物凄いフィクションを作ったものだ。 【ぐるぐる】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-12-01 18:02:34) (良:1票) |
3.俺もヒゲを生やそう 【くまさん】さん [DVD(吹替)] 8点(2005-06-26 18:46:57) (良:1票) |
2.ここの平均点意識しすぎてちょっと期待しすぎてもーた。それなりにおもろかってんけど、ちょっとリアリティー薄くて、あんましなんか迫ってくるもんがなかった。変にコミカルやし。吹替えで観たんがさらに失敗かもしれん。それでも最後まで集中して観れたけどね。 【なにわ君】さん [ビデオ(吹替)] 7点(2005-04-08 08:43:33) (良:1票) |
1.凄まじい勢いに包まれた映画で、「韓流恐るべし!」とおののいてしまいました。正直、私は韓国映画は苦手でした。「シュリ」「シルミド」などはドラマが異様にベタで、演技がどうにも暑苦しくて、「韓国人はド演歌が好きなのね」って思ってましたから。それで本作ですけど、ここで繰り広げられる人間ドラマは前述の2作以上、愛憎渦巻く復讐劇がテーマですから。しかしこの映画の語り口は完全に成熟しており、もはやド演歌では済まされないレベルに到達しています。監禁前のしがないオ・デスが、酔っ払って警察に拘置されるシーンから映画は始まりますが、ここからしてもう釘付けでした。チェ・ミンスクの素晴らしい演技はもちろんのこと、固定されたカメラがシーンの効果をさらに高めます。この冒頭ですでにオ・デスの人となりは十分に伝わってくるし、さらにこの後彼が監禁されることを知っている私達は、こんな彼が復讐の鬼に変貌していく運命の壮絶さを感じるわけです。その後も、基本的なプロットの面白さもさることながら、巧妙な語り口に参ってしまいます。壮絶なバイオレンスと、その間に挿入される冷めたユーモアのバランス。複雑なストーリーを、それぞれの場面に合った独特な見せ方で料理するアイデアの力。それでいて、そこいらのインディーズ映画のように「見て見て」と技巧のみがひとり歩きするわけではなく、あくまで真中にいるのはストーリーであり続けるわけです。まったく恐るべしですよ。そして、チェ・ミンスクの鬼気迫る演技が炸裂するラストにはもうやられまくりです。ハリウッドリメイクの話もあるようですが、あのラストの演技をできる役者がハリウッドにいるでしょうか?若い頃のデ・ニーロ、もしくは最近のショーン・ペン級でないと無理だと思います。そんな素晴らしい映画でしたが、最後の最後が不満でした。「そういう問題じゃないだろ」って感じです。 【ザ・チャンバラ】さん 8点(2004-11-18 23:12:04) (良:1票) |