61. 寄生獣
《ネタバレ》 原作ファンですが期待が大きかった分つまらなかったです。それなりにまとまってはいますが、原作の骨太な精神は感じられず普通の何も残らない映画だと思います。作者は原作のコラムで今思えば偉そうな講釈を毎回延々と垂れていましたが、この映画では「私はノータッチです」と念を押す最早卑怯者です。20年来の思い出でしたが、今回の映画化のおかげで原作への興味も失せました。 [試写会(邦画)] 0点(2015-10-21 17:05:39) |
62. 真夜中の五分前
《ネタバレ》 双子の片方が旅先で亡くなり帰ってきたのはさあどっちでしょう?という映画ですが、分かりづらいです。主人公は主体性がないので物語をリードするわけではなく、ヒロインは面倒で双子の苦悩を延々と訴えますがあまり伝わってこず、もう一人の男も双子のどっちだかわかんねえと色々バカだし、正直お前らどうでも良いと思ってしまいました。登場人物の台詞が少ないため異様に長く感じます。主演の二人が大変綺麗で導入部も良かったので、普通のラブストーリーの方が良かったです。舞台となる時計屋や上海の雰囲気も良かっただけに残念です。デート中にヒロインが映画館の前でいなくなり、車の中で妹の婚約者からプレゼントを普通に受け取ってから後日何事も無かったかのようにリョウと会い、謝りもせずに旅行に行くと言って、男もああそうなのという展開は意味不明でした。リウ・シーシーの双子の演じ分けは良いかもと思いましたが、妹は早々に退場してがっかりです。タイトルは意味深ですが物語上の上手い仕掛けなどはなく、ヒロインが最後の方で「五分前でも五分後でもなく今を生きたい」とか言い出す始末で薄っぺらいと思いました。テレビ局が作ったのではない映画なので期待しましたが、つまらなくてしょんぼりしました。 [映画館(邦画)] 1点(2015-10-21 16:58:17) |
63. 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編] 永遠の物語
《ネタバレ》 解決の糸口が見つからず、登場人物はどんどん追い込まれていきましたが、主人公の最後の決断が立派でした。それによって観ている側も救われたという、素晴らしい映画です。 [DVD(邦画)] 9点(2015-10-18 00:49:37) |
64. 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語
アニメだからなあと正直舐めてかかり、なかなか観ずにいましたが、良くできたSF映画で、心に深く刻まれる作品になりました。前編だけ観て寝ようと思っていたのですが、興奮のあまりそのまま後編に突入して朝を迎えました。その後も繰り返し観ました。TV版の総集編という事を感じさせない編集も凄いです。 [DVD(邦画)] 9点(2015-10-18 00:49:23) |
65. 海月姫
《ネタバレ》 原作ファンですが再現度はとても高いと思います。製作者も出演者も原作をよく研究していて、実写化の違和感がないと思います。構成も無駄がなくスピーディな展開は快適でした。各人の個性で笑わせるというよりは、蔵子が現れて天水館の皆が変わっていくという事がより明確になっていると思います。菅田君は物語の牽引役を爽やかに演じ切り大変お見事でした。蔵子は強い信念を持って取り組みましたが、ファッションショーで注目を集め、住民が団結し、取り壊しも中止になったという展開は偶然のようで因果関係が弱いと思います。 [DVD(邦画)] 7点(2015-10-16 23:11:13) |
66. 思い出のマーニー
ストーリーは単純だが、美しい背景と共に、物語の展開もとても丁寧に作られている。特に、杏奈とマーニーが過ごす時間がこの上なく幸せなものとして上手に描かれており、マーニーが杏奈に語りかけると、その度に観ている私も涙が止まらなかった。ジブリ作品というよりは往年の世界名作劇場のような味わいで印象に残る、とても良い映画です。 [映画館(邦画)] 10点(2015-10-15 22:49:38)(良:2票) |
67. 東京PRウーマン
