4.この映画、とてつもない力作であることは認めます。脚本が練りに練られていることも認めます。演出もただならぬうまさがあり、息もつかせぬ迫力と面白さであることも認めます。 しかし…。このラストは勘弁して欲しかった。こういう救いのないのたまんないっす。がっくり来てうつむきながら映画館を出てきちゃいました。この映画、まちがってもデートで見に行ったりしないほうがいいと思います。終ったあと絶対話がはずまないと思うよ。気まずいったらないと思います。 オレがもしプロデューサーだったら、こんな結末OK出さないな。これじゃあまりにも悲惨すぎて人間がいやになっちゃうよ。 いや、ドストエフスキーみたいな人間の深層をえぐる崇高な芸術作品だというんならしょうがないけど、これはそういうものじゃなくエンターテイメントなんだから。 でも、そのへんの娯楽映画のタブーをぶちこわすパワー、これが優等生のハリウッドにはなかなか真似できないアジア映画パワーの源であることもたしかなわけで。執拗なグロテスクな描写なんかも含めて。個人的にはちょっと辛かったけど。まあ好みのことを言ってもしょうがないのかな。 【ウェルテル】さん 5点(2004-11-07 21:54:20) |
3.ちょっと期待しすぎたかな・・。個人的にオチは衝撃というほどのものではなかったけど、そこまでもっていく展開はかなり面白かった。ただ、あまり笑えないギャグっぽいシーンは余計な気もした。審査員がタランティーノじゃなかったら賞もらえなかっただろうな。 【konkon】さん 7点(2004-08-21 06:10:13) |
2.悲劇、喜劇、活劇の要素を兼ね備えたエンターテイメントとしてよくできている。下手に登場人物に感情移入などせずに(すれば人間不信になるかもね)、ただただそのどんでん返しを楽しもう。どんでん返しに関しては『情婦』よりも面白かった。ネタバレ禁止確実!観終わった後、とても餃子が食べたくなった。 【はざま職人】さん 8点(2004-08-11 00:05:36) |
1.日本マンガの影響どころか、日本マンガを原作とした韓国製のサスペンス・スリラー(原作は未読ですが、かなり脚色されてるらしい)。観終わってみれば「ゲーム」に近い印象ですけど、洗練されたデヴィッド・フィンチャーの映像とは違って、こちらは韓国映画らしいユーモアも交えたパワフルな演出。そして「ゲーム」の様な物語の破綻も無く、復讐者にとって、そして復讐される者にとって最大の復讐が描かれていきます。映画はそれなりに衝撃の結末を迎えますが、個人的にはエピローグが余計だと思う(これじゃ別の意味で後味が悪い)。ところで、「華氏911」といい本作といい、今回のカンヌは全くタランティーノの趣味で選んだんじゃないかと思う。本作はカンヌではなく、ファンタ系映画祭での受賞こそ相応しい内容です、7点献上。 【sayzin】さん 7点(2004-08-07 00:34:44) |