オールド・ボーイ(2003)の投票された口コミです。

オールド・ボーイ(2003)

[オールドボーイ]
Oldboy
(올드 보이/オ-ルドボ-イ)
2003年上映時間:120分
平均点:7.02 / 10(Review 206人) (点数分布表示)
公開開始日(2004-11-06)
アクションドラマサスペンス犯罪ものミステリー漫画の映画化バイオレンス
新規登録(2004-06-12)【ヴァッハ】さん
タイトル情報更新(2025-01-05)【イニシャルK】さん
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監督パク・チャヌク
キャストチェ・ミンシク(男優)オ・デス
ユ・ジテ(男優)イ・ウジン
カン・ヘジョン(女優)ミド
オ・ダルス(男優)監禁業者 パク
ユ・ヨンソク(男優)少年ウジン(アン・ヨンソク名義)
オ・グァンノク(男優)自殺する男
磯部勉オ・デス(日本語吹き替え版)
関俊彦イ・ウジン(日本語吹き替え版)
石田圭祐ノ・ジュファン(日本語吹き替え版)
堀内賢雄監禁業者 パク(日本語吹き替え版)
小山茉美ヒョンジャ(日本語吹き替え版)
中田和宏ハン警護室長(日本語吹き替え版)
岡野浩介高校時代のデス(日本語吹き替え版)
三宅健太高校時代のジュファン(日本語吹き替え版)
朴璐美ヨンジャ(日本語吹き替え版)
石井隆夫自殺する男(日本語吹き替え版)
辻親八ホームレス(日本語吹き替え版)
原作土屋ガロン
脚本パク・チャヌク
音楽チョ・ヨンウク(音楽プロデューサー)
作曲アントニオ・ヴィヴァルディ"Winter Op.8 No.4 F Minor: Allegro Non Molto"
撮影チョン・ジョンフン
配給ショウゲート
KADOKAWA(4Kリバイバル)
美術リュ・ソンヒ
字幕翻訳根本理恵
あらすじ
オ・デスは突然拉致され、そして15年もの間監禁されて、突然解放される。彼は復讐を誓い、犯人を捜していく。そこへ現れた謎の男ウジン。彼はオ・デスに自分が犯人だといい、五日以内になぜ自分がオ・デスを15年も監禁したのか当てろ、とゲームを持ちかける。そこには恐るべき罠が待っていた・・・カンヌ映画祭グランプリ受賞の傑作サスペンス。
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1.《ネタバレ》  原作を久し振りに読み返した勢いで、本作も再観賞。

 「謎の部屋に十年以上も監禁されていた主人公が、犯人の正体と目的を探ろうとする」という粗筋こそ共通しているものの、基本的には全く別の物語であり、しかも原作も映画版も両方面白いっていうんだから、中々珍しいパターンですよね。
 自分としては「犯人の動機が詩的で味わい深い」という理由で原作の方が好みなのですが、映画版も間違い無く快作だと思います。

 そもそも「原作の方が好き」という立場の人間としては「この映画が面白いのは原作のお蔭だ」と主張したくなるんですけど、本作の場合、それを言うのはかなり無理がありそうなんですよね。
 犯人の人物像や、動機も全然違っているし、何より映画版の方が「憎たらしい悪役」「ショッキングで分かり易い動機」になっている。
 多分、原作通りに映画化していたといたら、ここまで大衆受けはしなかったんじゃないでしょうか。
 それだけ、この映画のオリジナル部分、独自の部分が優れているって事なんだと思います。

 主演のチェ・ミンシクは男臭い魅力があって良かったし、ヒロイン役のカン・ヘジョンも可憐な雰囲気がたまらないしで、キャスティングも絶妙。
 その他にも「脱獄が成功しそうな直前に釈放される」というシニカルな脚本、ハンマーを手に大立ち回りを演じる場面での、泥臭いのにスタイリッシュなカメラワークなど「映画版独自の魅力」を感じさせる場面が沢山あったんだから、お見事です。

 ……ただ、一つだけ。
 「犯人の動機については、原作の方が絶対に良かった」っていう事に関してだけは、どうしても譲れそうにないんですよね、自分の場合。
 確かに原作の時点で「催眠術を便利に使い過ぎ」とか「犯人のやり方が遠回り過ぎ」とか、色んな欠点があるって事は分かるんです。
 それでも、最後に明かされる真相「わたしの人生に《他者》は存在しなかった……」「生涯で、おそらくキミだけが、わたしの”孤独”を……」という悲しい独白には、非常に胸打たれるものがあって、忘れ難い余韻を残してくれるんですね。
 自分が久し振りに「オールド・ボーイ」に触れようと思った際、映画版ではなく、原作漫画を先に選んだのも、やはりこの「真相」の差にあるんじゃないかと。

 で、以下は映画版に関する文句というか、難癖になってしまうのですが……
 「孤独」ではなく「近親相姦」をテーマにした本作に対しては、抵抗も大きかったりするんですよね。
 それは何も「近親相姦はタブーだから、見るのもおぞましい」とか、そんな理由じゃなくて「犯人像を変えた事により、不自然な点が生じている」のが気になっちゃうんです。
 まず、原作の場合は「犯人を殺して復讐する事より、真相を知りたい好奇心を優先させてしまう」のも納得なんですが、映画版に関しては、そうじゃない。
 なんせ原作の犯人と違って、映画版の犯人は主人公の妻を殺してる訳ですからね。
 この時点でもう破綻しているというか「私を殺したら真相は分からず仕舞いだぞ」と原作の犯人同様に挑発してくるイ・ウジンという存在にも、それに従う主人公にも、感情移入出来なくなっちゃうんです。
 (いや、真相を知りたい気持ちとか優先させてないで、妻の仇を取れよ)と思えちゃって仕方無い。
 また「俺は確かに獣にも劣る人間だが、生きる権利はあるんじゃないか」という台詞が印象的に使われている訳だけど、その台詞を最初に吐いた男を主人公は見殺しにした形なのも気になります。
 死者の台詞を剽窃する形で、自分だけは特別と言わんばかりに「生きる権利」を求められても、勝手な奴だなぁとしか思えなかったです。
 
 そんな訳で「映画オリジナルで面白い部分」「原作と違っているがゆえに不満がある部分」が、どちらも強烈な光を放っており、何とも評価が難しい本作品。
 面白かったし、観て良かったと思えたのは確かなのですが……
 諸手を挙げて「好きな映画」とは言えない、そんな引っ掛かりの残る一本でした。
ゆきさん [DVD(吹替)] 6点(2020-02-06 02:13:32)(良:2票)
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【点数情報】

Review人数 206人
平均点数 7.02点
010.49%
120.97%
210.49%
341.94%
494.37%
5125.83%
63316.02%
75426.21%
86129.61%
9209.71%
1094.37%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.20点 Review10人
2 ストーリー評価 7.15点 Review19人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review20人
4 音楽評価 6.61点 Review13人
5 感泣評価 5.12点 Review8人

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