《ネタバレ》 山本美月と佐藤ありさ目当てで観に行きましたが、極めてBS-TBSらしいドラマで、王道のサクセスストーリーでした。ビジネスの説明が丁寧でした。男性陣は皆声が渋かったです。山本裕典がいつも同じ調子で笑えました。「自分に投資しろ」と外見を着飾り、儲かっているように見せてコネクションを作り、仕事やチャンスが舞い込むようにするのが基本姿勢であるという事が特に参考になりました。リクルートの宣伝である「鷹の爪7」は無料鑑賞でしたが、本作はベクトルという実在のPR会社の宣伝映像をお金を払って観た気もします。観客もノッてきたところでのLiLiCoの恫喝は相当キツかったです。 [映画館(邦画)] 7点(2015-10-11 01:39:49) |
68. 内村さまぁ~ず THE MOVIE エンジェル
《ネタバレ》 笑える箇所は予告編で出尽くしており、割とガチでドラマ寄りの内容でした。お笑いタレントが配役を演じる事によって普段は観る事ができないような非日常を体験できたのは新鮮でしたが、「ゴッドタン2」のように映画館で声を出して笑える事を期待していたので、もっとお笑い寄りでも良かったと思います。華を添える女性陣(藤原令子さん・渡辺奈緒子さん)がとても綺麗でした。 [映画館(邦画)] 6点(2015-09-15 22:42:33) |
69. 幕が上がる
《ネタバレ》 私は男子部、男子ゼミ、男子職場でしたが、女子部の良さが存分に伝わってきました。どこでブワッと泣いたとかではなく、ただ静かに涙を流しながら観ました。それは大人になるともう、正論や真っ直ぐさが通用しないのを知っているからだと思いました。皆の演技良かったです。途中、中島哲也作品っぽい演出があったり、フジテレビアナウンサーや終盤は有名芸能人が映るのは意識が現実に戻されてしまい微妙だと思いましたが、体験しえなかった高校時代に「戻る」事が出来たので、総じて素晴らしい映画だと思います。 [映画館(邦画)] 8点(2015-08-31 15:33:44)(良:1票) |
70. BORUTO -NARUTO THE MOVIE-
《ネタバレ》 爽やかな後味のお映画ですが、特に印象に残らず普通でした。子供の頃のナルトと仲間たちの話の方が、悲惨な戦いの中で強くなっていったので面白かったです。独特の街並みも俗物っぽくなり特徴がなくなりました。敵に魅力がなく、バトルも速いだけで面白くはありませんでした。一応家庭を顧みない父親に息子が反発する話ですが、私の父親の方がよっぽど凶悪(母を病気で殺しても家庭の破壊をまだやめない)なので、ボルトの家は立派なお父さんだし幸せ者です。ボルトの反発もただのよくある浅くてつまらない話にすぎず、泣けてきました。 [映画館(邦画)] 5点(2015-08-19 22:41:05) |
71. 劇場版「進撃の巨人」前編~紅蓮の弓矢~
《ネタバレ》 前編はエレンが壁の穴を塞ぐまででした。原作に忠実で特に序盤の描き込みが良かったです。テレビ版と変わらず画面が光り過ぎて眩しいです。過去の誘拐殺人事件のねじ込み方がうまくなかったので、初見ではエレンとミカサ二人の関係がわからないのではないでしょうか。個人的にはエレンが穴を塞ぐエピソードはそんなに面白いとは思わないので、初見の人が人気だからと映画を観てファンになるかは、後編の公開も遅い(2015年6月27日)し微妙だと思います。ミカサの有名な台詞(「私の特技は肉を削ぎ落とすことです。必要に迫られればいつでも披露します。私の特技を体験したい方がいれば、どうぞ一番先に近づいて来てください」)がカットされ、主題歌が変わり、まるで「紅蓮の弓矢」の劣化版だったので全く燃えずとても残念です。 [映画館(邦画)] 4点(2015-08-02 11:40:30) |
72. 劇場版「進撃の巨人」後編~自由の翼~
《ネタバレ》 原作は数回読み、アニメは劇場用前編だけ観ました。映画館の音響で女型の巨人の走行音が良かったです。実写版公開を翌月に控えた公開で、前編公開から半年も経っているので遅すぎます。後編のストーリーは、エレンが調査兵団の管理下に置かれてから、巨大樹の森でのリヴァイ班の活躍、女型の巨人がストヘス区で捕獲されるまでを描き、後編とありますがまだまだ物語の途中なので、初見の人はモヤモヤすると思います。エレンの同期が雨の中、泣きながら調査兵団の入団式をするのですが、そこはカットされていてとても残念でした。また後編はリヴァイ班の活躍がメインですが、リヴァイ班の面々が自己紹介がてら討伐数を誇示するシーンもカットしてあり、エレンの同期同様キャラクターの印象付けが弱くなっています。同じ時期に観た「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の説明の無しっぷりが素晴らし過ぎたため、本作は台詞や説明が多すぎなのに上記の肝心だと思う個所はカットしてあり、理屈っぽくて観るのが辛い部分もありました。これ以降は原作でもユミルの奮闘を経て、特にエルヴィンの戦いは説明ばかりになり、リヴァイ班のエピソードほど盛り上がりようがないので残念です。 [映画館(邦画)] 3点(2015-08-02 11:14:15) |
73. 宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海
《ネタバレ》 TV版の総集編で急ピッチに展開するため、その都度状況を把握するのは何かの修業のような感じです。最も気になったのは艦船の重量感や金属の質感が皆無で小回りも非常に良い事で、1984年のトルメキア艇の方がよっぽど重く、2004年のグラディウスVのビッグコア群の方が断然メタリックです。爆発音は良いですがエフェクトがしょぼいです。乗組員に地球の運命を一身に背負った責任という重圧や葛藤、絶望的な戦いに臨む悲壮感は感じられません。1995年のハフマン島の傭兵たちの方が絶望的な戦いでした。戦闘も特攻か波動砲、艦載機発進(まれ)、ワープで逃げるしかなくドラクエ1のような選択肢の狭さでコマンド入力は全て沖田艦長任せです。ヤマトのHPは数億あり電力も無限で、戦艦が艦艇の援護もなしで出撃するのは普通は無謀ですがまずやられないので決してヒヤヒヤしません。せめて戦闘は日本海戦史を模してゾクゾクするような艦隊戦を作って欲しかったです。ガミラス帝国は見た目は第三帝国の真似事みたいなベタ過ぎる感じで、「ヤマトめ!!飛んで火に入る夏の虫だ」(うろ覚え)とか日本の諺を言う、あと何かもう一か所ありましたが地球人の感覚の人々で脚本もおかしいです。デスラーは自分に酔っているだけでGacktみたいな感じで魅力がなく、パンフで山寺宏一がドヤ顔でモデル立ちしていて期待したのにがっかりしました。捕まった森雪が施設を爆破して脱出してきて無茶苦茶です。イスカンダルにはモブキャラしかおらず考えるのを放棄した感じです。沖田が兵器運用しないと誓う台詞もやたらあっさりしています。ここが重要だと思うのですが、ヤマトを粗製乱造していた西崎義展が亡くなったのに、自由な発想でディティールに拘ったリアリティのある21世紀の超絶戦記アニメを作る事ができないのはとても残念です。テーマ曲と女性のスタイルだけは相変わらず良いですが、編集ぶつ切りでもキラリと光る箇所を垣間見る事もあるとは思いますがそれも無く、全体としてはまあ、これはこれでアリなんでしょうが日本を代表するSFはこの程度かという印象です。坊ノ岬沖から復活してデスラーの塔に突き刺さり固定砲台となったのは、かつて沖縄で浮遊固定砲台と化すという果たせなかった悲願の254年振りの成就であり、大変素晴らしかったです。 [映画館(邦画)] 1点(2015-07-09 11:05:29) |
74. マダム・マーマレードの異常な謎 【出題編】
《ネタバレ》 SCRAPファンですが、出題編を何度も観させるような歯ごたえのある謎解きだったと思います。川口春奈はツンとした感じで棒読み、大柄なので、違う人が主人公だと良かったです。劇中短編「つむじ風」はとても爽やかで印象に残りました。杉咲花と山本舞香が輝いていましたが、二人の現在のご活躍の走りとなる貴重な短編だと思います。 [DVD(邦画)] 6点(2015-04-27 23:58:49) |
75. マダム・マーマレードの異常な謎 【解答編】
《ネタバレ》 逆転アリで、ただの答え合わせにならない工夫がされていると思います。答えがわからなくて、もう監督ゲイだよゲイ!とか言ってたら、本当にゲイだったので笑えました。映画館で解答用紙に書いていたらどうなっていたでしょうか。次作も期待できる歯ごたえでしたが、SCRAPは「進撃の巨人」の海外公演等に忙しい事もあり、TV番組や映画館、書店等で展開した謎解きはひとまずお終いなのが残念です。 [DVD(邦画)] 6点(2015-04-27 23:55:59) |
76. くちびるに歌を
《ネタバレ》 爽やかな導入が素晴らしく本編も期待しましたが、種々のエピソードを盛り込んだ割には映画としての面白さに繋がっておらず、問題が解決したのかもはっきりせず消化不良で長く感じました。生徒たちの印象、演技や歌唱はとても良く、大人になって忘れていた何かを思い出させてくれるものは確かにあります。「マイバラード」凄く懐かしい。清々しいロケーションも最高でした。 [映画館(邦画)] 6点(2015-03-22 03:55:11) |
77. 楽園追放 -Expelled from Paradise-
《ネタバレ》 1980-90年代初頭のSFアニメのような感じで楽しめました。電脳世界の描写がほんの序盤だけで、世界観の説明を主役三人の会話で済ませてしまっている部分はありますが、キャラも少なくコンパクトにまとまった無駄の無い内容で繰り返して視聴できる映画だと思います。お尻に期待していましたが、ほとんど映らず髪で隠れていたりしてかなり物足りなかったです。宇宙戦の自機がどう見ても電マに見えて、超高速で戦っている電マに笑えました。林原・高山・三石はもっと出て欲しかったです。特にグッドエンディングではないのですが、それを感じさせない不思議な映画です。 [DVD(邦画)] 6点(2015-02-02 22:39:27) |
78. くるみ割り人形(2014)
《ネタバレ》 テンポが非常にゆったりとしているため小さな子供などはきっと退屈すると思いますが、良く言えば一つ一つの場面が映っている時間が長く、超一級品の可愛い人形の造形やアンティークな美術を嘗め回すように眺める事ができるという贅沢な映画だと思います。ストーリーは怪人の存在や王子と姫などかなりの投げっぱなしで残念です。有村架純のクララは「思い出のマーニー」のマーニーそのもので個人的には良かったです。きゃりーぱみゅぱみゅの主題歌も作風とぴったりで、サンリオもジブリのように映画をたくさん作って欲しいと思わせる作品です。 [映画館(邦画)] 6点(2014-12-23 09:50:12) |
79. ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE2 サイキック・ラブ
《ネタバレ》 テレビ版や前作は未見ですが、気晴らしに参加したところ映画館で存分に笑えて楽しめました。学園もののストーリーが進行する中、主人公の劇団ひとりだけが全てアドリブでの参加であるにもかかわらず、台詞や表情作りが絶妙で何度も吹き出します。俳優陣はもちろん、3人のセクシーアイドル(上原亜衣、小島みなみ、白石茉莉奈)の演技も上手く、物語を引き立てていました。劇団ひとりが出てきた頃、映画のワンシーンの模写をよくやっていた事を覚えているので、映画好きがこのような形で結実した事を嬉しく思います。他に類を見ない貴重な映画だと思います。 [映画館(邦画)] 8点(2014-12-14 10:56:55) |
80. 土竜の唄 潜入捜査官 REIJI
《ネタバレ》 原作はおっぱい&美脚漫画でストーリーも熱く面白いので期待して劇場へ行きましたが、ゲイ監督の趣味による改変で生田斗真の裸、皆川猿時の乳首など観たくない映像てんこ盛りのただの下品な物まね大会になっていました。仲里依紗もやたら汚く臭そうに撮れていました。三池崇史は次から次へと仕事が絶えないのが凄いです。映画館の会員カードの鑑賞履歴に残ってしまった事が悔やまれます。遠藤憲一は良かったです。 [映画館(邦画)] 1点(2014-12-03 09:26:02) |